大谷翔平は今季、登板しない。

これによって、ベーブ・ルース以来、103年ぶりの「二桁勝利・二桁本塁打」の可能性がなくなりました。

国として歴史の浅い米国は、何事にも数字で過去を遡るのが大好きです。それは、スポーツにおいて顕著で、特に野球において際立っています。

イチローや大谷が〝歴史〟を掘り返すような大活躍を見せるたびに、忘れ去られていたグレートが蘇ってきました。

ジョージ・シスラーは2004年にイチローが〝魔法の杖〟で262安打を放って更新されるまで、シーズン最多安打257の記録を84年間も守り続けていました。

そして、大谷が呼び覚ましたのは最強の大物ベーブ・ルース。先日話題になったのは冒頭の「二桁勝利・二桁本塁打」でした。

まさに、リアル・フィールド オブ ドリームス〜「'If you build it, he will come.' もしそれ(記録)を作れば、彼(シスラーやルース)がやって来る」です。

さて、最後の二桁勝利・二桁本塁打は2018年のベーブ・ルース、「13勝・11本塁打」でした。103年後の大谷は「9勝・45本塁打」。

これは並べて比較するべき二つの数字でしょうか?

正直、どうでもいい。「10勝・45本塁打」と「9勝45本塁打」に〝決定的で感動的な差〟があるとは思えませんし、「9勝・45本塁打」と「13勝・11本塁打」も103年の歳月というフィルターを通すと、何か比較の手がかりがあるのかもしれませんが、私には並べる数字には見えません。
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The most amazing thing about the greatest season baseball has ever seen? The Angels' two-way sensation doesn't act like being a pitcher and a hitter is anything special.

ベースボール史上最も偉大なシーズンで、最も驚くべきことは?エンゼルスの大谷翔平が二刀流で大旋風を巻き起こしながら、それが特別なことであるように振舞っていないということだ。(スポーツイラストレイテッド)。


多くのメディアが 「ベースボール史上最も偉大なシーズン」と評価していることからも、数字大好き、歴史大好きの米国メディアでも、大谷翔平とベーブ・ルースを「二刀流」で比較する意味がないことはよく理解しています。

さあ、あと2試合。本塁打王を獲るか、獲らないかで 〝決定的で感動的な差〟があるかどうかは、正直、あります。

今日明日で、4本打てば逆転です。ダメ押しも欲しいから5本、それならちょうどキリのいい50です。

あと5本、スタンドに放り込みましょうか。 

マドン監督が先ほどの会見で、大谷の起用法について「来季はDHだけでなく、重要な試合で外野手としての起用もある」と、例外的だった今季とは違い、野手起用を本格的に進めることを示唆しました。

来季は今まで見れなかった、深い外野から信じられないようなスピードと低さのレーザービームがホームや三塁に向けて射られるシーンに何度も驚嘆の声をあげることになりそうです。