井上尚弥が、ジョンリール・カシメロとのバンタム級3団体統一戦を下馬評通りにクリアすると、常識的に次のステップは完全統一、Undisputed Champion です。

自力での4団体完全統一 Undisputed Champion となると日本では史上初。

世界でもバーナード・ホプキンス、テレンス・クロフォード、オレクサンダー・ウシクに続く史上4人目の快挙となります。
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IBF/WBA王者の井上がカシメロのWBOを吸収すると、残るストラップはWBCのみ。

現在のタイトルホルダーは拓真を退けたノルディーヌ・ウバーリ。

よくまとまったボクシングをする33歳のフランス人ですが、拓真戦でいくつも欠陥を晒したように、無敗の理由は強いからではありません。

After two months of negotiations, there was a purse bid, which was won by TGB Promotions. The winning bid was for $401,000 and split 60/40 in favor of Oubaali.

ウバーリはノニト・ドネアと初防衛戦が入札で決定していましたが、このパンデミックで開催日時・場所はいまだに発表されていません。

ちなみに入札金額は40万1000ドルで、ウバーリ60%(24万600ドル):ドネア40%(16万400ドル)の取り分で両者合意に達しています。ウバーリはキャリアハイ。ドネアも井上戦(報酬非公表)を除くとこの6〜7年で最高額。

テテvsカシメロもそうでしたが、井上vsドネアの「埼玉ショック」はバンタム級に異変を起こしています。

プロモーターは入札で少々の無理をしても傘下の選手に有利な条件でホームに試合を引っ張り込んで、井上との試合に駒を進めたいという思惑です。

できれば「ラスベガスではなく年末の日本で」というのが本音でしょう。

ただ、これは「ビフォー・コロナ」の話。

ウバーリvsドネアの入札は、ご破算になって、あらためて条件交渉が進んでいるはずです。

井上とのビッグファイトですら「客単価1万円*2万2000人」などもはや期待できない現状では、背伸びした入札は回収不能です。

いずれにしても、9月に井上がカシメロ戦をクリアしても、年内に完全統一戦を行うのは極めて難しい状況です。

井上がカシメロ戦を無傷でクリア、ウバーリがドネアに待機料を支払って、井上との試合を優先。それなら「年内」もありえますが…。

愚図つくようならUndisputed Champion にこだわる必要はないかもしれません…そもそも今の時代でUndisputed Champion は、スーパースターになれない地味なボクサーの実力証明のオプションです。

完全統一ではないオプションーーそっちの方がファンにとって面白いのは当然です。