ジャック・ヒルシュの記事から。
*******
ESPNが「史上最高のボクサーはモハメド・アリ 」と発表したことに対して、フロイド・メイウェザーは「アリじゃない、俺だ」と考えているだろう。
世代を超えたボクサーはリングの上で決着をつけることが出来ない以上、比較する方法は一つしかない。
誰に勝ったのか?
それしか比較の拠り所はない。
アリの場合はソニー・リストン、ジョージ・フォアマン、ジョー・フレイジャー。
リストンとフォアマンは当時、誰も勝てないと恐れられた世界ヘビー級チャンピオンで、下馬評ではアリが圧倒的不利と見られていた。そして、フレイジャーとの3試合は伝説的な名勝負。いずれの相手も全盛期。
メイウェザーに目を向けるとマニー・パッキャオ、カネロ・アルバレス、ファン・マヌエル・マルケス、ミゲール・コット、オスカー・デラホーヤ。カネロ以外はピークが過ぎたグレートで、当時のカネロも経験不足だけでなくキャッチウェイトを強いられた。
メイウェザーは「アリを尊敬している」と前置きし「 私は無敗でアリは7敗もしている。どちらを上にランクするかを迷う必要があるか?」と主張している。
現実にはアリの敗北数は5つだが、メイウェザーに言わせると「ケン・ノートンとは2勝1敗ではなく3戦全敗」ということらしい。
アリがノートンに勝った2試合が微妙な判定だったのは間違いないが、それを言い出したらメイウェザーのホセ・ルイス・カスティージョ戦はもっと微妙な勝利だったから、メイウェザーは無敗ではない。
さらに、メイウェザーは「The Rope-a-dope なんて〝打たせずに打つ〟というボクシングの基本を無視した愚かな戦法」と馬鹿にしている。
しかし、当時のアリは32歳とはいえ3年7カ月の刑期で大きなブランクを作り、本来のスピードと反射を失っていた。ショルダーロールを習得したメイウェザーが近代ボクシング屈指のディフェンスマスターであるのは間違いないが、かつてのアリもそうだった。
もちろん、記録上はメイウェザーは無敗。アリは5敗している。
メイウェザーは「アリを尊敬している」(尊敬していない人類がいるか?)という通り、歴代ベストの5位にヘビー級では唯一人、アリを選んでいる。
しかし、彼が信仰する「無敗」の物差しを当てるならロッキー・マルシアノをアリ以上に評価すべきだ。
無敗でないシュガー・レイ・ロビンソンとシュガー・レイ・レナードよりも上にすべきだろう。アンドレ・ウォードやジョー・カルザゲもランキング上位に入れなさい。
スベン・オットケやエドウィン・バレロ、テリー・マーシュらを二人のシュガーより上にランクするのも良い考えだ。
そういうと、彼はこう反論するだろう。「無敗でも強い相手に勝ってなければ意味がない!」と。
それなら、もはやメイウェザーがアリに勝つことは不可能だ。
リストンとフォアマン、フレイジャーは言うに及ばず、アリは世界のトップが全盛期にあるときに戦って、勝ってきた。
もし、メイウェザーがアリより優れている点があるとしたら、ボクシングというスポーツに真剣に向き合い続けた一貫した姿勢だ。
アリよりも激しく厳しく練習に打ち込み、最高のコンディショを作ってリングに上がり続けた。
キックボクサーとの試合では醜くだぶついた肉体を晒した?あれは試合じゃない。
コナー・マクレガー戦では肉体はシェイプアップされていたが、動きは最低だった?あの茶番も試合に数えるならそうかもしれないが、2年以上のブランク明けの40歳なら十分だったろう。
アリは、けしてそうではなかった。
メイウェザーはカスティージョ戦を除くと、議論を呼ぶような判定は一つもない。
アリは、そうではなかった。
最後にこれを言うのは反則かもしれないが、時代も階級も違う2人を比較するなんて無意味だ。
アリもメイウェザーも彼らの時代を代表する最高のボクサーであるが、時代や階級を超えることは出来ない。
*******
ESPNが「史上最高のボクサーはモハメド・アリ 」と発表したことに対して、フロイド・メイウェザーは「アリじゃない、俺だ」と考えているだろう。
世代を超えたボクサーはリングの上で決着をつけることが出来ない以上、比較する方法は一つしかない。
誰に勝ったのか?
それしか比較の拠り所はない。
アリの場合はソニー・リストン、ジョージ・フォアマン、ジョー・フレイジャー。
リストンとフォアマンは当時、誰も勝てないと恐れられた世界ヘビー級チャンピオンで、下馬評ではアリが圧倒的不利と見られていた。そして、フレイジャーとの3試合は伝説的な名勝負。いずれの相手も全盛期。
メイウェザーに目を向けるとマニー・パッキャオ、カネロ・アルバレス、ファン・マヌエル・マルケス、ミゲール・コット、オスカー・デラホーヤ。カネロ以外はピークが過ぎたグレートで、当時のカネロも経験不足だけでなくキャッチウェイトを強いられた。
メイウェザーは「アリを尊敬している」と前置きし「 私は無敗でアリは7敗もしている。どちらを上にランクするかを迷う必要があるか?」と主張している。
現実にはアリの敗北数は5つだが、メイウェザーに言わせると「ケン・ノートンとは2勝1敗ではなく3戦全敗」ということらしい。
アリがノートンに勝った2試合が微妙な判定だったのは間違いないが、それを言い出したらメイウェザーのホセ・ルイス・カスティージョ戦はもっと微妙な勝利だったから、メイウェザーは無敗ではない。
さらに、メイウェザーは「The Rope-a-dope なんて〝打たせずに打つ〟というボクシングの基本を無視した愚かな戦法」と馬鹿にしている。
しかし、当時のアリは32歳とはいえ3年7カ月の刑期で大きなブランクを作り、本来のスピードと反射を失っていた。ショルダーロールを習得したメイウェザーが近代ボクシング屈指のディフェンスマスターであるのは間違いないが、かつてのアリもそうだった。
もちろん、記録上はメイウェザーは無敗。アリは5敗している。
メイウェザーは「アリを尊敬している」(尊敬していない人類がいるか?)という通り、歴代ベストの5位にヘビー級では唯一人、アリを選んでいる。
しかし、彼が信仰する「無敗」の物差しを当てるならロッキー・マルシアノをアリ以上に評価すべきだ。
無敗でないシュガー・レイ・ロビンソンとシュガー・レイ・レナードよりも上にすべきだろう。アンドレ・ウォードやジョー・カルザゲもランキング上位に入れなさい。
スベン・オットケやエドウィン・バレロ、テリー・マーシュらを二人のシュガーより上にランクするのも良い考えだ。
そういうと、彼はこう反論するだろう。「無敗でも強い相手に勝ってなければ意味がない!」と。
それなら、もはやメイウェザーがアリに勝つことは不可能だ。
リストンとフォアマン、フレイジャーは言うに及ばず、アリは世界のトップが全盛期にあるときに戦って、勝ってきた。
もし、メイウェザーがアリより優れている点があるとしたら、ボクシングというスポーツに真剣に向き合い続けた一貫した姿勢だ。
アリよりも激しく厳しく練習に打ち込み、最高のコンディショを作ってリングに上がり続けた。
キックボクサーとの試合では醜くだぶついた肉体を晒した?あれは試合じゃない。
コナー・マクレガー戦では肉体はシェイプアップされていたが、動きは最低だった?あの茶番も試合に数えるならそうかもしれないが、2年以上のブランク明けの40歳なら十分だったろう。
アリは、けしてそうではなかった。
メイウェザーはカスティージョ戦を除くと、議論を呼ぶような判定は一つもない。
アリは、そうではなかった。
最後にこれを言うのは反則かもしれないが、時代も階級も違う2人を比較するなんて無意味だ。
アリもメイウェザーも彼らの時代を代表する最高のボクサーであるが、時代や階級を超えることは出来ない。

コメント
コメント一覧 (6)
嫌われていたり印象が良くないと、細かい粗探しがどうしても多くなるように思います。
カネロとコバレフの交渉が噂段階だったとき、どうせやらない、キャッチウェイトでカネロ級だろう。とか色々言われてましたし。
まぁカネロはメキシカンビーフなので、これからどれだけ強くなっても僕の中ではメイ以下ですが。
でもファイトスタイルは現役で1番強く美しいので、好きです。
ほんとドーピングさえしなければ!(もはや今のボクシング界ではバレなければが正しいでしょうか笑)
パッキャオだとキャッチウェイトのことは言われはするけど、メイやカネロほど文句は言われてない気がします。
にしてもパッキャオに文句つけるとしたらドーピング疑惑しかありませんけど。
フシ穴の眼
が
しました
でも純粋にボクシングの実績や超越性だけを考えると、パックの方が上回るかも知れません。
フシ穴の眼
が
しました
エルナンデスを倒して、しばらく防衛を重ねた後、減量に失敗したコラレスを圧倒して倒して評価をあげましたが、少し時代が違いましたが、特にパッキャオを倒したころのモラレスとはスーパーフェザー級契約でやってほしかったです。
カスティーヨ戦は微妙な判定で他には、デラホーヤ戦は楽勝ではなかったし、マイダナ戦も少し苦しんでましたね。
アリについては、ボクシング以外でも世界的に知名度がありカリスマ的な存在でメイウェザーと比較にならないですね。
フシ穴の眼
が
しました