B・J・トーマスさんが29日、テキサス州アーリントンの自宅で天国に招かれました。78歳。肺がんでした。
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高校時代によく引きこもっていた、じめじめしてカビ臭い、これぞ「場末」という本当に小さな映画館。

学生500円でオールナイト、「ギャング」「歴史大作」といったジャンルや監督などでくくったテーマで4〜5本の映画を夜通し映写してくれるのが、大好きでした。

特に惹きつけられたのが「ロードムービー」。

中でもアメリカン・ニューシネマに分類されるロードムービーは、ハリウッド的ハッピーエンドとは無縁、反体制の色彩が濃く、それでいてすごく魅力的なヒロインが登場、退廃的な音楽も素敵すぎて「クレオパトラ」や「十戒」のように寝落ちすることは、どんなに疲れていてもありませんでした。

学校大嫌い、社会不適合者の私にとって、居場所のない自分を肯定してくれているように感じていた気がします。

「俺たちに明日はない」(67年)のウォーレン・ベイティとフェイ・ダナウェイのフェロモンといったら!

「イージー★ライダー」(68年)のデニス・ホッパーが見せた迫真の狂気!

「ペーパームーン」(73年)のテイタム・オニールの聡明な愛くるしさ。

「スケアクロウ」(73年)でアル・パチーノから滲み出した哀愁…。

…そんな大好きなアメリカン・ニューシネマのロードムービー、中でも特にお気に入りが「明日に向かって撃て」(69年)でした。

ポール・ニューマンとロバート・レッドフォードのセクシーさといったら!そしてなんといってもキャサリン・ロス!
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主題歌の「雨に濡れても」を歌っていたのが、B・J・トーマス。

あの映画はニューマンとレッドフォード、ロス、トーマスの映画でした。

But there's one thing I know
The blues they send to meet me
Won't defeat me
It won't be long till happiness
steps up to greet me

たった一つだけ分かってることがある。この憂鬱な毎日がいつまでも続かないってことだ。止まない雨なんてあるもんか。