スポーツイラストレイテッド誌から「The Ohtani Rules」(大谷がアメリカを征服する)の拙訳です。

あと14試合。打て!投げろ!がんばれ!!!


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8月18日の夜、エンゼルスのジョー・マドン監督からのメールで、大谷翔平選手の通訳・水原一平のスマートフォンが震えた。


「彼のコンディションはどうだ?」。

この〝診断〟には、大谷が翌日もDHで出られるのか、休みが必要なのかという通常の〝診断〟以上のものが含まれていた。

大谷は、8回を投げて8つの三振を奪い、40本目の本塁打を打ってタイガースに3-1で勝利するという、大谷らしい試合をしたばかりだったのだ。

このホームランは、8回表に変化球を110マイル(約430フィート)もかっ飛ばしたものだった。

その裏、大谷は98.1マイルの豪速球を投げ、ビクター・レイズを三振に打ち取った。

今シーズンの先発投手で、試合終盤にこれほどのスピードボールで三振を記録したのは、他に2人しかいない。ゲリット・コールとジェイコブ・デグロムだ。

しかし、コールもデグロムも本塁打を40本も打たないし、20盗塁もしない。

大谷は9分5秒の間に、特大の本塁打を放ち、豪速球で三振を奪った。

27歳の大谷が野球史上最高選手だという事実を理解するのに必要な時間は、二つの事件が起きたこの9分5秒で十分だった。
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エンゼルスのベンチコーチであるマイク・ガレゴは「私は古いタイプの人間で、過去の偉大なプレーヤーを尊敬している」と話す。「だから、私は現役選手の誰かに対してもこのような賞賛は語らない。しかし、大谷が今年やっている偉業はもう2度と見ることはできないだろう」。

「もし、見ることがあるなら、それができるのは大谷だけだ。3度も3度でも…もっと見ることができるかもしれない」。

メールを受け取った水原は、大谷に確認した。

大谷は90球を投げたところで、マドンは9回からクローザーのライゼル・イグレシアスと交代させた。

試合後、大谷は肘と肩をアイシングしながら、27人の記者とZoomで会見し、チームホテルに戻った。

次の試合は、約13時間後に行われる。

マドンは、返信メールを待っていた。

マドンと、ペリー・ミナシアン(ゼネラルマンージャー)、翔平、一平、4人で春のトレーニング中に話し合い、投手と打者にはあらかじめ制限を設けないことを決めていた。

翔平は、行けるか行けないかを、マドンに誠実に知らせると約束していた。

マドンのスマホが鳴った。水原からの返信だった。

「明日も大丈夫です」。

水原のテキストは、トロフィーの絵文字で締めくくられていた。

マドンは微笑んだ。

「大谷がやっていることをよく理解するべき。メディアにはそう言い続けてきたが、正直、私自身もよくわかっていないんじゃないかと思うことがある。あんなパフォーマンスを見せた打者と投手、同一人物が13時間後にプレーボールする試合に出場するというのだから」。