5月29日(土)カリフォルニア州ロスアンゼルス(会場未定)

WBC世界バンタム級タイトルマッチ
王者ノルディーヌ・ウバーリvsノニト・ドネア 

WBC世界バンタム級暫定タイトルマッチ
暫定王者レイマート・ガバリョvsエマヌエル・ロドリゲス
 
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新型コロナの感染で延期を重ねた「ウバーリvsドネア」がやっと実現。

その副作用でセットされた暫定王者決定戦「ガバリョvsロドリゲス」が不可解な判定で、再戦に。


正式発表はまだとはいえ、正規王者と暫定王者の2大タイトルマッチなんて、WBCは正常な思考能力を失っているようです。別に今に始まったことではありませんが。

IBFとWBAのストラップを握る井上尚弥は、バンタム級の完全統一を目指していますが、WBCもWBOも面倒臭い状況になっています。

それを言い出すとIBFの指名試合(マイケル・ダスマリナス戦)も面倒臭い。

ウバーリもガバリョもロドリゲスも、完全に底の割れたボクサーです。ドネアに至っては9年間まともな相手に勝ったことがない38歳。

WBOのジョンリール・カシメロは、モンスターにとって唯一脅威になるかもしれないバンタム級ですが圧勝しても「あのカシメロを簡単にノックアウトするとは!」と驚くことはありません。

井上が戦うにはベルトのコレクションという意味しかない、ローリターンの試合にしかなりえません。

現状の貧困バンタムで、井上の実力が抜きん出ているということですが、ここにとどまる意味はベルト・コレクション以外には何の意味もありません。

もちろん、もう一つベルトを吸収すると日本人初の3団体王者、4つ目も獲ると1984年の渡辺二郎以来37年ぶりのUndisputed Championとなります。

世界でも4−Belt Eraでは、バーナード・ホプキンス、テレンス・クロフォード、アレクサンダー・ウシクに続く史上4人目の「自力での完全統一王者」で、専門メディアから高く評価されるでしょう。

他階級のライバルの動向もありますが、メジャー(BWAA/リング誌/ESPN)のFighter Of The Year に輝く可能性も膨らみます。

オマケで、PFP1位評価もカネロ・アルバレスやテレンス・クロフォードとの兼ね合い次第ではあるでしょう。

しかし、バンタム級を取り巻くこの面倒臭い状況を考えると、完全統一には最低でもあと1年はかかるでしょう。

トップランクとESPNのじれったいプロモートも、まともなファンならそろそろ怒りの声をあげて良い頃合いです。

まあ、それでも、メジャーのFighter Of The Year と引き換えに、あと1年以上バンタム級の井戸の中にとどまるのも選択肢としてはありかもしれません。

全く、ワクワクもヒリヒリもしませんが。

リカルド・ロペスやローマン・ゴンザレスの轍を辿るわけです…と書いて、リカロペもロマゴンもFighter Of The Year には一度も選出されていないことを思い出しました。

井上も選ばれるとは限りません。

というか、PFPよりは遥かに価値があるとはいえ、BWAAの Fighter Of The Year(シュガー・レイ・ロビンソン杯)ですら所詮は人が決めるもの。

そう考えると、やはり人が決めることのできないこと、コアなマニアだけでなく世界中のボクシングファンが胸躍らせる冒険的な勝負を期待したいのですが…。

村田諒太や中谷正義と同じことは出来ないまでも、不人気階級で米国で暴れたいなら、やり方は間違っている気がします。

井戸の中でどんなに吠えても、誰の耳にも聞こえません、井戸の中に篭っていては誰の目にもとまりません。