今夜はAP通信から。

【ローザンヌ】国際ボクシング連盟(AIBA)が世界選手権のメダリストに賞金を出すことになりました。

10月24日から11月6日までセルビアのベオグラードで開催される世界選手権に用意される賞金総額は260万ドル。

金メダル10万ドル、銀メダル5万ドル、銅メダル2万5千ドルが贈られるそうです。
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AIBAのウマル・クレムレフ会長は「世界選手権のメダリストに金銭的な報酬を与えるのは初めてのことだが、これがあるべき姿」と語り「AIBAのトップトーナメントに出場するために何年もの準備と努力の犠牲を払ってきた選手に報いることを考えれば当然」と説明。

組織の腐敗から大揺れのAIBAは国際オリンピック委員会から資格停止処分を受けるなど「存続の危機」に晒されていましたが、昨年の会長選でクレムレフが当選、潤沢な資金を持つ母国ロシアの国営ガス会社ガスプロムをスポンサー企業に迎え入れていました。

金メダルで10万ドル…プロで3階級制覇したジョンリール・カシメロのキャリア最高が7万5000ドルですから、軽量級の世界王者よりも稼げます。

まー、年に何回もできませんし、カシメロら貧困軽量級王者たちがAIBAの大会に殺到する…なんて事はないでしょうが、アマチュアとプロの境界線がボヤけます。

東京五輪でも運営から締め出されたAIBAは、ボクサーを引き止める必要性に迫られていたという背景もあるでしょう。

また、2007年から賞金トーナメントを手掛けており、事実上プロの興行にも食指を伸ばしていた動きを顕在化させたということでしょう。

東京五輪を見ても、純粋なアマチュア選手など一人もいないことは誰でもわかります。メダリストのほとんどがボクシング軽量級の世界王者より金持ちでしょう、間違いなく。

AIBAも「プロ」の領域に進出して、財政難を立て直し、地に堕ちたブランドを再構築する一挙両得に賭ける思いは強烈です。

近い将来、アマチュア大会も統括する第5団体「AIBA-プロ」が発足するかもしれません。

ロシアのエネルギー産業がスポンサードするとなると、家内制手工業の域を出ない既存の4団体では太刀打ちできないかもしれません。1メジャー・4マイナーの時代が来るかも?

…まあ、そんな風にはなりませんが、絶対に。