近所の中高生との交流の中で、時代の移り変わりを実感することが多々あります。

野球部の練習のお手伝いや、勉強を教えていますが、野球部でない子も勉強のパートに加わったりもします。

そうした非野球部の子どもたちのほとんどが、野球のルールを知らないといのです。

ルールが複雑なスポーツだから、非野球部の子どもにとっては当たり前だと思う人は、きっと若い世代の方でしょう。

私の小中高大学時代、野球は男子の共通語でした。

休み時間や球技大会では、三角ベースやソフトボールが定番、非野球部でも野球のルールはよく知っていました。

しかし、あれから幾星霜。

中学の軟式野球部員は約14万人まで落ち込み、調査開始の2001年度の約32万人から約6割も減少。

もっと以前だったはずのピークからは、もっと大きな数字で激減していることになります。

高校の硬式野球部員も、過去最多の2014年度の約17万人から、今年度は約13万人まで減少。

また、野球の競技人口を支える小学生の登録チーム数は、9842。ピークの1980年度は2万8115チームでしたから、3分の1以下になってしまいました。

子どもの数が激減している、ルールが複雑、ユニフォームや道具代に費用がかかるというのが大きな原因だと見られています。

子どもの人気競技にかかる年間平均費用(バンダイ調べ)は野球が7万4931円で、サッカー(5万6147円)やテニス(4万8940円)、水泳(4万8122円)を上回っています。

しかし、それだけでしょうか?

複雑なルールと費用がかかるだけでなく、丸坊主頭に、旧態依然の指導、長い練習時間…などなどなど。

時代に全くそぐわない要素がいくつもあるから、子どもたちが拒否反応を起こしているという問題の方が大きいと実感しています。

手前味噌ですが、私が関わっている中学の野球部の部員数は毎年一人二人増えています。

「大谷翔平みたいに二刀流がしたい」という子も大歓迎で受け入れる弱小校だから、という面もありますが、練習は短く週3日を原則にしています。



このままだと、野球は一部の強豪校だけの専売特許スポーツになってしまうかもしれません。

子どもたちのスポーツ、そのあるべき姿を考えます。