5年前に大谷翔平が新人王を獲得したとき、エンゼルスも含めてメジャー30球団が二刀流の可能性を模索しましたが、未だに大谷を追いかける〝ネクスト・ショータイム〟は現れていません。

大谷の羽ばたきはバタフライエフェクトと呼ぶにはあまりにも大きすぎ、心理的限界を取っ払うバニスター現象を起こすには誰もが夢想だにしていない類のものです。

前代未聞の投手と打者としての合わせ技が大きな注目を集めていますが、MLBでまだ5年目シーズン、通算記録では何も成し遂げていません。

そして、1シーズンでの成績に限定しても大谷が10勝50本塁打を残したとして、出塁率6割9厘を残したバリー・ボンズよりも優れているのでしょうか?

日米の差はありますが、24勝0敗の田中将大よりもチームに貢献しているのでしょうか。

ボンズらが残したのはトップ選手が追いつこう、追い抜こうとする数字ですが、大谷のやっていることは「誰も真似できない、真似しようともしない人間離れの業」です。

ボンズと大谷。

将来、どちらの〝ネクスト〟を目撃できるか?と訊かれたら、多くの人が「ボンズ」と答えるはずです。

「ボンズ」を頂点にした山には毎年、多くのプレーヤーが登りますが、大谷の山に分け入る変わり者はほぼいませんから、当然と言えば当然です。

同じ土俵の競争相手がいないのですから、前代未聞で空前絶後なのは当たり前です。

大谷のやっていることは誰も真似できないことですが、それがどこまでチームの勝利に貢献しているのか、歴史上の傑出したグレートと比較しても優れているのか?

同列に語ることができる〝ライバル〟がいないのですから、答えなど出るわけもありません。

よく比較されるルースですら、二人の間に横たわる100年という時代の隔たりは、もはや同列に語るにはあまりにもかけ離れた時間です。

なんて、昼ごはんが出てくるのを待って書いてると、大谷のシーズン中のトレードの可能性が膨らんでいるというニュースが。

まあ、仕方がないですかね。