PFPはリングの上で決められるわけではありません。

人の脳内で決められるものです。

しかも、その評価基準は曖昧どころか、無きに等しいのが現実です。

よくいう「体重同一時」。少し考えれば笑うしかない、ありえない基準です。

100㎏以上の肉体を制御するヘビー級が、スタミナ切れを起こしやすいのは当たり前です。

リーチの短いストロー級の繰り出すパンチが速く見えるのも当たり前です。

ネズミのようにすばしっこい象など存在しません。

もし、そんな原理主義的な評価基準でPFPを決めると、すばしっこい象、すなわち軽量級のスピードボクサーが上位独占してしまいます。

明確な指標など何もない、また表彰など形として残るものもない、当然蓄積された歴史もない、そんな陽炎がPFPです。

ということを、まず抑えておいて。




リング誌が1980年〜2017年まで発表していたBest Fighter Pollは、年間PFPと置き換えても良いランキングでした。

「PFPキングの系譜を年度別に総覧する」、このシリーズではBest Fighter Pollの存在した期間はこのランキングの1位を、2018年以降は当該年度のリング誌プリントバージョンでポールポジションを最も多く獲った選手を1位と認定します。

少し脇道に逸れて…ローマン・ゴンザレスが軽量級史上初めてリング誌PFP1位に輝いたのは2015年、フロイド・メイウェザーの引退にともなった〝繰上げ〟でした。

「軽量級史上初」といっても、正確には「ライト級以下で初めて」という偉業でした。それまでの最軽量はジュニアウェルター級時代のフロイド・メイウェザーの2005年(2004年実績)でしたから、フライ級のロマゴンは6階級の壁をぶち破ったことになります。

もちろん、これは年度別=Best Fighter Pollでくくったからで、井上尚弥らがランクされている現在の電子版PFPで切り取ると、2008年のマニー・パッキャオはジュニアライト級でリング誌PFP1位になっています。

この年はファン・マヌエル・マルケス(ジュニアライト級)を下した時点でPFPキングに。デビッド・ディアス(ライト級)、オスカー・デラホーヤ(ウェルター級)を撃破したときの試合前紹介でも「PFP No.1ファイター」とコールされています。

そして「2008年のパッキャオは何級か?」というのは誰も答えることのできない質問ですが、ジュニアライト級で1位になったことは間違いありません。

リング誌はAnnual Award(年間表彰)でFighter of the year(年間最高選手)とBest Fighter Poll(年間PFP)を発表するだけでなく、毎年1月号ではBest Fighter 100(PFP100傑)も選出していました。

ちなみにBest Fighter PollとBest Fighter 100は関連性はありません…どこまでいい加減なんだかという話です。

今でもカネロ・アルバレスやテレンス・クロフォードが「PFP No.1ファイター」と紹介されていますが、何人いたっていいんです。PFPはナンデモありが基本のトンデモランキングなのですから。

PFP。このいい加減で、全く権威がなくて、コロコロ評価が変わる、あまりにも軽すぎる存在…嫌いじゃありません。

まあ、これを真剣に「リング誌PFP2位はとんでもない価値がある」とか言い出す本物の馬鹿は嫌いですが。

PFPはどんなものでもデタラメです。「バカなことやってんなあ」と楽しむのが基本です。
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リング誌1月号は毎年、Best Fighter 100を発表。何十ページにもわたってバカな妄想を繰り広げるのです。

面白すぎます。
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Best Fighter 100の日本人最高位は2017年の井上尚弥(8位)。10位以内は井上だけでしたが、さすがに100位までだと、日本人の名前もポロポロ出てきます。 
 
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2013年のBest Fighter 100では前年の38位から48位に下がった亀田興毅について「3階級制覇しているにもかかわらず評価が低いのは弱い相手とばかり戦っているから」。「ステイホーム(引きこもり)にこだわり、WBA御用達の挑戦者としか戦わない」。

さすが、亀田一家の先鋒、2013年時点でステイホームを先取りしていたとは。




話がどんどん、脇道に…。まだまだ続くのだ!