Did Deontay Wilder's costume actually hamper his performance?

デオンティ・ワイルダーの敗北は、ヘンテコリンなヨロイのコスチュームが原因だったのでしょうか?
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「重かったのはコスチュームではない」。さすがESPNの分析です。

2月に該当する「アフリカ系アメリカ人歴史月間 (Black History Month)」を意識して作られたコスチュームが40ポンド(18.14kg)もあったことを聞かされると、WBC王者の動きに悪い影響を及ぼしたという本人の言い分は、もっともらしく聞こえてきます。 

もっとも、そんなものを着て入場したのが悪いのですが、それがパフォーマンスに重大な影響を与えたというのは事実でしょうか?

ワイルダーはESPNのインタビューで「40ポンド以上の重りをリング入場の10分から15分前から着込んでいた。 入場のときにはヘルメットまでかぶった、このヘルメットも重い」「3ラウンドには足が動かなくなった」と告白しています。

UFCのパフォーマンス担当の副社長であり運動生理学の博士号も取得しているダンカン・フレンチは「スポーツ疲労には大きく2つのタイプがある」と説明。

ひとつは、表面的な筋肉の疲労で3〜5分で回復できることが多い。

もう一つの疲労は神経システムにまで及ぶもので、体のバランスや反射に悪影響がある。これは、完全な休息を30分程度は取らなければ回復できない。

フレンチは「40ポンドのコスチュームを着てリングまで歩くだけなら、表面的な疲労だけ。しかし、それを15分近くも着ていたとなると、神経系まで疲労が及んでいた可能性がある」としながらも「科学的な検証の前に、大前提として予想外の惨敗を喫した選手は必ず逃げ道を探すことを忘れてはならない」とワイルダーが敗因に挙げた重いコスチュームは言い訳である可能性が一番高いと指摘しています。
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バンダービルド大学リハビリセンターの共同責任者カール・セリックは「体重の20%の重量を負荷されると足のパフォーマンスは5〜20%は減退、乳酸などの代謝に使われるエネルギーは5〜50%増となり相当量の疲労物質が蓄積されるという研究データがある。これはワイルダーのようなトップアスリートだろうが、普通のサラリーマンだろうが関係ない」とワイルダーに同情。

一方で、ワイルダーはウェイトを使ったトレーニングを好み、45ポンドのベストを着てランニングやミット打ちなど様々な練習を普段から行っていることも明らかにされています。

ワイルダーは重りを着込むのは慣れっこで、これまでに何度も重いコスチュームを着込んで入場しているのはボクシングファンなら誰でも知っています。

着脱できる重みを、ワイルダーが積極的に楽しみ、非常に扱い慣れていたことは間違いありません。

あのコスチュームにしても試合直前の控え室で初めて着たわけがなく、これまでと同様に何度もリハーサルを行っているはずです。

3ラウンドに足が動かなくなったのは、10分以上まえに脱いだコスチュームの影響が突然現れたということでしょうか?

その質問をするとワイルダーは前言を撤回、リングインしたときから違和感があったと主張しました。

もし、何らかの重みがワイルダーの足に影響を与えたと考えるなら、その〝容疑者〟として真っ先に挙げるべきは、直近のルイス・オルティス戦から11.5ポンド(5.2kg)とキャリア最重量にバルクアップした肉体そのものしかありません。

40ポンドのコスチュームはすぐに脱ぐことができますが、肉と骨と血はそうはいかないのです。

あの勝敗に、コスチュームは全く関係ありません。

「逃げるフューリーを強いパンチで追いかける」展開を想定してしまったワイルダーと、「フリッカージャブで体を起こして右で倒す」作戦を遂行したフューリー。

ヘビー級で非常に重要になるウェイトデザインに失敗したワイルダーと、成功したフューリーの結果でした。 

ウェイトデザインまで含めた大きな作戦構想において、ワイルダーとブリーランドは、フューリーとシュガーヒルに完敗したのです。