
2016年、リオデジャネイロ五輪のバンタム級決勝。
米国ボクシング界は、2004年アテネ大会のアンドレ・ウォード以来12年ぶりの金メダル獲得の期待に膨れ上がっていた。
しかし、スプリットデジションをものにしたのは米国人ではなく、22歳のキューバの至宝だった。
米国メディアは「シャクール・スティーブンソン、大健闘の銀メダル」と称えた。「もう少しで番狂せを起こせたのに」と。
そう、米国人が勝っていたら番狂せだったのだ。あのスティーブンソンが当たり前にアンダードッグ扱いされる、それがロベイシ・ラミレスだ。
「天才」。「怪物」。そして「キューバの至宝」…スポーツファンには聞き飽きた常套句。そのほとんど全ては、フェイクだ。
しかし、掛け値なしの「天才」で「怪物」で「キューバの至宝」がときとして私たちの目の前に現れることも、スポーツファンはよく知っている。
ラミレスは、まさにそんな稀有の才能だった。
Amateur boxing super star and two-time Olympic gold medalist Robeisy Ramirez abandoned the Cuban national team during a training camp this week in Aguascalientes, Mexico, a possible step toward his defection in pursuit of a professional career.
今週、アマチュアボクシング界のスーパースター、オリンピック2大会金メダリストのロベイシ・ラミレスがメキシコ・アウガスカリエンテスで行っていた代表合宿先で行方不明になった。プロを目指して亡命した可能性が高い。
五輪3連覇の大偉業が期待されていたロベイシ・ラミレスが、東京五輪に向けた強化合宿先から姿を消したというニュースは欧米で一斉に報じられた。「カリブ海に浮かぶ人口1100万人の小国は、驚くべきことに金メダル77個を含む220個ものメダルを獲得してきた。
その内、ボクシングの代表選手たちは、金メダル37個、銀メダル19個、銅メダル17個、なんと73個ものメダルを母国に持ち帰っているのだ。
五輪でメダルに届かなかったエリスランディ・ララや、ルイス・オルティスらですら、その才能を認められて亡命、アメリカのリングで大きな光を放っていることを知れば、キューバのボクシングがどれほど肥沃な土壌を抱えているのか、簡単に想像できるはずだ。
そんな非常識的なエリート集団の中で、別格と言われたのがラミレスだった」(ロイター通信)。
1959年の革命から、キューバ政府は対立してきた米国に〝代理戦争〟を仕掛け続けている。その戦場は、当時の米国でメジャースポーツだったボクシングと野球だ。米国の統治領のような時代から盛んだったこの二つのスポーツが、キューバにとってさらに特別な意味を持つのは、そんな背景もあるからだった。
ラミレスが行方不明になって4日後に、キューバの National Sports Institute(国立スポーツ研究所)は「ロベイシ・ラミレスは国とチームメイトを裏切った恥ずかしい人物だ。彼の行為は我々の価値観や哲学、規律に反するもので、彼の帰る場所はキューバにはなくなった」と声明を発表。
しかし、1ヶ月たってもキューバの至宝がどこにいるのか、所在はわからないままだった。
空路でドイツに入った…。ダイレクトで(最終目的地である)マイアミにすでに上陸している…。まだ、メキシコに潜伏している…。
さまざまな噂が飛び交っていた。
コメント
コメント一覧 (2)
ボクシングファン「いやコイツはガチやねん」
プロ野球ファン「そのセリフに何回騙されたと思っとんねん」
フシ穴の眼
が
しました
アマでもステベンソンを初め、何人もの稀有なボクサーを生み出しているキューバ🇨🇺
三谷大和選手がアマ時代に間違った振りをしてキューバチームのトレーニングに潜り込んで練習を見て衝撃を受けたと書いてたな。
それから、KO率が上がったと。
フシ穴の眼
が
しました