ロベルト・デュランと戦った小林弘やガッツ石松は偉大です。

ウィルフレド・ゴメスとアレクシス、アルゲリョ、エウセビオ・ペドラサと拳を交えたロイヤル小林も偉大です。

もし、彼らが存在していなければ、日本ボクシング史の風景は、なんとも味気ないものになっていたところでした。

しかし、ボクシングもスポーツ、トドのつまりは勝負事です。

モハメド・アリやフロイド・メイウェザーと拳を交えた日本人がいたら、ボクシングファンとしてはそれだけでもゾクゾクすることですが、やっぱり勝負事なんです。

ボクシング界屈指のスターに駆け上がろうとしているテオフィモ・ロペスを悪戦苦闘させ、悔し涙まで流させた中谷正義は素晴らしい!の一言です。

しかし、あの試合で勝つか負けるかではボクサーとして天地の差があったことは誰もが認めるでしょう。

もし、あと一押しして勝っていたら…中谷は全く違う値札を付けたボクサーになっていたはずです。

フェリックス・ベルデホと戦う必要もなかったかもしれません。

もちろん、中谷正義のライト級征服の道は最短距離では進めなかったものの、まだ頂点を狙う位置に踏みとどまっています。

そして、日本で梅雨が明ける頃にはワシル・ロマチェンコとの大勝負が現実味を増しています。

トドのつまりは勝負事なんです。

ロマチェンコ戦で勝つか負けるかは中谷のキャリアの分岐点です。テオフィモとの初戦以上に、勝つか負けるかでは大違いの試合です。

オッズと予想は、中谷のキャリアで最悪に圧倒的不利の数字と記事が並ぶでしょう。

それでも、この試合は勝つしかありません。

というわけで、日本プロボクシング史上で偉大な勝利ベスト10。時系列で並べました。

アマチュアと階級難易度は除外するので、桜井孝雄や村田諒太、竹原慎二の試合は対象外です。
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独断と偏見で作っておきながらですが、オンタイムで見たのは「井岡弘樹vs柳明佑」以降です。

異論反論だらけですかね?

ます、ファイテング原田が一人で三つも入ってるのは違和感があるかもしれません。

しかし、3試合全てがUndisputed Championで、その内容も「19歳で初戴冠、日本に8年ぶりの世界タイトルをもたらす」 「史上初のフライ・バンタム二階級制覇」「黄金のバンタムを二度打ち砕いて世界評価をコンクリート」。

原田の「アジア最高」 の牙城は、マニー・パッキャオがオスカー・デラホーヤを倒してようやく崩れたという、途轍もなく堅牢な要塞でした。

「日本最高」も、いつか誰かが更新してくれることを願っていますが…。

井岡弘樹と平仲明信も異論はあるでしょうが「殿堂」選手からタイトルを奪った殊勲を評価しました。

山中慎介はアンセルノ・モレノを破って日本人初のリング誌PFPの扉をコジ開けたことへの賞賛、拍手喝采です。
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具志堅用高は、ボクサーとして最後の国民的英雄で、私をボクシングに誘ってくれたスーパースターでした。しかし、このランキングでは…ゴメンなさい。リング誌のディケイドPFPに評価されるなど実力には何の疑問もありませんが「誰に勝ったか?」となると…。


そう考えると、このリストでは井上尚弥が一番違和感があるかもしれません。

例えば「2団体時代の渡辺二郎の方が上」という見方もありですが、対立王者を初見で斬り落とした鮮やかさを評価しました。

長谷川穂積のフェルナンド・モンティエル戦がトラウマ的にのしかかっていた私にとっては、悪霊を振り払ってくれた圧勝劇でした。個人的な思いが強いです。

具志堅は「誰に勝ったか?」の物差しで〝落選〟で、同じく誰にも勝ってない井上は〝当選〟っておかしくないか?というかもしれませんが、こんなの独断と偏見です。

あのグラズゴーの大勝負。長谷川vsモンティエルに似た、気味が悪い符号がいくつもありましたが、全部気のせいでした。まさしく、悪霊を幻滅してくれました。