日本時間8月15日。

WBO世界バンタム級12回戦。王者ジョンリール・カシメロvs挑戦者ギレルモ・リゴンドー 。
これ、勝敗予想やオッズはどうなんでしょうか。

バンタム級など超軽量級の試合は米国での関心が特に低いため、専門サイトでも勝敗予想を詳しく展開することはありません。

試合までちょうど1ヶ月と迫りましたが、オッズもまだ見当たりません。

井上尚弥の試合でも全く同じ流れなので、慣れっこではありますが…。

井上の次戦もラスベガスなら、おそらく完全有観客ですから、またリングサイド300ドル、大会場だと座席の半分を閉鎖するなど寂しい風景になるのは確実です。

さて、ラスベガスよりも大きな受け皿を母国に持ちようもないジョンリール・カシメロとギレルモ・リゴンドー の一戦、こちらは米国でやる必然性に溢れています。
Weight-Classes_
カシメロvsドネアが破談、元の鞘に収まった形ですが、これは非常に興味深いカードです。

経験と技術に裏付けられたキューバのテクニシャンと、意外性に満ちたフィリピンの野獣。

対極的なスタイルですが、リゴンドー も一発のパンチ力を持っており、パンチャー対決という側面も隠されています。

Styles make fights.〜実力が拮抗した戦いでは、両者のスタイル、相性が展開に大きな影響を与え、勝敗を左右する…そんな格言が身に染みる試合になりそうです。


さらに、両者の年齢と、キャリアの現在位置にも大きな乖離があり、試合の帰趨を決定する要素になりそうです。

カシメロは32歳。軽量級としては決して若くはありませんが、30勝21KO4敗のキャリアは今がプライムタイムです。

一方、キューバのジャッカルは40歳、プロキャリアこそ20勝13KO1敗と小さな数字ですが、463勝12敗とも言われるアマチュア戦績も加えると、500試合近くもリングに上がって来ました。

40歳という年齢と、過酷な戦いで消耗を重ねた劣化によって、リゴンドー の現在位置が坂道を下る段階に入ってることは誰の目にも明らかです。

シドニー2000〜アテネ2004の金メダルバージョンのリゴンドー なら、カシメロはアマチュアルールはもちろん、プロ仕様の試合でも何も出来ないまま完封されたでしょう。

ただ、あれから流れた歳月は、17〜21年もの時間です。

精密なコンピュータのようなリゴンドー のボクシングには狂いやズレが目立ち、そのCPUにかつての演算能力はありません。

カシメロの強打が、坂道を下るキューバ人を地獄の底に叩き落とす予感がします。

あるいは、十分なキャリアを積んでなお、軽率なカシメロをリゴンドー が見逃さないとも思います。

カシメロの試合は、いつも何が起きるかわかりませんが、今回も波乱の警報音が聞こえています。

KO決着のきな臭い匂いが立ち込めています。

綻びを見せ始めた精密機械と、良い意味でも悪い意味でも永遠の野生の激突。

非常に面白い試合になりそうです。