いよいよ東京オリンピックイヤーが幕を開けました。

リング誌などの定番企画を真似して「今年見たいもの」「見たくないもの」を並べてみました。

☆☆☆今年見たいものベスト10(順不同)☆☆☆

◉東京オリンピック 金メダルラッシュ◉

ボクシングやテコンドー、選手には関係ないところでありえない不祥事が重なった競技は特に応援したいです。
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ボクシングの出場権は、アジア・オセアニア予選(2月)か、世界最終予選(5月)で出場枠を勝ち取った選手に与えられますが、今回の開催国は日本です。

開催国枠があるんです!

出場権獲得に失敗した階級では「開催国枠(男子4、女子2)をオリンピック予選の結果が良かった階級から順に当てはめる」ことになります。

ヘビーとスーパーヘビーの五輪予選にエントリーしている選手がいませんから、男子は8−2=6階級のうち4階級では開催国枠で出場できることになります。

とはいえ!

田中亮明(フライ級/48~52kg級)、堤駿斗(フェザー級/52~57kg級)、成松大介(ライト級/57~63kg級)、岡澤セオン(ウェルター級/63~69kg級)、森脇唯人(ミドル級/69~75kg級)、梅村錬(ライトヘビー級/75~81kg級)の予選に挑む6人は全員が開催国枠を使わずに五輪出場を決めて欲しいですね!

亮明、堤をはじめみんな綺麗な色のメダルが期待できますが、やっぱり特に応援に力が入るのは成松です。とびきりの笑顔で金メダルを噛んで下さい!
 

◉大谷翔平が故障せずにシーズンを全うする◉

日本人がフィジカルで外国人を圧倒する。それもさんざんフィジカルの違いを見せつけられてきた野球で。

「大谷への初球はとにかく慎重に」「スイングさせたらダメ」…MLBの解説を聞いて、こんな日本人がついに現れたかと何度も感動しました。

この2年間で大谷がMLBでもパワープレイヤーであることが十分すぎるほど証明されました。

もう、誰も大谷の実力に疑いも心配もしていません。

しかし。

「2年続けてリーグ戦を離脱している大谷の敵は彼の肘であり膝であり、彼の肉体だ」(スポーツイラストレイテッド誌)。

シーズンを全うしたとき、どんな数字が私たちの前に現れているのか。

日本中で、驚く準備が出来上がっています。MLBを1年間、力でねじ伏せる日本人の姿を見せて下さい。


◉カズがJ1で最年長ゴール◉

私は、横浜フリューゲルスの熱狂的サポーターでした。

もはや当時の熱度でサッカーを見ることは出来ませんが、フリューゲルスに所属していた選手でいまだ現役の遠藤保仁には特別な思いがあります。

今月で40歳になる遠藤がいつまでユニフォームを着ていてくれるのか、わかりませんが、彼がピッチを去る時もまたフリューゲルスが終わるときだと感じています。

遠藤と同じくらいに思い入れがある、というか長い時間をかけて応援したくなったのがカズでした。

フリューゲルスにとっては天敵みたいなストライカーで、何度も決定的なゴールを割られてしまいました。

それだけではなく、Jリーグ発足当時は「世界的なアスリートでアイドル」みたいな絶対的な存在で、浮ついた空気をまとった彼はどうしても好きになれませんでした。

しかし、長い時間の中で、彼ほどサッカーを愛している人はもしかしたら世界史上でもいないんじゃないかと思うに至ると「浮ついたアイドル」像は砕け散りました。

2月には53歳になるカズと40歳のヤットさんがピッチで対決…今からハンカチを用意しておかなければなりません。


◉村田諒太vsカネロ 東京ドームでメガファイト◉

私が世界のボクシングを見るきっかけになったのは、80年代の中量級ウォーズに耽溺したからでした。

シュガー・レイ・レナード、マービン・ハグラー、トーマス・ハーンズ、ロベルト・デュランが繰り広げたラウンドロビン(総当たり)にはボクシングの魅力が全て詰まっていました。

ピピノ・クエバス、ウィルフレド・ベニテス、ジョン・ムガビ、ドナルド・カリー、マイク・マッカラム…彼らの強さを際立たせたグレート、そこまで辿り着けなかった無念のバイプレイヤーまでもが輝いていました。

レナードらが輝いて見えたのは「日本人には絶対に触れることのできない領域」という確信めいた敗北感も影響していたでしょう。

1995年に竹原慎二が太鼓腹で来日したホルヘ・カストロが持つWBAのピースをピックアップしましたが、そのとき「ミドル級ウォーズに参戦」と浮き足立ったファンは1人もいませんでした。

アジアでも一杯一杯だった竹原の奇跡は「初防衛戦までの儚く悲しい夢」だと誰もがわかっていました。

その後も、オスカー・デラホーヤにフェリックス・トリニダード、フロイド・メイウェザーJr.、マニー・パッキャオ…80年代から続く中量級の絢爛豪華な系譜は日本人とは全く関係がないところで紡がれてきました。

手を伸ばしても届かない空は、見上げるしか無かったのです。
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ボクシング人気は下降線を辿る一方でしたが、2012年ロンドン五輪で金メダルをもぎとった村田は「奇跡の竹原」とは明らかに違う「終着駅まで連れて行ってくれるかもしれない夢」でした。

「日本人は見てはいけない夢」が現実になるかもしれないのです。見上げるしか無かった空に、手が届くかもしれないのです。

もちろん、夢は拳を交えることだけではありません。カネロを倒すことです。それが叶うかもしれません。叶います!


◉井上尚弥 日本人初の4団体統一のUndisputed Championへ◉

白井義男やファイティング原田はもちろん、1970年代初めまでは世界王者はすべからく「議論する余地のない王者=Undisputed Champion」でした。

しかし、1975年(輪島功一:ジュニアミドル級)以降、Undisputed Championは生まれていません。※正確には1984年(渡辺二郎:ジュニアバンタム級)も瞬間的にはUndisputed Championでした。

13連続防衛の具志堅用高も、4階級制覇の井岡一翔も、WBSS優勝の井上尚弥も「議論する余地のある」王者、つまり a championでしかないのです。

団体が増えれば増えるほど Undisputed Champion が難産になるのは当然です。

白井や原田らは「統一戦」など戦う必要はありませんでした。

彼らが生きていたのは、世界でたった一人の世界チャンピオン、Undisputed Championを倒せば、自分がUndisputed Championの玉座に就くことが出来る当たり前のことが当たり前の時代でした。

現在、2人の a Champion を撃破してWBAとIBFのストラップを持つ井上がコレクションを完成するためには、さらに2人のa Championを倒さなければなりません。

どちらが厳しい道なのかは、誰が考えても明白です。


◉パッキャオvsクロフォード 実現へ◉

カネと栄光以外には興味を示さないフィリピン人も先月、41歳になってしまいました。

もはや「成し遂げることは何も残されていない」(リング誌)伝説とはいえ、キース・サーマンを破った勝利はレガシー(後世の評価)に上乗せされる偉業でした。

まだ、レガシーにつながる勝利はいくらでもあります。

テレンス・クロフォードとエロール・スペンスJr.。この2人を倒せばレガシーがさらに上乗せされます。

そして、全階級で最もレベルが高い147ポンドを見渡しても、この2人以外でパックマン(不利予想でリングに上がる)として戦える相手はいません。


◉井岡一翔vs田中恒成 激突◉

恒成が今朝の会見で「フライ級統一かジュニアバンタム転向」と今年の方向について語りました。

現在のフライ級も強豪王者が多く統一路線も魅力的ですが、ジュニアバンタムの恒成も早く見たいですね。まだ24歳の若者を急かすなんてどうかしてますが、それだけの素材です。

究極は井岡との激突を見たいです。恒成がどれかのピースを獲ってから対戦するのが理想でしょう。

溢れる勇気と、高いボクシングIQを併せ持つ2人が統一戦。たまりません。

〝第3国〟の東京か横浜でやってくれたら見に行きやすいですし、ぜひ実現して欲しいカードです。


◉重岡銀次郎がワンヘンの連勝を止める◉

世界王者としての無敗記録。「ロッキー・マルシアノの49−0」に端を発したおかしな記録です。

普通、記録というのは途絶えたり更新されても「前」「元」という但し書き付きで残るものですが、「マルシアノ・レコード」については潰えたらオジャンというわけのわからないルールです。

カルロス・サラテは1978年にウィルフレド・ゴメスとの「両者合わせた戦績が73勝72KO1分」という超弩級の強打者対決に敗れるまで、51戦全勝50KOとマルシアノの記録を更新していましたが「層の薄い階級とヘビー級は一緒に出来ない」(リング誌)と「51」は〝無視〟されました。

フリオ・セサール・チャベスも1993年にパーネル・ウィテカにドローで連勝を止められるまで、87戦全勝72KOをマーク。マルシアノの49を38も上回る大記録を打ち立てていましたが、「87」は記録とは認められていません。

もちろん、フロイド・メイウェザーの50−0も「デビュー戦の雑魚相手に作った記録なんて認められない」という声が大半ですが、いずれにしてもくだらない記録です。

というか途絶えたらオジャンなんて、おかしな記録です。

現在のマルシアノ・レコードはメイを抜いたワンヘン・ミナヨーティンの「54−0」。この記録に目をつけたゴールデン・ボーイ・プロモーションズが昨年7月に34歳のタイ人と契約。

選手引き抜きで経営危機にまで陥れられた憎きアル・ヘイモン+メイウェザー連合への嫌がらせとも言われた契約でしたが、重岡には派手にワンヘンを破壊して欲しい、できればタイか米国で見せつけて欲しいですね。


◉ヘビー級が完全統一◉

現在のボクシング界でUndisputed Championは1人もいませんが、今年にも誕生の可能性が最もあるクラスとなると、すでに3つのピース(IBF/WBA/WBO)をアンソニー・ジョシュアが持っているヘビー級です。

最短で1試合、ジョシュアvsWBC王者の勝者がUndisputed Championです。

そのWBC王者デオンティ・ワイルダーは2月22日にLineal Championのタイソン・フューリーとの〝統一戦〟のリングに上がります。

この勝者がジョシュアと戦えば、その勝者がUndisputed ChampionでLineal Champion、全てのピースが完成します。

クブラト・プーレフとの指名試合をジョシュアに命じるIBFがまた剥奪しそうな気配で、そこが心配ですが…どんどん意固地になってゆくIBFは何を目指してるのでしょうか?


◉カネロ・アルバレスの惨敗◉

「趣味が悪い」と言われるかもしれませんが、見たいです。

台本通りに勝ち続ける、Aサイドのスーパースター。

公平な条件で旬の強豪と戦うことのない欺瞞のスーパースター。

カネロ、東京ドームに来なさい。




★★★今年見たくないもの★★★


✖️見るに耐えない茶番劇✖️

昨年も国内外で、ボクシングの名を騙った茶番劇が見るに耐えない茶番劇が行われました。

国内では亀田興毅が那須川天心とのボクシングマッチの前日に、日本ボクシングコミッションと日本プロボクシング協会が「特定のイベントを指すものではない」としながらも「ボクシングの名を騙るな」という意味の事実上の抗議表明。

亀田の無神経とJBCの狭量…どっちもどっちな気もしますが、やはり亀田一家というのは「何を反省しなければいけないか」がわかってないんです。

井上尚弥がNHKのドキュメンタリーで「プロ入りした頃の日本ボクシング界が大嫌いだった」「井上家では簡単に世界王者なんてことは口にできない」が誰のどういう行為を指しているのか思い至らないのでしょうか?

リアルの逆の位置にいた自分たちのことを真剣に反省できないとしたら、彼らは死ぬまで「しくじり先生」のままです。

傍若無人だから嫌われたんじゃありません。リアルで傍若無人なら間違いなく人気が出ます。フェイクだから嫌悪されたんです。そこから目をそらしたり見えないふりをして「ボクシングを盛り上げたい」と騙るのは犯罪的な振る舞いです。

欧米のYouTuber対決も、うんざりです。


✖️ぬるい相手との世界タイトルマッチ✖️

4つもある承認団体が世界王者を承認したくてたまらない状況が続いています。

彼らは、軽量級にもかかわらず高額の承認量を徴収できる日本のボクサーには雑魚挑戦者や穴王者を喜んで差し出してきます。

私たちは井上尚弥がフルタイムの銀行員や引越し屋さんと戦うのは、二度と見たくありません。

昨日の田中恒成の中国選手も酷いレベルでした。戦前から明らかなミスマッチの世界戦は控えるべきです。

相手が指名挑戦者、競争入札に負けて中国に行くなら大歓迎です。報酬も日本でやるより大きいでしょうから。


✖️パッキャオvsメイウェザー2 ✖️

2015年に待ちに待ったこの試合を見て、米国で散々酷評された記事をいくつも読んで「米国のボクシングを追いかけるのはやめよう」と決めました。

この試合を「ボクシングが再びメジャースポーツになる階段の第一段」と期待をかけていたCNNなど多くのメディアは「勝者はメイとパッキャオの二人だけ。ファンは惨敗、ボクシングは死んだ」と共通の言葉で醜悪な史上最大のメガファイトを酷評しました。

大量のリング誌も自宅に送るか古書店に売るかと思いましたが、読み返すと素晴らしい記事がたくさんあって…。

2017年にブログを開設したきっかけも、パックメイを踏み越えてリング誌などの素晴らしい世界を自分の中で楽しもうと思い立ったからです。

「2」は要らないです。きっとPPVは売れるんでしょうけど。


✖️トップランク vs GBP vs PBC…✖️

戦いはリングの中だけ。お前らは戦うな。



✖️リング禍✖️ 

言うまでもありません。