日本の軽量級ボクサーが、軽量級に関心の低い米国であえて戦う理由は二つしかありません。
一つは、昨年の井岡一翔のように日本のリングに上がれない特殊事情があるケースです。
井上尚弥が米国で戦ったのも、ビジネス的には行く必要など微塵もない顔見せ興行でした。
いずれにしても、このケースは極めて稀れです。
そして、もう一つはこっちの理由がほとんどなのですが米国、海外でしかチャンスを見出せないケースです。
後者をもっと具体的に説明すると、日本で人気はないが海外の世界王者からオファーが届くケースです。
たとえ軽量級でも日本に世界王者を呼んでタイトルマッチを行うなんて殿様興行は、大手ジム所属の人気選手や若い有望株に限定されます。
木村翔は大手ジムでもなく当時28歳、先の知れたキャリアでしたが、中国の英雄ゾウ・シミンから届いたオファーに二つ返事で上海に飛びました。
やはり小さなジム所属の大竹秀典は37歳のときにアイザック・ドグボエから声がかかりアリゾナ州に乗り込みました。
海外で戦わなければいけない軽量級ボクサーのほとんどは、咬ませ犬です。顔見世興行や特殊事情の井上や井岡とは違います。
そして、日本時間の5月5日の日曜日。船井龍一がカリフォルニア州ストックトンのリングに上がります。船井の所属は大手のワタナベジムですが、33歳。残された時間は少なく、来たるべきチャンスもこれが最初で最後かもしれません。
船井が挑むのはIBFジュニアバンタム級王者ジェルウィン・アンカハス。
トップランクとの複数年契約にサインしたことで、熱望していた井上尚弥との対戦は流れてしまいましたが、6連続防衛中のエネルギッシュなファイターです。
ウィリアムヒルのオッズはアンカハス1/8(1.13倍)、船井5倍。この数字は、井上vsエマニュエル・ロドリゲスの1/8、5.5倍とほぼ同じです。
これでもウィリアムヒルは船井に好意的で、アンカハス1/16(1.06倍)、船井8倍と叩く betfair のようなブックメーカーも少なくありません。
船井が勝てば大番狂わせです。
母国フィリピンで〝パッキャオ2世〟と呼ばれながら、ニックネームは〝Pretty Boy〟というサウスポーは27歳。
2016年9月にマックジョー・アローヨに判定勝ちを収めてから6試合連続で海外のリングに上がり、直近4試合は米国で戦っている逞しいロードウォリアーです。
トップランクが食指を伸ばすだけあって、確かに強いのですが、油断もあるはずです。
前の試合(アレハンドロ・バリオス戦)をスピリットドローで 辛くも防衛成功している〝パッキャオ2世なのにPretty Boy〟は「反省すべき失敗を多く犯してしまったし、多くのことを学んだ」と振り返っています。
マネージャー兼トレーナーのジョヴェン・ジメネスも「スムースな減量とエネルギーレベルを高い状態で維持するために新しい栄養士を雇った」と語り、バリオス戦が調整失敗だったことを認めています。
正直、船井戦で調整失敗して欲しかったですね…こんなこと言っちゃ絶対いけませんが。
しかし、油断はあると見ます。
船井について聞かれたパッキャオ2世は「距離を取るのが巧いボクサーだが、チャンスと見ると一気に畳み掛けてくる」と警戒しながらも、インタビューの時期もあるのですがシーサケット・ソールンビサイvsファン・フランシスコ・エストラーダのビッグファイトについて長々と戦略論と技術論を垂れ始めます。
「それにしても、シーサケット・ソールンビサイが9ラウンドまでオーソドックスで戦ったことは理解に苦しむ。どう考えてもあのオーソドックスはファン・フランシスコ・エストラーダに対して失敗だった。エストラーダがパンチを打ちやすい角度とタイミングをわざわざ作ってるようなものだ。奇策を取るのはわかるが、それに気づいて左構えに戻すのがあまりにも遅すぎた」。
ジメネスまで口を挟みます。「シーサケットがずっとまともに練習していないという情報が入っていた。私は初戦とは違う結果になると見ていた。オーソドックスで戦い続けたのはコンディションに自信がなかったのだろうが、相手ではなく自分を混乱させるだけだった」。
シーサケットがトップで走り続けてくれれば、その価値も上がる。勝利のリターンも大きくなる。それなのに躓きやがって…という気持ちはわかります。
船井について話を戻されるとPretty Boyは「カネロvsジェイコブスと同じ日っていうのはやめて欲しかったなあ」と苦笑い。
「身長が低いバリオス(159㎝)はヘッドバットが気になったし、動きが独特でやり辛かった。船井は170㎝で、よくまとまったボクシングをするからね。ここで負けるのはありえない。印象的な勝利を収めないと、大きな次のステージに進めないのはよくわかってる」。
絶対油断してます。舐めてます。
きっと「背が高くてヘッドバットの心配がなくて、底の見えたヤツ」を探してたところに、船井が挑戦者決定、アンカハスはほくそ笑んだでしょうね。
前日計量はアンカハス114.2ポンド、船井114.4ポンドで一発クリア。

カネロとジェイコブスが計量で乱闘パフォーマンスを見せましたが、こっちは紳士的に粛々と進みました。
本来ならこっちが乱闘してもいいんですがね…俺たちを見ろー!!!と。
まあ、それはリングの上です。暴れるのはリングの中です!
船井!ひっくり返しましょう。絶対、ひっくり返しましょう!
一つは、昨年の井岡一翔のように日本のリングに上がれない特殊事情があるケースです。
井上尚弥が米国で戦ったのも、ビジネス的には行く必要など微塵もない顔見せ興行でした。
いずれにしても、このケースは極めて稀れです。
そして、もう一つはこっちの理由がほとんどなのですが米国、海外でしかチャンスを見出せないケースです。
後者をもっと具体的に説明すると、日本で人気はないが海外の世界王者からオファーが届くケースです。
たとえ軽量級でも日本に世界王者を呼んでタイトルマッチを行うなんて殿様興行は、大手ジム所属の人気選手や若い有望株に限定されます。
木村翔は大手ジムでもなく当時28歳、先の知れたキャリアでしたが、中国の英雄ゾウ・シミンから届いたオファーに二つ返事で上海に飛びました。
やはり小さなジム所属の大竹秀典は37歳のときにアイザック・ドグボエから声がかかりアリゾナ州に乗り込みました。
海外で戦わなければいけない軽量級ボクサーのほとんどは、咬ませ犬です。顔見世興行や特殊事情の井上や井岡とは違います。
そして、日本時間の5月5日の日曜日。船井龍一がカリフォルニア州ストックトンのリングに上がります。船井の所属は大手のワタナベジムですが、33歳。残された時間は少なく、来たるべきチャンスもこれが最初で最後かもしれません。
船井が挑むのはIBFジュニアバンタム級王者ジェルウィン・アンカハス。
トップランクとの複数年契約にサインしたことで、熱望していた井上尚弥との対戦は流れてしまいましたが、6連続防衛中のエネルギッシュなファイターです。
JERWIN ANCAJAS LANDS A JAB ON JONAS SULTAN. PHOTO BY JHAY OH OTAMIAS
ウィリアムヒルのオッズはアンカハス1/8(1.13倍)、船井5倍。この数字は、井上vsエマニュエル・ロドリゲスの1/8、5.5倍とほぼ同じです。
これでもウィリアムヒルは船井に好意的で、アンカハス1/16(1.06倍)、船井8倍と叩く betfair のようなブックメーカーも少なくありません。
船井が勝てば大番狂わせです。
母国フィリピンで〝パッキャオ2世〟と呼ばれながら、ニックネームは〝Pretty Boy〟というサウスポーは27歳。
2016年9月にマックジョー・アローヨに判定勝ちを収めてから6試合連続で海外のリングに上がり、直近4試合は米国で戦っている逞しいロードウォリアーです。
トップランクが食指を伸ばすだけあって、確かに強いのですが、油断もあるはずです。
前の試合(アレハンドロ・バリオス戦)をスピリットドローで 辛くも防衛成功している〝パッキャオ2世なのにPretty Boy〟は「反省すべき失敗を多く犯してしまったし、多くのことを学んだ」と振り返っています。
マネージャー兼トレーナーのジョヴェン・ジメネスも「スムースな減量とエネルギーレベルを高い状態で維持するために新しい栄養士を雇った」と語り、バリオス戦が調整失敗だったことを認めています。
正直、船井戦で調整失敗して欲しかったですね…こんなこと言っちゃ絶対いけませんが。
しかし、油断はあると見ます。
船井について聞かれたパッキャオ2世は「距離を取るのが巧いボクサーだが、チャンスと見ると一気に畳み掛けてくる」と警戒しながらも、インタビューの時期もあるのですがシーサケット・ソールンビサイvsファン・フランシスコ・エストラーダのビッグファイトについて長々と戦略論と技術論を垂れ始めます。
「それにしても、シーサケット・ソールンビサイが9ラウンドまでオーソドックスで戦ったことは理解に苦しむ。どう考えてもあのオーソドックスはファン・フランシスコ・エストラーダに対して失敗だった。エストラーダがパンチを打ちやすい角度とタイミングをわざわざ作ってるようなものだ。奇策を取るのはわかるが、それに気づいて左構えに戻すのがあまりにも遅すぎた」。
ジメネスまで口を挟みます。「シーサケットがずっとまともに練習していないという情報が入っていた。私は初戦とは違う結果になると見ていた。オーソドックスで戦い続けたのはコンディションに自信がなかったのだろうが、相手ではなく自分を混乱させるだけだった」。
シーサケットがトップで走り続けてくれれば、その価値も上がる。勝利のリターンも大きくなる。それなのに躓きやがって…という気持ちはわかります。
船井について話を戻されるとPretty Boyは「カネロvsジェイコブスと同じ日っていうのはやめて欲しかったなあ」と苦笑い。
「身長が低いバリオス(159㎝)はヘッドバットが気になったし、動きが独特でやり辛かった。船井は170㎝で、よくまとまったボクシングをするからね。ここで負けるのはありえない。印象的な勝利を収めないと、大きな次のステージに進めないのはよくわかってる」。
絶対油断してます。舐めてます。
きっと「背が高くてヘッドバットの心配がなくて、底の見えたヤツ」を探してたところに、船井が挑戦者決定、アンカハスはほくそ笑んだでしょうね。
前日計量はアンカハス114.2ポンド、船井114.4ポンドで一発クリア。

Photos by Mikey Williams/Top Rank
BoxRecでは王者168㎝に対して船井170㎝ですが、アンカハスは168ない感じですね。
カネロとジェイコブスが計量で乱闘パフォーマンスを見せましたが、こっちは紳士的に粛々と進みました。
本来ならこっちが乱闘してもいいんですがね…俺たちを見ろー!!!と。
まあ、それはリングの上です。暴れるのはリングの中です!
船井!ひっくり返しましょう。絶対、ひっくり返しましょう!

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