「大谷ショッカー」で、今日のスポーツニュースで影が薄くなってしまった、井上尚弥のジュニアフェザー級王者スティーブン・フルトンへの挑戦。


この試合の焦点は、Is Fulton Too Big & Skilled For Inoue?(BoxingNEWS24)に集約されます。

「Too Big 」というのは、そのまま階級の壁。

ジュニアフライ(108ポンド)は無理やり絞ったにしても、ジュニアバンタム(115ポンド)からでも、Jr.フェザー(122ポンド)は7ポンド上。

フライ級からバンタム級であれほど破壊的だったノニト・ドネアが、ジュニアフェザーに上げた途端にパンチャーでなくなり、ストロー級からフライ級でPFP評価を沸騰させたローマン・ゴンサレスもジュニアバンタムでは決定力を失ってしまいました。

マニー・パッキャオやフロイド・メイウェザーですらミドル級には手を出さなかったように、どんな偉大なファイターにも階級の壁は存在します。

井上だけが階級の壁と無縁ということはありえません。

しかし、「それ」がジュニアフェザーなのか?フルトンなのか?は誰にもわかりません。



「Skilled For Inoue?」は、フルトンの技術とスタイルが、井上にとってのジョーカーたりうるのか?

もし、フルトンがポール・バトラーのように逃げて走りまくれば、12ラウンド終了のゴールに辿り着けるでしょう。

ただ、逃げて完封負けを喰らって評価を落とすために、わざわざフェザー級に上げるのを遅らせてまで日本に来るわけがありません。

消極的な試合を非難されて「これで引退しても、私はバンタム級としては勝ち組」と妄言を吐いた34歳のバトラーと、フェザー級に上げようかという無敗の28歳フルトンでは井上戦に臨む構えが違うはずです。

フルトンの技術とスタイルが、井上のキャリアで最もやりにくい可能性は大です。 

リング誌も It will mark the first time Inoue has fought an elite African-American opponent, who will present him with problems with his quick hands and feet, certainly more than he will have faced so far in his career.  (井上が身体能力の高い黒人選手と戦うのはこれが初めて。フルトンのパンチとフットワークの速さが井上を悩ませるかもしれない)と、The fight is very intriguing(非常に興味深いマッチアップ)だと指摘しています。


もちろん、キャリア初の経験という意味では、フルトンにとっても井上レベルのボクサーと拳を交えるのは初めて。体格とスタイルが井上にとってジョーカーにならなければ、いつも見慣れた期待はずれのワンサイドゲームになってしまうかもしれません。