「パンチのヒット数が二人合わせて91発」というのは、CmpuBoxの歴史上最少。

「1ラウンドでヒットしたパンチも7発が最多」。数字上は歴史的にアクションの少ない、つまり退屈な試合になりました。

塩と火薬を混ぜたら、より濃度の強い塩になるとは…。


ギレルモ・リゴンドーはこれがプロ2敗目。

採捕の敗北は、2017年12月。ワシル・ロマチェンコ戦でコーナーに座ったまま試合を棄権した「最悪の負け方」でしたが、それを更新する醜悪な負け方でした。

「リゴンドーの試合はつまらない」というのは、常に対戦相手の手数を上回り、軽量級で 20勝13KOという数字から見ても、完全な〝キューバ差別〟です。

しかし、今日の試合は最悪、最低でした。

Unfortunately, that would be the only action of note.

(初回にカシメロが〝ダウン〟を奪ったシーンが)不幸なことに唯一の見せ場になってしまった。

初回でカシメロのパワーに怯んだ40歳のキューバ人は、12ラウンドを通してサバイバルモードを徹底しました。 

第3ラウンドにはMPプロモーションズのショーン・ギボンスが席から立ち上がり「逃げるな!」と連呼し続けます。

 “stop running! Stop running!” 

リゴンドーのコーナーでも「手数を出さなきゃ勝てない」というロニー・シールズの指示は、6ラウンド以降は「ノックアウトを狙え」に変わります。

試合後のインタビューで「たった44発のパンチしかヒットしていないのに勝ったと思ったのか?」と皮肉られたリゴンドーは「この試合に勝つのに十分な数だったはず」と悪びれずに答えました。
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バックギアに入れたまま後退を繰り返すキューバ人と、突進と空振りを繰り返すフィリピン人。

リング誌付録の採点表でスコアを付けながら見ていましたが、7ラウンド以降はやめました。

"It's my style," Rigondeaux said. "It's the only one that I know."

「私はこの戦い方しか知らない」。

オリンピックで2度の金メダルを獲り、キューバから亡命し、ロマチェンコ戦でも惨敗を喫する前に試合を投げる…勝つためではなく、生き残るために戦う。それがジャッカルの流儀だと言われれば、もう二度と見たくはありません。

「有効なクリーンヒットがないラウンドを、どういうロジックで採点するか」(ジョー小泉)。

当たり前の話、クリーンヒットのない下がりっぱなしのボクサーに10点を付けてはいけません。

クリーンヒットがなければ「どちらがリスクを冒して攻撃的だったか」をロジック(採点根拠)にすべきです。

115−113でリゴンドー?ティム・チーサムはボクシングと鬼ごっこの区別がついていないようです。

「井上尚弥vsマイケル・ダスマリナス」は採点不要でしたが「ジャーメル・チャーロvsブライアン・カスターニョ」で114−114のドローとスコアしたジャッジです。
 
"It's the only one that I know."

リゴンドーの40年間の人生を考えると、深い言葉に聞こえます。

しかし、私たちが見たいのは「政治に翻弄されながらもしたたかに生き抜くキューバ人」では断じてありません。