私が世界のボクシングに惹き込まれてしまった1980年代。

思えば、ボクシングだけでなく洋楽も今以上に身近な存在でした。インターネットが成熟した現代よりも「身近」というのは正確な表現ではないかもしれません。

「身近」ではなく、「一般的」と言い換えた方がしっくり来る気がします。




リング誌が「Knock Out Of The Year」を先行するようになったのは1989年からです。

つまり、1985年4月15日のTHE WARと銘打たれたマービン・ハグラーとトーマス・ハーンズの正面から大砲をぶっ放し合ったあの試合はKnock Out Of The Yearではありません。

しかも、このシリーズの条件「TKOではない、カウント10が数え上げられる、あるいは主審がダウンした選手の意識がないことを確認してノーカウントで試合終了を告げるノックアウト」ではありませんでした。



というわけで、リング誌年間KO賞、映えある第1回に選ばれたIBFミドル級王者マイケル〝セカンド・トゥ〟ナンが、タフなスンブ・カランベイを左ショート一閃でノックアウトした試合です。

1989年3月25日、ラスベガス・ヒルトンの特設リング 。

あの夜、世界中のボクシングファンがシュガー・レイ・レナードの後継者が現れたと確信しましたが…よくある勘違いでした。