罪深き4-Belt Era。

3-Belt Eraまでは団体と王者の数はほとんどイコールでした。


しかし、4-Belt Eraではそんな生易しい等式は通用しません。

その混沌の典型がライト級です。

テオフィモ・ロペスがリング誌とWBA、IBF、WBOの4つを掌握、デビン・ヘイニーがWBCのストラップを保持しています。

そして、WBAセカンド王者がガーボンタ・デービス。WBC暫定にライアン・ガルシア。

3つのベルトもコレクションしているテオフィモがいるにもかかわらず、王者が4人も乱立しているのです。

それだけではありません。

日本のメディアのように、テオフィモが持つWBCフランチャイズのタイトルを認めて、ブルックリン出身の23歳をUndisputed Champion、完全統一王者とする見方も世界的には少数派ながら存在しているのです。

WBCが〝特権タイトル〟つまり、飾り物に過ぎないはずのフランチャイズをステイクした理由は、テオフィモがトップランクにとって虎の子の人気者だからです。
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それにしても…。ここまでタイトルが粗製濫造される原因はどこにあるのでしょうか。

もちろん、承認団体の実態がタイトルメーカーであることが大きな理由の一つです。

彼らにとって、階級とタイトルは多ければ多いほど企業体として繁栄するわけですから、彼らがやっていることは当然のことなのです。

この王者の大量生産を好意的に受けとめているメディアやファンはほとんどいません…表向きは。

しかし、認定団体は「我々はスケープゴートだ」と反駁しています。

本当にメディアとファンが4-Belt Eraの混沌を望んでいないなら、そうはなりません。

口先でいくら王者の粗製濫造を非難しても、それらを買う奴がいるから作られるのです。

売れなければ、彼らも作りません。

SHOWTIMEやDAZNなど試合を放送する側は、例え飾り物でもタイトルマッチを組みたがります。

そして、それはファンも望んでいるということは数多くのマーケティング調査からも明らかだというのです。

「世界王者は世界に一人だけであるべきか?」と聞くと誰もがYESと即答します。

しかし「メインイベントだけが世界戦のイベントと、アンダーカードにも世界戦が散りばめられたイベント、どちらが見たいか?」と聞かれると、ほとんど全ての人が後者を選ぶそうです。

卵が先か、ニワトリが先か?な話です。

少なくとも団体分裂と階級の細分化はファンやメディアから望んだものではありません。

しかし、ガラクタ飾りと分かっていても、世界タイトルマッチが盛りだくさんのイベントを受け入れてしまう…。

たとえ、それが長期的に見るとボクシングを殺すことにつながると、分かっていても。