現在の4−X王者(4階級制覇)で最強は誰だ? 

いよいよ残すはベスト3。

4−X 達成順で、ノニト・ドネア、ローマン・ゴンザレス、そしてカネロ・アルバレス。



3位はドネアで決まりです。

「対戦相手の質」はビック・ダルチニアンとフェルナンド・モンティエル、二人のPFPファイターを倒していることから十分ですが、まともなPFPはダルチニアンだけ。

モルティ・ムザラネに勝利したのも大きな意味がありますが、内容が五分だっただけに微妙です。

ムザラネとの再戦、熱望されたダルチニアンとの115ポンドでの決着が実現しなかったのは残念でした。
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ジュニアフライを飛ばしたフライ、バンタム、ジュニアフェザー、フェザーの「階級レンジ」は14ポンド、6.35kg。

リング誌PFP最高位は3位でしたが、過大評価と大きな物議を醸してしまい、すぐに降格してしまいます。

世界戦では、ジュニアフェザー級で8戦6勝2敗。KOしたのは完全劣化122ポンド版のホルヘ・アルセ、西岡利晃、ゾルド・ベダクだけ。フェザー級になると3戦1勝2敗、KOはゼロで、唯一の勝利も議論を呼ぶ展開でした。

ドネアは122ポンドで階級の壁に直面し、フェザーでは全く通用しなかったことから、バンタムへの出戻りを選択。全盛期に「ライト級まで制覇してPPVスターになる」と掲げた目標はいずれもかなり手前で潰えました。

その意味では「5階級制覇への可能性」は自身の手で閉ざしてしまっています。



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2位はカネロ。 

「階級レンジ」は、ジュニアミドルからライトヘビーまでの21ポンド、9.53kg。 

層の厚いクラスでの4階級制覇は一見素晴らしく映りますが、階級最強と認められたのはジュニアミドル級だけ。

ミドル級とスーパーミドル級、ライトヘビー級で快勝した相手には、いずれも〝事情〟がありました。

完全劣化ミドル級版のミゲール・コット、〝ガラスの顎〟のアミール・カーン、どのメディアも穴王者と烙印するロッキー・フィールディング、リバウンド制限と劣化、私生活でボロボロの劣化版セルゲイ・コバレフ。

快勝といっても、いずれの試合もコットの経験、カーンのスピード、コバレフのジャブに苦戦する場面がありました。

そして、卑怯な手段を使わなかったゲンナディ・ゴロフキンやダニエル・ジェイコブス戦はいずれも快勝とは程遠いグダグダの内容でした。

それでも「対戦相手の質」は非常に高いと認めざるをえません。

「5階級制覇への可能性」は、クルーザーやヘビーのフィールディングスが用意されたら周到なミッションが発動されそうです。

個人的には史上初のキャッチウェイトでの世界ヘビー級戦が見たいですね。 

がんばれ、カネロ。君ならできる!



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というわけで1位はロマゴン。 

殿堂クラスとの対戦経験はありません。

現役PFPファイターと拳を交えたのもシーサケット・ソールンビサイとの再戦だけで、結果は「ロマゴンの名前がなければ完全なミスマッチ」という4ラウンドKO負けの惨敗。 

そうはいっても、ストローからジュニアフライ、フライの3階級ではリング誌ランカーをことごとく退けてきました。「対戦相手の質」は平均値が非常に高いと見て差し支えありません。

再戦で1ヶ月前の体重制限を設けてシーサケットを弱らせながらも惨敗してしまったことは、大きく評価を落としました。

ストロー(105)からジュニアバンタム(115)の階級レンジは10ポンドと、カネロの21ポンドと比べると半分以下ですが、軽量級の1ポンドと重量級の1ポンドは違います。

115ポンドでの世界戦はカルロス・クアドラスに辛勝、シーサケット戦の連敗、そして今年2月のカリド・ヤファイ戦でようやく〝らしい〟勝ち方を収めて2勝2敗と星を戻しました。

ヤファイ戦を「115ポンドに順応した完全復活の狼煙」と評価したい一方で、31歳の英国人が試合前のインタビューなどで「軽量級の報酬は低すぎる。ミドル級で同じことをやってたら住む家も乗る車も違っていた」と泣き言を繰り返していたのを聞くと、試合に向けたモチベーション、キャンプでの集中力に問題があったような気もしてきます。

アンソニー・ジョシュアのメガファイトの前座で50万ドル前後の報酬を受け取ったこともあるヤファイですら、同国の中重量級選手の財布の中身を知ってしまい、やる気が失せてしまったのかもしれません。

その意味では、115ポンドの壁を本当に破ったことを証明するには、追試の必要がありそうです。

「5階級制覇への可能性」は、相当に厳しいものが待ち構えている予感がします。

それでも、軽量級史上初のPFP1位を獲得、その座を2年も守ったことは、間違いなく偉業です。