まだ今年も4カ月を残していますが、各メディアでFighter Of The Year(FOTY)が誰になるのかざわついています。

また、今年は2019年です。そうです、2010−2019年の10年区切り、Fighter Of The Decade(FOTD)も選出されます。

まず、FOTY年間最高選手賞。 各種の賞がそうなのですが、いろんなメディアがそれぞれ選出しています。2012年には boxing scene.com がFOTYに井上尚弥を選びました。

専門誌や一般紙のボクシング担当記者で構成される全米ボクシング記者協会(BWAA)が選出する各賞が最も権威があるのは当然ですが、やはりリング誌の賞も魅力的です。

こんなことをいうとサーシャさんあたりから「井上尚弥へのイヤミだ!」と抗議されそうですが、井上がノニト・ドネアを倒してWBAAトーナメント優勝を決めると、boxing scene.com あたりはFOTYを与える可能性は十分です。

確かに昨年のFOTYはBWAAもリング誌もオレクサンダー・ウシクで一致、同じWBSS覇者の井上が BWAAからシュガー・レイ・ロビンソン杯を贈られてもおかしくない気はしますが…可能性は低いと思います。

ウシクは4団体完全統一のUndisputed Championになったことが評価されましたが、井上がドネアに勝ってもIBFとWBAの2団体統一にとどまります。

現時点でヘビー級のアンディ・ルイスJr.、カネロ・アルバレスもIBFは剥奪されたとはいえ3団体統一王者です。さらに2団体となるとジュニアフェザー級のダニエル・ローマンにライト級のワシル・ロマチェンコ、ジュニアウェルター級のホセ・ラミレス、ジュニアミドル級のジュリアン・ウィリアムス、来月にはウェルター級のエロール・スペンスJr.vsショーン・ポーターの勝者と〝ライバル〟が目白押しです。

評価基準が全く無いPFPと違い、FOTYで井上を選ぶ勇気はBWAAやリング誌にはないでしょう。

このFOTYの有力候補には、なんとマニー・パッキャオも挙げられています。今年は、エイドリアン・ブローナーとキース・サーマンから収めた完勝の2試合のみですが、サーマン戦が高く評価されているのです。

リング誌のダグ・フィッシャーは「ブローナーに勝利したのは評価対象にならないが、サーマン戦は今年最高のパフォーマンスの一つ」というのです。

これは、どうですかね?確かに「スペンスやテレンス・クロフォードでもサーマンに完勝できるか?」と聞かれると自信を持ってイエスとは答えられませんが…。

井上のFOTYもありませんが、パッキャオはもっとありないと思います。

パッキャオであり得るとしたら、10年単位のFOTDの方です。

ファン・マヌエル・マルケスのカウンターに撃ち落される瞬間までの2010年−2012年は鬼神の勢いでしたし、実質負けたのはマルケスとメイウェザーの2敗だけ。ティモシー・ブラッドリーとの一戦はWBOが事実上誤審を認める不当判定、ジェフ・ホーン戦も「盗まれた判定」とオーストラリアを除くほぼ全てのメディアが断定しました。

確かに、40歳になってなおサーマンに勝利する実力を持っていることには驚愕と絶賛しかありませんが、年功序列的にFOTDが決まるならかつてのバーナード・ホプキンスも贈られているべきです。

もし、パッキャオがFOTDに選出されたら2000−2009年に続いて2期連続。BWAAがFOTDを制定したのは1990-1999年からですから、史上初の快挙です。

まあ、しかしそれもあっちゃいけませんね。普通に考えたらフロイド・メイウェザー。対抗馬でアンドレ・ウォード。

もし、カネロ・アルバレスがセルゲイ・コバレフを倒して4階級制覇を達成したら、カネロもありです。

日本人ではどうでしょうね。昨年はリング誌で井上がKO賞、井上真吾が最優秀トレーナーにノミネートされましたが…。

村田諒太は最高カムバック賞の候補にノミネートはされるでしょうが…。

絶対にやめて欲しいのは、年間最大番狂わせ賞ですね。昨年は、最もありがたくないこの賞に比嘉大吾が絡んでしまいましたが。

ドネア?…不吉なことは考えないようにしましょう。

おやすみなさいませ。