>名無し 2023/02/23 17:23
 フシ穴の眼 
勇利がタイでムアンチャイに勝ったのはカウントされない?
元記事: 【Exocist 急募!】リングには悪魔が棲んでいる。誰か、悪魔祓いをしてくれ。[呪いの一番] (編集)IPアドレス:126.156.162.251/禁止IPに追加

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大坂なおみと錦織圭…。

純血主義が絶対だと言い出すと「ラグビー日本代表はどうなるんだ?」「ヌートバーなんてそもそも要らんだろ!」という、触れてはいけない世界に突入してしまいます。

力道山や張本勲、ボクシングでは徳山昌守らをどう考えるのか?

大坂なおみは?

八村塁は?

ややこしくて、つまらないことを言い出す馬鹿も多い問題ですが、高校時代に朝鮮学校のお友達と鬼ゴッコして遊んでた私の考え方を、このシリーズでゆっくり、じっくり説明していきます。

鬼ゴッコ…いつも奴らが鬼で私は逃げるばかりでしたが…。

まず、名無しさんの質問に答えると、私の考え方では「勇利がタイでムアンチャイに勝った」のはカウントされません。

その体でいうと「日本人は人気階級で通用しない」も「ホルヘ・リナレスは米国と英国という世界で井上尚弥よりもはるかに大きな爪痕を残した」ことになります。

私の考え方はこれから垂れ流していくとして、名無しさんが指摘してくれた「勇利がタイでムアンチャイに勝ったの」を振り返ります。

「日本のジムに所属した選手」というステージに立って見ると、個人的には「村田諒太の人気階級での勝利」や「井上尚弥のドネアやらバトラーとの節目の勝利」よりも遥かに意義のある勝利だったと思います。

さて、時計の針を1993年3月20日に戻して、タイ・バンコクから北へ150㎞離れたロッブリ市にタイムスリップしましょうか。

Saturday 20, March 1993  
Lop Buri Community Park, Lop Buri, Thailand

promoter:Song Kajanychysak

ムアンチャイ・キティカセムは、日本人が得意とするジュニアフライ級〜フライ級のボクサーで「東京で戦いたい」と口癖のようにアピールしていました。

しかし、世界王者や世界王者候補を抱える日本の有力ジムはムアンチャイを見て見ぬふりをするしかありませんでした。

あるジムの会長は「強すぎるやろ、あれ」とだけ言うと〝これ以上は言わせるな〟という目で睨んできました。

ムアンチャイの夢が叶ったのは1992年6月23日、両国国技館。ムアンチャイにとっては人生最高の舞台であるはずでしたが、そのリングには疑問や誤算がいくつも横たわっていました。

「弱いタイ人しか呼ばないはずの日本」がどうして私を呼んだのか?という疑問は最初から氷解していました。

「日本人ではなく正真正銘に強いロシア人」が待ち受けていたからです。

そして、しかし…。夢の大舞台は、23歳のタイ人が期待されていたものではありませんでした。

米国での粗末な扱いに幻滅していたノニト・ドネアやスティーブン・フルトンらが日本に憧れたのは報酬だけでなく、軽量級でも尊敬されるからです。

「日本には感謝しかない。大好きな国だ。ただ、私たちの試合は日本では全くニーズのない外国人同士のタイトルマッチだった。私たちがメインイベントではなく、外国人の俳優だったことも当たり前。それでも全部、納得してるし受け入れている」。

アンダーカードに甘んじた世界最高級のボクサーが、失望した表情で語ったのです。

…正確には「アンダーカードに甘んじた世界最高級のボクサー」ではなく「アンダーカードに甘んじた世界最高級のボクサーたち」でした。

ユーリ・アルバチャコフは紛うことなき「挑戦者」でした。「アウエー」で強敵を倒し、ホームで「人気」という理不尽な壁に挑まなければならなかったのです。

そんな分厚い壁に立ち向かったファイターはいません。

日本のジムに所属してリング誌PFPに最初に入ったのは、ユーリでした。インターネットのない時代にもかかわらず、月間最高位は7位。

現在のような電子版システムなら、瞬間的ならもっと上位に進出していたでしょう。

ユーリは1996年のBest Fighter Poll(年間PFP)でも10位と、日本で活動するボクサーとしては破格の評価を受けていました。

ただ、時代が違うとはいえ、経営難からリング誌のBest Fighter Poll最終年となってしまった2017年で井上尚弥は6位評価。

ユーリとどっちが上か?は議論を呼びますが、井上が「21世紀の日本のジム所属の日本人」というコップの中では収まらない才能であることは間違いありません。

前置きが長くなりましたが「勇利がタイでムアンチャイに勝った」あの試合をプレイバックします。