「シュガー・レイ・ロビンソン」には、多くの謎が憑き纏います。

その最大の原因は、今なお誰もがその名を知っているのに、リアルタイムで見た人がほとんどいない、という一点に尽きます。

ジョー小泉をして「どの時代に生まれたかったか?やはりシュガー・レイ・ロビンソンをこの目で見たかった」と言わしめるのですから、その存在感は圧倒的です。

特に日本では試合が中継されることなく、80年代に世界のボクシングと出会った私に代表されるように、知ったときはすでに伝説だったということです。

モハメド・アリやシュガー・レイ・レナードが全面的に崇拝するほどのボクサーが、いかにヘビー級の時代とはいえ人気面でロッキー・マルシアノの後塵を拝するなんてことがあるのか?

シュガー・レイ・ロビンソンは、後付けの伝説ではないか? 

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しかし、現実には「米国で飛び抜けて高い評価を得ているシュガー・レイ・ロビンソン」は、日本のメディアは「右に倣え」で、日本の指導者も積極的にテキストとして受け入れていました。
 
カザフスタンのゲンナディ・ゴロフキンも「ボクシングを始めたきっかけはシュガー・レイ・ロビンソンの伝記を読んで」というように、史上最高のグレートが「米国限定」「後付け」というのはおそらく誤りです。

米国ボクシング、いいえボクシングそのものを語るとき、近代ボクシングの技術体系を完成させたシュガー・レイ・ロビンソンが何者なのか?

彼はどこから来てどこに辿り着いたのか?

パウンド・フォー・パウンドとは何なのか?は、ボクシングファンにとって、どうしても知りたい、宿命のテーマです。


ひたすら続きます。