井上尚弥がリング誌2019年1月号の表紙にアンソニー・ジョシュア、カネロ・アルバレス、デオンティ・ワイルダー、エロール・スペンスJr.、オレクサンダー・ウシク、テレンス・クロフォード、ワシル・ロマチェンコとともに〝集合写真〟で初登場。
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モンスターはその2019年に2度も単独カバーまで果たしましたが、その後の2年間はスルーされたまま。

このあとWBSS優勝を果たし、リング誌PFPも上昇しています。普通に考えると、表紙はもちろん記事でもほとんど取り上げないというのはどうも納得できません。

WBSS、PFP…いずれもボクシングファンにとってはマイナーな事象です。

サッカーW杯や、テニスの世界ランキングとは比べるのもバカバカしい瑣末すぎる大会、トンデモ序列です。

2019年前後はリング誌の経営状態がどん底、MMAコーナーを始めたり、ロンダ・ラウジーを単独カバーして彼女の大特集を組むなど、今以上に〝迷走〟していた時期です。

井上尚弥カバーでも日本では話題にも上がっていないシュー・ツァンとの「アジア史上最大のビッグファイト」と、リング誌日本語版や中国版の発行に前のめりでしたが、日本市場から期待していた見返りや反応がなかったということかもしれません。

よく考えると、井上比較なら米国で知名度が上のはずのノニト・ドネアやローマン・ゴンザレスですら単独カバーはありません(井上カバーに「リング誌がPFP1位に2年も君臨させたロマゴンはカバーしないのはおかしい」と批判されたせいか昨年ようやく単独カバー)。

不人気からトップランクのお荷物扱いされていたドネアに至っては単独はなく、一度だけ集合写真をカバーしただけです。
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リング誌は商業誌ですから、雑誌が売れるファイターを表紙に起用するのは当然です。

米国で関心の低い軽量級、しかもメキシカンでもない、人気も知名度も低いドネアやロマゴンを大々的に扱う方がどうかしています。

カネロ・アルバレスやマニー・パッキャオをカバーに起用しがちになるのは当然なのです。

残念ながら軽量級の日本人にもかかわらず2度も起用した井上については、リング誌側に〝下心〟があったということでしょう。

前回までは、井上のリング誌単独カバーを喜んで、どの雑誌を単独カバーするとスゲーのかについてグダグダと書き連ねました。

そのランキングは1位:スポーツイラストレイテッド、2位:ESPNマガジンのスポーツ総合誌をワンツー、3位:リング誌、4位:英国ボクシングニューズ(BN)誌としました。

BN誌はドネア戦を速報、カバーも井上が攻撃しているシーンが切り取られました。

リング誌は日経新聞などが報じてご存知のように、2019年の2月号と9月号で単独カバー。

残るはスポーツ総合誌ですが、ボクシングの地位が低い米国では、これは壁が高い…。

ナンバー誌をカバディの外国人選手が単独カバーするようなものです。

スポイラ誌はパッキャオですら単独カバーは2〜3回じゃないでしょうか。
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パッキャオをカバーにすると雑誌が売れる。GBPに子会社化された時代もリング誌は〝ライバル〟のパックマンを取り上げ続けました。
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人気低迷のボクシングをカバーすることはほとんどなくなってしまったスポイラ誌。パッキャオvsメイウェザーが最後ですから、もう6年も前になります。

そんなスポイラ誌カバーの牙城を易々と破壊しているのが、大谷翔平です。

大谷はスポーツの枠を超えて一般誌の領域まで侵略、タイム誌のTIME 100: The Most Influential People に選出されました。

米国の一般メディアでもすでに大きく取り上げられている大谷が、タイム誌を単独カバーする日も近いでしょう。

しかし、米国でマイナースポーツのボクシング、その中でも人気のない軽量級の日本人、井上がタイム誌は論外として、スポーツ総合誌の壁を破るには、ウェルター級やミドル級の人気階級に進出したとしても厳しいかもしれません。

ましてや、一般メディアとなると、もうどうしようもありません。

それこそ侍スタイルで日本刀振り回しながら入場すると、ESPN電子版総合の扉ページくらいには使われると思いますが…。

バンタム級の日本人には、リング誌カバーが限界なのかもしれません。

井上の日本での知名度も怪しいものがありますが、日本経済新聞やアエラなど既に一般紙誌でも取り上げられてています。

しかし、米国で「バンタム級の日本人」はあまりにも重すぎる十字架です。

一般的には、タイム誌とリング誌は様々な意味でレベルの違うメディアですが、個人的にどっちが好きかというと圧倒的にリング誌です。

比較対象にすらなりません。

実際、リング誌は長らく定期購読してても、タイム誌は一度も定期購読したことがありません。

というわけで、現状、井上はバンタム級として雑誌カバーの天井に達したということです。

となると、この「雑誌カバー」のお話で、次に興味がわいてくるのは、井上に続いてリング誌カバーを飾るのは誰になるのか?!でしょうか。

井岡一翔が念願のファン・フランシスコ・エストラーダ戦で勝利を収めると、専門家評価は上がるでしょうが、リング誌カバーとなると難しいかもしれません。

手っ取り早いのはリング誌のFighter of the yearに選ばれたら、リング誌各種表彰号で〝自動的に〟単独カバーを飾ることが出来ます。

ドネアは2012年にリング誌のそれよりも格上の全米ボクシング記者協会のFighter of the year、シュガー・レイ・ロビンソン杯に輝きました…が。

この年のリング誌Fighter of the yearは、マニー・パッキャオを衝撃的なKOで沈めたファン・マヌエル・マルケス。ドネアは表紙を飾ることは出来ませんでした。

まー、でもリング誌のFighter of the yearよりも、シュガー・レイ・ロビンソン杯の方が絶対いいです。

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欧米で有名、報酬も多いという〝メジャー〟で語ると、テニスが最強です。

しかし、米国限定で日本目線なら野球はNo.1スポーツに昇格します。

そして、米国外しの世界なら、サッカーが最強です。

ボクシングはどこをどう切り取っても、メジャーやNo.1とはなりえません。

ボクサーは、たとえカネロ・アルバレスでも、大谷翔平のように全米の主要メディアが大きく扱ってくれることはありません。

じゃあ、私の中でもテニス>サッカー>野球>>>ボクシング、なのかというと全く違います。

大坂なおみのウィンブルドン決勝よりも、大谷翔平のワールドシリーズ二刀流出場よりも「村田諒太vs GGG」「村田vsカネロ」「井上vsムロジョン・アフマダリエフ」の方がワクワクしてしまいます。

「中谷潤人vsアンヘル・アコスタ」でも「後で見返すような試合になるかも」と録画するのに、大坂や大谷の試合はまず、しませんし。