先日の新聞夕刊に「観たい」と思ってた映画「グッド・ワイフ」の広告を見つけました。

2018年製作のメキシコ映画で、キャッチコピーは「1982年、メキシコ経済危機 セレブ妻たちの生き残りをかけたマウンティングバトルの幕が上がる」。
maxresdefault
上映は7シアターのみで、その中の一つが横浜の「シネマ ジャック&ベティ」。前にいつ行ったかは思い出せないくらいにご無沙汰ですが、有名なミニシアターです。

雨上がりの日曜日、ジャック&ベティで映画を観た後、黄金町の飲み屋で一杯ひっかけようという素晴らしい考えに身悶えしたのも束の間、よくよく調べるとジャック&ベティでは「順次公開」。

シアターのHPで探したら出てきましたが「公開時期未定」。さすがジャック&ベティ、緩いなあ。

現在、上映しているのはEBISU GARDEN CINEMA のみ。

ジャック&ベティなら行きはジョギングでいける気軽さですが、電車で渋谷まで出て恵比寿まではちょっと気が引けたので、ジャック&ベティの公開を待つことにしました。

これは、公開した頃はすっかり失念して、思い出したときにはもう終わってたという「観たい映画アルアル」になる気配が…。

昔は、といっても20年以上も前ですが、ミニシアターが大好きで単館上映や古い名画を観てました。最近はつとに遠ざかってしまったのは、家庭を持ったからでしょう。

多くの場合2本立て、3本立ては当たり前、オールナイトで「ロードムービー特集」とかとにかく半日は入り浸る感じになります。

「ジャック&ベティ」「池袋 文藝坐」「神保町シアター」「早稲田 松竹」「ACTミニシアター」「銀座シネパトス」…他にも多くのシアターで楽しませていただきました。

東京、首都圏の良いとこってあんまりありませんがミニシアターの数が圧倒的に多い、というのはとにかくひたすら素晴らしい!

この手のミニシアターはシネコンに押されて、多くの名館が息絶え、残ったものも絶滅危惧種です。

「池袋 文藝坐」のクラシックな佇まい、「ACT」の座席ではなく座敷形式の寛ぎ感、「銀座シネパトス」の晴海通り、三原橋(もう川など流れてませんが)直下の地下シアター、小綺麗で未来的なシネコンにはないカビ臭さや郷愁や因習な空気がそこには充満していました。
mihara_eyecatch
再開発が進む銀座界隈で昭和の香りを漂わせていた銀座シネパトスは、5〜6年前に「耐震性」を理由に取り壊されてしまいました。

映画を観終わったあと、二階の「牛タンといわし 傳八 」で飲むというのが当時の私の幸せの方程式の一つでした。
IMG_4061
現在、三原橋では銀座シネパトスの記憶をかき消すような〝美化〟計画が進行中。ただでさえつまらん街が、さらにまたつまらん街に堕ちてゆくのであります。

東京2020に向けて大幅リニューアルの地下鉄構内は工事が一時中断、中途半端な姿を晒していますが銀座の歴史を辿る写真を展示してくれてたりもしています。

IMG_4056 (1)
1927年(昭和2年)の三原橋。当たり前ですがここには本当に橋が架かっていて、三十間堀川(さんじっけんほりかわ)という川が流れていたのです。

風情がある石造り3連アーチの橋です。しかも外壁はおそらく赤煉瓦で化粧されてるじゃありませんか!

こっちは3年後の1930年の三原橋ですが、これを見て「昔の銀座だ」とわかる人はいないでしょう。
IMG_4057 (1)
ちんちん電車も走っていた模様です↓。もちろんシネパトスなどありません。
IMG_4059

なんだか、映画は見なくともジャック&ベティくんだりまで走って行きたくなりました。

14時頃からまた雨が降る予報なので、びしょ濡れ覚悟の格好で出かけなければ!