ネバダ州ラスベガス T-Mobileアリーナ
Lineal Champion タイソン・ヒューリー
vs
オットー・ワリン
vs
オットー・ワリン
オッズは31歳のフューリー勝利が1.04倍、28歳のワリン11倍。無敗の巨人対決ですが、オッズの数字はミスマッチと語っています。
フューリーは身長206㎝/リーチ216㎝。ワリンは197㎝/198㎝。巨人階級の中でもフューリーの体格は際立っています。
トップランク・ボクシングの試合前PVでは若きトレーナー、ベン・ダヴィソンとの強固なパートナーシップを紹介。
「ジプシーキングのカムバック成功はダヴィソンなくしてはありえなかった」。
否定できないです。結果を残している事実はあるとはいえ、いい関係ですね。
さあ、両選手入場。
前回はLiving in AmericaをBGMにアポロ・クリードの出で立ちでリングインしたフューリー。今回は前日計量でメキシコプロレスの覆面を被ったフューリーがどんな〝コスプレ〟で現れるのか。そこも注目です。
控え室ではメキシコを意識したマントを羽織っています。メキシコ独立記念日を意識してます。
ワリンの母国スウェーデン国歌。聞くのはいつ以来でしょうか。ボクシングファン、特に日本では馴染みの薄い国です。すぐ思い浮かぶのは IKEA?
トップランクの「THIS IS BOXING」ちょっと見飽きましたね。そろそろリニューアルして欲しい。
英国人のフューリーがソンブレロを被ってメキシコ国旗をあしらったポンチョで花道をノシノシ進みます。英国人vsスウェーデンなのに…。
今更ですが、ボクシングはメキシコなんですね。カネロが絶大な人気を誇るのもあらためて頷けます。
そいえばWBCがまた豪奢なベルトを作りました。まさかリネラルチャンピオン・ベルト?
フューリー、米国でもすごい人気です。
第1ラウンド。フューリーのジャブがワリンを波打ち際にピン留め、接近を許しません。グローブまでメキシコカラーですが、メーカーはレイジェスじゃなくエバーラスト。
第2ラウンドはワリンが強引にコーナーに詰めますが、クリーンヒットは当てられず。
インタバルでスイート・キャロラインが流れます。英国からも相当なファンが駆けつけてる模様です。
第3ラウンド、ジプシーキングの右目から血。前に出る時間が増えましたが、ワリンはなかなか手強い。出血はパンチによるものですね。
第4ラウンド。フューリーが出血を見にする仕草を繰り返します。血が止まらない。ここまでの採点はジャブと手数のフューリーがリードしてると思われますが決定的な場面は作れていません。
第5ラウンド。ワリンの攻勢が目立ちました。10−9。28歳のスウェーデン人が明白に取ります。
フューリー、調子が悪のか。第6ラウンド、スローなワリンのパンチを不用意に貰いすぎます。フューリー、出血が激しくなりドクターチェック。傷は結構、深い。フューリー、焦りからか必死の反撃。
前半6ラウンドまでをESPNは57−57、互角につけています。
第7ラウンドも、早々にドクターチェック。フューリーが強引に攻めて、みごのオーバーハンドを決めますが、ワリンは意外にタフ。インサイドからもいいパンチをまとめますが、ワリンは気持ちが入ってます。このラウンドはフューリー。
第8ラウンド。フューリーが強引に詰めます。本来の彼のボクシングではありません。ワリンをロープに押し込んでワイルドな左右フック。フューリー。
第9ラウンド。唸りながら強打を打ち込むフューリー。31歳の英国人にいつもの余裕はありませんが、徐々にワリンを削っています。明白にフューリー。
もう10ラウンド。フューリーには「まだ10ラウンド」でしょう。フューリー、ボディから一気攻勢。勝負に出ました。明白にフューリーですが、ワリンがここまでタフとは。
ここまでの採点。ESPNは97−93。ヒューリーを支持。後半は全てジプシーキングにポイントを与えてる計算です。
インタバルではボクシングでお馴染みの入場曲などを流してるんですね。「サンダーストラック」が場内を盛り上げます。
リネラルチャンピオンシップラウンド。ワリンが前進。迎え撃つフューリー。ワリンは腹が効かされた。フューリーのラウンド。
最終回。両者とも疲れた。フューリーの消耗は深刻。ワリンが取りましたが、時すでに遅し。Lineal Champion がまさかの大苦戦を強いられました。
ESPNは116−112でフューリー。
オフィシャルは116-112/117-111/118-110。聞き違いかもしれませんが118−110はないです。
CompuBoxのスタッツはフューリーが651発放って179ヒット(28%)、ワリンは334発で127ヒット(38%)。
的中率で劣ったフューリーが手数で凌いだ展開でした。それでも、ワリンの127発着弾はCompuBoxが統計したフューリーの全15試合で最高の数を記録。
ワリンが過小評価だったのか、フューリーの調子が悪かったのか作戦ミスか…。
「私の実力に疑問を呈する意見が目立ったが、これで証明できただろう」と胸を張るスウェーデンにフューリーは「オットーはグレートファイターだ。それでも私は戦い抜いたぞ。メキシコの独立記念日におめでとうだ。ビバ!メヒコ!次はデオンティー・ワイルダーだ!」と怪気炎を上げますが、右目の出血は痛々しいばかり。
この試合でフューリーは1250万ドル、ワリンはキャリアハイの100万ドル手にしました。

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