英語で苦労したことがほとんどありません。

いいえ、正確にはありませんでした。

会議などでは、こちらの認識を誤解されることなく伝えることが出来ていました。

自分の英語は米国の雑誌や新聞、映画、音楽から学んだもので、お前らが教科書で学んだ薄っぺらな英語とは違うのだよ!と勝手に思い込んでいましたが、そんな思い上がりはこの2年あまりで完全に崩壊しました。

TOEIC満点のアシスタントの子でもお手上げのアメリカ人でも何喋ってるかわかんない、フレディ・ローチみたいなおっさんとでも会話が出来るので、アメーーージングと絶賛?されていたのですが…。

私の英語は身振り手振り、特に表情、目線に依るところが大きかったのです。

静かな言葉で差し障りのない言葉を並べていても、その人が全然納得していないなんてことは、日本人でなくてもよくあることですが、オンラインではそんな微妙な感情を拾うことが出来にくいものです。

このパンデミックで、一気に一般化してしまったオンライン会議では相手と表情や眼差しを読み合うことが非常に難しくなりました。

文章についても同じ経験をしています。自分は文字で相手に思い通りのことを平均よりは上手に正確に伝えることができる、そんな自信が物心ついた頃からありました。

しかし、大学時代にパソコンが普及、手書き文字からPC活字に移行したときに、私の文章力は手書き文字に依るところが大きかったことに気付きました。

リアル対面からオンラインという変化は、手書きから活字の変化に似ているのかもしれません。

もちろん、私に限らず誰だってリアルの会話、手書き文字の方が意思疎通しやすいのでしょうが、私の場合はその程度が人より少し大きかったようです。

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今日の日経産業新聞にもちょうど「英語力アップ」の記事が出ていて、「最終ゴールは話せること=スピーキング」と結論づけられていました。

いろんな意見があるでしょうが、私にとってはその通りです。

「読むこと」からスタートして「書くこと」、そして「話せること」の順番。

母国語を身に付けるのと逆のプロセスです。

「英語力」を培う、高めるためにはリーディング、リスニング、ライティング、スピーキングの4技能をリンクさせて学ぶこと、というのもその通りです。

「いきなりBBCやCNNのニュースを見て、何を言ってるのか分からないという人は『自分はリスニング力がない』と言いますが、文章で書かれた同じ内容を考えてみて下さい。もし、読んで分からないのであれば、それはリスニングではなくリーディングの問題です」。

これも、その通りです。




夕方からのオンライン会議で、なかなかうまくこちらの意図を伝えられなくて「俺、TOEICの点数も低いしなあ」と愚痴っていると、私の手伝いをしてくれてている部下が件の日経産業新聞を持ってきてくれたのでした。

「大丈夫ですよ!リーディングが完璧なんだから、あとはジェスチャーや目線に頼らない場数を踏めばいいだけです」とこの記事を見せてくれました。

…「うるさいわ!お前が上司を励ますなんて1億年早いわ!白亜紀からやり直せ!」と、シッシッ!と追い払いました。

ちなみに、私はその記事を朝に読んでしまっていたのですが、なんでも言ってくれる部下は本当にありがたいものです。