いよいよあと1週間を切ったライト級頂上決戦。

リング誌/WBA/WBO王者ワシル・ロマチェンコvsIBF王者テオフィモ・ロペス。

MGMグランド カンファレンスセンター「The Bubble」から米国ではESPNが、英国ではPPV(9.99€)での生中継が決定しています。

対照的な両者の激突だけに 「ビジネスとしてならこの試合こそPPVにしたらいいのに!」「高額なPPVじゃなくて最高!」というファンの声も入り乱れる中、オッズも乱高下しています。WOWOWでしっかり観れる日本のボクシングファンは幸せです。

現在、ウィリアムヒルでは32歳のウクライナ人が1/4(1.25倍)、ホンジェラスにルーツを持つ23歳が3/1(4倍)。

KO決着はロマ12/5(3.4倍)に対してロペ5/1(6倍)。判定までもつれ込むと5/6(1.83倍)と15/2(8.5倍)、ウクライナのハイテクが有利の基調は変わりません。

KOラウンドではロマの5〜8ラウンドの20/1(21倍)が最も固く、ロペの12ラウンドKOが80/1(80倍)の大穴。

KOならロマの中盤ストップ勝ちを支持しています。しかし、最有力はロマの判定勝ちで、オッズや大方の予想ではロペスが勝つにはKOしかない、と見られています。
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しかし、本人は「私は若くてハングリーでパワーがある。でも多くの人はそこまでしか知ろうとしない。私にはロマチェンコに対抗できるボクシング技術もあるし、判定にもつれ込んでも勝てる」(Boxing Scsene.com)と自信満々。

とはいえ、これまでのキャリアで卓越したボクシング技術を披露したことはなく、唯一の12ラウンド判定のスコアを聞いた中谷正義戦は多くの専門家から「技術がないのはわかっていたが、ここまで引き出しが少ないとは」と厳しい批判に晒されました。

15戦全勝12KOのロペスが7ラウンド以上を戦った経験は、この中谷戦だけです。

一方のロマチェンコは14勝10KO1敗、試合の帰趨をスコアカードに委ねた5試合は4勝1敗で、内容的にもウクライナのハイテクらしさを見せることが出来ませんでした。

数少ないデータとはいえ、そこから見えてくるのは「二人とも判定勝負ではベストパフォーマンスは発揮できない」ということです。

一発強打と絶妙のタイミングで勝負を決めるロペスと、精度の高いハイテクが機能すると相手を棄権に追い込むロマチェンコ。

KOスタイルまで対照的な二人ですが、大方の予想である「ロマチェンコの判定勝ち」はロマにとっては最も得意とする展開ではありません。

両者が慎重になりすぎると、予想外の塩試合に膠着するかもしれません。