カテゴリ: 没落するアメリカボクシング

Saturday 23, May 2026
  
Pyramids of Giza, Giza, Egypt
promoter:Spencer Brown (Goldstar),
Eddie Hearn (Matchroom Boxing)
matchmaker:Tom Dallas
 view on DAZN PPV 




ヘビー級のは無差別級。それがどういうことか?

最強の自分をデザインできるのです。

それは対戦相手によっても。

ーーー前日計量はLIneal /リング誌/WBA /WBC /IBF3団体ヘビー級王者オレクサンドル・ウシクが自己最重量の233.3ポンド(約105.8キロ)。リコ_バーホーベンは258.7ポンド(約117.3キロ)。

ウシクのキャリア最重量が何を意味するのか?対戦相手を考えてのかつてない増量なのか?それとも、油断なのか?


そして!7度目の防衛戦に臨むWBO世界女子ジュニアバンタム級王者の晝田瑞希は114.7ポンド(約52.0キロ)、挑戦者のマイ・ソリマンは114ポンド(約51.7キロ)。


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Saturday 23, May 2026
  
Pyramids of Giza, Giza, Egypt
promoter:Spencer Brown (Goldstar),
Eddie Hearn (Matchroom Boxing)
matchmaker:Tom Dallas
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那須川天心vsフロイド・メイウェザーのエキシビション。前日計量も公開されないとんでもないハンデキャップマッチに〝神童〟の勝ち目はありませんでした。

その天心vs井上拓真の〝ハンデ無し〟の公式戦。戦前予想は天心やや有利でしたが、天心というメジャーを前にして、常に兄の陰に隠れていた拓真のモチベーションは「人生最高」。マイルド・アップセットを起こして〝主役〟になって見せました。

今回の「キックボクサーvsボクサー」は、天心のメイウェザー戦ほどの悲惨なワンサイドにはならないでしょうが、序盤で見せ場を作った拓真戦のような展開にもならない、その中間的な試合になるのではないでしょうか。

日本で温室栽培された〝神童〟の天心と、オランダのキック界から叩き上げられたリコ・バーホーベンには、共通点があります。

それは「ボクシングについて完全な素人ではない」。

天心は早くから帝拳ジムに出入りしていました。その鍛錬には、単純にキックに活かせるパンチを磨くというだけでなく、葛西裕一をはじめ、多くの指導者が「ボクシングでも世界を獲れる」とその才能を認めていたのは、純粋なボクシングテクニックの学習も含まれていたからです。

もちろん、そこもまた「帝拳」という名の温室だったのですが…。

そして、リコも「ボクシング素人」ではありませんでした。天心の葛西に当たるのが、タイソン・フューリーの叔父、ピーター・フューリーでした。

今回のウシク戦でも、ピーターがコーナーに付くはずです。

2013年、つまり今から13年も前にリコは、のちのヘビー級王者タイソン・フューリーがデビッド・ヘイ戦に向けてのスパーリングパートナーに抜擢されます(2度の延期の末に結局中止)。

もちろん、一部のキックファンが騒ぎ立てるようにフューリーと練習では互角であったなんてことはなく、何人もいるパートナーの一人に過ぎませんでした。

タイソン・フューリーの練習相手として勧誘されたリコは二つ返事で引き受けますが「ボコボコにされてしまった」。それでもキャンプに残っていると、タイソンもピーターも目にかけてくれるようになりました。

すでに「世界最強」と見られたジプシーキングとのスパーリングでボロボロにされても頑張るリコの評判は高まり、一族のフューイ・フューリーはもちろん、アジット・カバエルやディリアン・ホワイト、デイブ・アレンなどヘビー級のトップボクサーとのスパーリングパートナーをつとめることになります。

タイトルホルダーでもない天心が、相性の良い現役の世界王者クリスチャン・メディナを気軽にパートナーに呼びつけるのとは正反対です。それにしても、軽量級のタイトルって何なの?という世界です。

リコはヘビー級のトップ選手にとって優秀なスパーリングパートナーに成長しますが、所詮はそこまで。要は「良い練習台」ということです。

リコは温室とは無縁のボクサーとしては全く無名(0勝5敗の選手と1試合だけ経験あり)で、拓真がメジャーのシンボルとして打倒を目指した天心のようなステイタスもありません。

しかし、ボクシングだけでなくUFCヘビー級王者トム・アスピナルともボクシングのスパーリング経験があるのです。

アスピナルは「ウシクは疑いようもなく、世界最高のボクサー。リコの体格は大きなアドバンテージにならない。ただ、リコはウシク以上に非常に強い勝負根性を持っている。ウシクはアマチュア時代も含めてボクシング経験がとんでもないほど豊富だ。しかし、戦闘という点ではリコも恐ろしいほど経験豊富。精神的にもスタイル的にもやりにくさを感じるのは、間違いなくウシクの方。勝つ可能性はゼロではない」。

リコは「何も知らない人がいろんなことを言っているのは知っている。私はボクシングの公式戦こそ1試合だけでも、トップ選手とのスパーリングは数多くこなしてきた。挑戦資格があるかどうかは、私が決めることではないが、WBCはタイトルをステイクしてくれた。長いボクシング史上で最大の番狂せを起こして見せるさ」。



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7月11日(日本時間12日)にサンフランシスコ市庁舎前広場で開催される「History In The Making(ここで歴史が作られる)」で、WBOフライ級王者アンソニー・オラスクアガの6度目の防衛戦がメインイベントに抜擢、リヤドシーズンともタイアップしているプロモーターのiVisit Boxing(IVB)が米国の最多動員記録の更新を目指しています。

その記録というのが、今から85年前の1941年8月16日、ウィスコンシン州ミルウォーキーのジュノー公園に詰めかけた13万5,132人。



Saturday 16, August 1941
  
Juneau Park, Milwaukee, Wisconsin
promoter:Billy Mitchell

referee:Jack Dempsey

◾️ノンタイトル・ミドル級10回戦◾️



ミルウォーキーといえば、MLBのブルワーズを出すまでもなく世界3大ビール産地の一つ。つまり酔っ払いの聖地です。ちなみに、残る二つはベルリンと札幌。

このビッグイベントをスポンサーどしたのがミルウォーキーで創業したthe Pabst Brewing Company(現在の本社はロスアンゼルス)の有名ブランドはPabst Blue Ribbon。

85年前の盛夏、ボクシングファンはビールを片手に観戦していたのでしょう。

スクリーンショット 2026-05-20 18.54.06

リング誌1954年4月号のPabst Blue Ribbon ビールの広告。毎週水曜日にテレビ放送されていた「Thrilling Blue Ribbon Bouts」の冠スポンサーになっていたようです。
1941年に行われた「ゼールvsプライヤー」がテレビ放送されたかどうか、時代的に微妙です。



ジュノー公園に特設されたリング、その周囲は関係者で埋まりましたが、後方は完全無料。

ノンタイトル戦でしたが、ゼールはNational Boxing Association (NBA=WBAの前身)ミドル級王者。当時はもちろん、オリジナル8の時代、そしてNBA王者ということはUndisputed champion のはずですが、もうひとつ世界王者を認定する有力団体がありました。

主に1920年代から1940年代にかけて世界タイトルを認定していたニューヨーク州アスレティック・コミッション(NYSAC)です(公式ジャッジはニューヨークタイムズ紙)。ライト級とヘビー級は1970年までNYSACが認定していました。

ニューヨーク州タイトルは連綿と続くLineal title ではありませんでしたが、ニューヨークは世界最大の都市というだけでなく、最大のボクシング市場でもありNYSACは一定の権威を持っていたようです。

〝鋼鉄の男〟ゼールはこの年の11月28日、NYSACミドル級王者ジョージー・エイブラムスを15ラウンド判定で下し、文句なしのUndisputed(他の誰にも王者を名乗らせない=議論する余地のない championと認められるのでした。





1941年、競馬と並んでボクシングがメジャースポーツだった時代から85年の歳月が流れ、ボクシングはマニアが支えるマイナースポーツの坂を転がり落ち続けています。

そんな現代だから〝鋼鉄の男〟の時代を思い焦がれてしまうのかもしれません。

7月11日のサンフランシスコ市庁舎前、スポンサーのビール会社はどこで、どんな銘柄のビールが提供されるのでしょうか?





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ボクシング以外の格闘技は全く興味がないわけではありませんし、一通り上っ面は見てきました。BDとかは、さすがに一度も見たことありませんが。

そして、日本時間の今朝開催された「ロンダ・ラウジーvsジーナ・カラノ」はまさに〝上っ面〟のビッグイベント。

これは、ジェイク・ポールのMost Valuable Promotions が主催した初のMMA大会で、テーマは「MMA returns 」。茶番劇とお金が大好きなNetflixが全世界に配信しました。

ラウジーは10年ぶりの真剣勝負のオクタゴン。ディズニー+の「マンダロリアン」シリーズにも登場しているカラノは17年ぶり、だからというわけではないでしょうが17秒で敗れました。




会場となったのは、オープンしてまだ2年足らずのインテュイット・ドーム。LAクリッパーズの本拠地です。


UFCバンタム級王者だったらラウジーが「ボクシング転向」を口にしただけでボクシング界は色めきだち、リング誌は新たにPFP1位に選ばれたローマン・ゴンサレスの記事を後回し、ラウジーを単独カバー、8ページに渡って巻頭大特集を組みました。

そして、このイベント。UFCに一時代を築いたフランシス・ガヌー、ネイト・キャンベルも〝リターン〟しましたが、メインはラウジーvsカラノなのです。

日本では考えられないです。欧米のボクシングマニアではそこそこ有名な晝田瑞希ですが、日本での無名っぷりはもう笑うしかないレベルです。

スクリーンショット 2026-05-17 20.14.36


そんな晝田が出場するバカイベント、いやメガイベントがいよいよあと5日後に迫りました!

ライトアップされたピラミッド群を背景にボクシングの試合…これが国内で今年3度目のイベント、ボクシング人気が低いエジプト、なによりギザのギザでやる必要があるのか?それをやっちゃうからバカイベント、いやメガイベントなのですが…。

がんばれ、晝田!日本ではほとんど話題になってないけど、当日はさすがに報道されるはずだ!ーーーというか晝田さんは、もう日本に帰る気ないでしょ?余程の好条件で迎えられない限り。それはそれで、カッコ良いです。

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Saturday 23, May 2026
  
Pyramids of Giza, Giza, Egypt
promoter:Spencer Brown (Goldstar),
Eddie Hearn (Matchroom Boxing)
matchmaker:Tom Dallas
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現役ヘビー級チャンピオンと、キックボクサーの公式戦。

誰が見ても茶番劇にもかかわらず、欧米では大きな批判は起きていません。

2017年にフロイド・メイウェザーがMMAファイターのコナー・マクレガーとボクシングの公式戦を戦うと正式発表したとき、多くのメディアは非難を浴びせました。

しかし、あれから9年。米国のボクシングシーンは完全にダークサイドに堕ちました。

ボクシングの社会的ステイタスは、デタラメランキングとデタラメチャンピオンシップがまかり通る4Belt -Eraで完全崩壊。その意味では、現在のボクシングは本質的に茶番劇だとも言えます。

この9年間で茶番劇が商業的成功を収める一方で、カネロ・アルバレスに代わるスターはついに現れず、誰にもリレーされることなくトーチの灯は消えてしまいました。

5月23日(現地時間)、私たちは突拍子もない舞台で何を見るのでしょうか。

晝田瑞希がピラミッド広場で戦うのは楽しみですが…。

オレクサンデル・ウシクとリコ・バーホーベンの試合はWBCがタイトルマッチと認定、IBFも公式戦として承認すると発表しました。IBFの場合はタイトルマッチとしては承認せず、ウシクが敗れるとタイトルは空位になるということです。

それにしても…


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UFC 328: Van cements his Champ status 

ラッキーな勝利でタイトルホルダーとなったと考えられたジョシュア・ヴァンだったが、彼はオクタゴンの中で自分が王者に相応しいことを見せつけた。



昨年12月6日、ラスベガス・Tモバイル・アリーナで開催されたUFC323。

大番狂せでアレッシャンドリ・パントージャからUFCフライ級王座を奪い獲ったヴァンは、その2日後にヒューストンに眠る父親の墓を訪れた。

「父親に報告したい良いことを掴み取ったときには、いつもお参りするんだよ。僕はいつも…父親を失望させるだけだったから。死んじまってから、いくらお参りしたって何にもならないことなんてわかってる。でも、これしかできないんだ」。

24歳のミャンマー人はUFCに参戦が認められてから、あっという間に9勝1敗の戦績を積み上げ、ついにタイトルを極める。

23歳での戴冠は、あのジョン・ジョーンズに次ぐ史上2番目の若さだった。

ジョシュア・ヴァンは、東南アジアのミャンマーで生まれた。東南アジアの国々はどこも貧しく、その底辺は人権意識の高い欧米人には想像を絶する。

ちなみに、ミャンマーはそんな東南アジアの中で内戦と不安定な政情にのたうちまわっている、最もひどい国の一つだ。

ヴァンは、そこで生まれた。

父親はこのままだと、家族は餓死するか政府から殺されるか、いずれにしても死ぬのを待つだけだと、脱出を決断する。母親と私と妹に「必ず連絡する」と約束して、父親は2人の姉をつれて姿を消した。

ヴァンが9歳のときだった。

携帯電話を持っていない残された家族は、不安に怯えながら父親の連絡を待つしかなかった。

「何が起きているのかよくわからなかったけど、子供でも物事が良くない方向に行ってることだけはよくわかったよ」。

父親から連絡があったのは1年後。マレーシアの難民キャンプで母親とヴァン、妹を迎えた。そして、ヴァンが12歳のとき、キャンプから出なければいけなくなった家族は、親戚がいる米国へ。

最初に移住したのはアリゾナ州ヒューストンだったが、英語など全く理解できないアジア人のヴァンは容赦ないイジメにあった。

ミャンマーで無敵の喧嘩小僧だったヴァン。彼の沈黙と我慢が限界を超えると、唯一話せる言語である肉弾の暴力で彼らに答えてやった。

弱いものたちがたそがれ、さらに弱いものを叩くーーーそれはブルーハーツの歌だけではない。

ヴァンはたちまち地域の異分子となり、弱い立場のミャンマー人たちはヴァンの家族を「ここから出ていってほしい。でないと私たちが住みにくくなる」と追い出した。

家族はアイオワ州の叔母の家に身を寄せたが、そこでもヴァンは虐げられると、どんな国だろうがはっきり伝わる例の言語を使うしか、彼には出来なかった。

口と舌で発音される「なめんなよ!」という言葉は、肉弾の暴力として〝翻訳〟された。

ヴァンの素直な性格と、トラブルの全てが売られた喧嘩であることを理解していた叔母は彼の将来を案じた。

Challenged him to fight for the pride of his country and his family!

叔母は優しく笑いながら、ヴァンに聞いた。

「家族は好きか?」。

ヴァンは即答した。「大好きに決まってるじゃないか!家族のためなら死んでもいい」。

「ミャンマーは好きか?」。

やはり、ヴァンは即答した。「大好きだ。あそこでお父さんとお母さんが僕を産んでくれたんだ。なにがあったって、嫌いになれるわけがないじゃないか」。

叔母は笑うのをやめると、真剣な眼差しでヴァンを見つめた。

「ストリートファイトはやめなさい。国と家族のために戦いなさい。あなたの思いが本物か偽物なのか、私が見届ける」。

ヴァンはMMAのジムがあるヒューストンに舞い戻った。

誰も知らない東南アジアの国から逃げてきた10代の少年が、米国では誰でも知っている格闘技の王様になるーーーそんな山岳小説の序章のページがめくられたことを、そのときは誰一人として知る由もなかった。

ストリートファイターが、優れたボクサーやMMAのファイターになれるとは限らない。当たり前だが、そうではないケースがほとんどだ。ストリートのいじめっ子はリングやオクタゴンでは全く役に立たない。

しかし、売られた喧嘩しか買わないヴァンは違った。性格は「冷静で凶暴」「知的で勇敢」、MMAの必要十分条件を完全に満たして、飲み込みも早かった。

彼を初めて見た指導者たちはそろって同じことを口にした。「前はどこのジムにいた?」「有名なイベントに出場したことがあるだろ?」。

ヴァンは訊かれるたびに同じ答えを繰り返した。

「ここが初めて。まだ公式戦は戦っていない」。



2020年、ヴァンは19歳でアマチュアデビューを飾ったが、父親は3年前に他界していた。ヒューストンの墓の前でヴァンは泣きじゃくった。

「遅くなってごめんなさい。迷惑ばかりかけてごめんなさい。お父さんがアメリカに連れてきてくれたおかげで、やっと道が見えてきました」。

そのわずか3年後にヴァンはUFCと契約、そのとき墓前で「いつか必ずチャンピオンベルトを持ってくるからね」と父親と約束した。

ミャンマーの喧嘩小僧は「いつかの約束」を、まさかまさかの1年5ヶ月でやってのけた。

ヴァンの心の中にはいつも家族がいた。もちろん、父親も。そしていつもミャンマーのために戦ってきた。

しかし、2023年のUFCデビューではロシアのウクライナ侵略の影響を受けてオクタゴンへの国旗持ち込みが禁止されてしまった。

ヴァンが叔母に「私が母国を思う気持ちは本物です、国旗が持ち込み禁止になったのです」と電話で伝えると、叔母はどこまでも粋だった。

「え?何を勘違いしているの。私には、あなたがオクタゴンでミャンマー国旗を振り回している姿がよく見えましたよ」。

国旗持ち込み禁止は解除、申請制になったが、ヴァンの申請は5度も拒否され続けた。軍政と反政府との内戦からミャンマーの国旗は、日本の日の丸とは違う複雑な政治的意味を帯びてしまっていたからだ。

貧しい母国、政局分裂の母国、そして軽量級…重い十字架をヴァンは背負い続けた。

2025年、ヴァンの6回目の申請を、政治に敏感なあのダナ・ホワイトが「ヴァンのしつこさには勝てない」と、ついに認めた。

そして、名実ともに〝ミャンマー代表〟となったヴァンの進撃が加速、この年の4連勝目はタイトルマッチだった。

そして、ヴァンは父親の墓のあるヒューストンに邸宅を構え、母親を迎え入れた。


In the Name of The Father…



ーーーヒューストンに自宅を購入したのは?

「父親に報告したい良いことを掴み取ったときには、いつもお参りするから、自宅が近いほうがいいからね」。


ーーーでも、あなたが戦うのはラスベガスなどのファイトシティ、そこで良いことがあってもお墓には遠いよね?しかも、一番良いことはミャンマー最大の都市ヤンゴンでタイトルマッチを行って勝つことでは?


「ふーッ。…父親の墓を、ヤンゴンにも作らなきゃいけないっとこてだね。いいアイディアだ」。



ジョシュア・ヴァンの山岳小説は、まだ終わっていない。





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UFC328

プルデンシャル・センター・ニューアーク

フライ(125ポンド=56.69kg)級タイトルマッチ

©︎ジョシュア・ヴァンvs平良達郎


24歳のミャンマー人は身長165.1㎝/リーチ165.1㎝/レッグリーチ88.9㎝。26歳の平良は170.18㎝/177.8㎝/96.52㎝、日本人初のUFC王者の期待がかかります。

いまやプロ格闘技の最高峰となったUFCには宇野薫、桜井速人、岡見勇信、堀口恭司、朝倉海がタイトルに挑戦するも分厚い壁に跳ね返されてきました。



In the Name of The Father…

オッズは王者のヴァンが11/8(2.83倍)でアンダードッグ。平良は4/7(1.57倍)。

ボクシングでもそうですが、UFCでも日本人への期待は大きくオッズはかなり甘めになるのが常です。それでも、今回は朝倉海のようにタイトル奪取なら日本もUFCも大喜びの、マッチアップではありません。

先日の井上尚弥vs中谷潤人が「一般のスポーツファンの間では話題になっていない」とトミーズ雅らが嘆いていましたが、この試合はもう比較にもなりません。

もちろん、かつて堀口恭二が人気階級との待遇格差でUFCに見切りをつけたように、軽量級のこの試合もメインではありません。

ただ、米国で完全にボクシングを逆転したUFCで、日本人初のタイトルホルダーになる、2026年5月10日は日本格闘技の歴史で画期的な伝説の日として記憶されるはずです。






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Netflixが「9月19日にラスベガス最高のアリーナThe Sphere で公式戦として開催」と発表したフロイド・メイウェザーvsマニー・パッキャオは、メイウェザーの「9月19日の日時も、会場のThe Sphereも候補の一つでまだ何も決まっていない。公式戦ではなくエキシビション」と発言して迷走。

スクリーンショット 2026-05-08 19.28.39


⬆︎BoxRecではいまでも19日、The Sphere でスケジュールされているように、大筋合意には達していたのでしょう。メイウェザーの言葉通りに日時と会場は9月26日、MGMグランドガーデン・アリーナに変更されました。

The Sphere には、この日程でイーグルスのコンサートが正式に入ったため、19日にThe Sphere はありえないことになります。

日本時間の今日未明に両陣営が完全合意したと、複数のメディアが報じていますから、これで最終決着です、たぶん。

どうでも良いBreaking news でした。



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中高生の野球やら陸上競技にお付き合いさせて頂いていた横浜を離れて、食いだおれ&飲みだおれな大阪勤務となると、運動不足・肥満化は必至。

ウィニングのヘビーロープを購入して(革ロープにしようか迷いましたが耐久性を考えてビニールに)毎日、1000回のロープスキップしてます。老いぼれた肉体に結構、効きます。

さて、今夜は久しぶりのPFP話。

世界最大のスポーツメディア、ESPNはボクシングの放送から完全撤退するなど、この衰退スポーツへの関心を急速に失っています。

すでに7〜8年前には格闘技の軸足をMMAに移し、ボクシングの記事も激減。PFPランキングも、きょう久しぶりに更新されました。

リング誌など多くのメディアのPFPランキングが編集会議や、1人の記者の評価で決定されているのに対して、ESPNは透明な「記名投票制」で作成。1位に10点〜10位に1点で合計得点で評価を決めています。

ESPNの最新PFP10傑は16人の専門家による投票。[かっこ]内はリング誌の順位。


【ESPN:4月15日付け】

①オレクサンデル・ウシク[1位]
1位票(13)+2位票(3)=157点

②井上尚弥[2位]
1位(3)+2位(12)+3位(1)=138点

③ジェシー〝バム〟ロドリゲス[4位]
2位(1)+3位(9)+4位(6)=123点

④シャクール・スティーブンソン[3位]
2位(1)+3位(5)+4位(9)+5位(1)=118点

⑤デビッド・べナビデス[8位]
4位(1)+5位(10)+6位(3)+7位(1)=86点

⑥中谷潤人[7位]
5位(3)+6位(5)+7位(7)+9位(1)=73点

⑦デビン・ヘイニー[9位]
5位(2)+6位(7)+7位(5)+9位(2)=69点

⑧カネロ・アルバレス[NR]
6位(1)+7位(3)+8位(1)+9位(2)+10位(1)=38点

⑨ジャロン・エニス[NR]
8位(6)+9位(5)+10位(1)=29点

⑩ジャイ・オペタイア[NR]
8位(3)+10位(3)=12点

…オスカー・コラーゾ=11点、バージル・オルティス=10点 etc.

リング誌ではカネロ、エニス、オペタイアがNoRank。5位にドミトリー・ビボル、6位にアルツール・ベテルビエフ、10位にコーラーゾをランキング。

ESPNとリング誌の大きな〝齟齬〟はビボルとベテルビエフの評価。ESPNの16人のパネリストがこのライトヘビー級のトップ2に誰1人として10位票も与えていない理由は「1年以上リングから遠ざかっているため」。

来月はウシク(vsリコ・バーホーベン)、井上vs中谷、べナビデス(vsヒルベルト・ラミレス)、6月にはエニス(vsザンダー・ザヤス)がリングに上がります。

PFPシャフルが確実なのは、5月2日の井上と中谷の日本人最強決戦にしてPFPファイター同士の激突。井上が明白に勝利すると1位が確実、逆に中谷がはっきり勝つなら井上の2位スポットへの進出もありえます。

ウシクがキックボクサー相手にブサイクな試合をして、井上vs中谷がハイレベルなクロスゲームでドローなら、史上初の日本人ワンツーもあり得るか???

井上拓真vs井岡一翔の勝者が圧巻のパフォーマンスを見せたなら、PFP入りも?????



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5月2日に行われる「井上尚弥vs中谷潤人」をメインとするTHE DAYが全国116の映画館でライブビューイングされるそうです。

価格は8200円。PPVが6050円ですから割高感は否めません。しかし、この割高感は米国のPPVとクローズドサーキットとの比較においてです。米国ではPPV>クローズドサーキットが一般的です。

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「ジョージ・フォアマンvsモハメド・アリ」。屋外特設リングで行われた現地(キンシャサ)では後方は無料で解放されました(あの環境で有料にするとリングから離れた場所は無法地帯になります)が、米国ではクローズドサーキットで展開されました。



米国でボクシングが地上波無料で見ることが出来なくなったのは意外と古く、1960年代にはライブビューイングと同じ仕組みのクローズドサーキットが広がり始めます。日本と違い、映画館などの施設にクローズドサーキット用の機材を設置するノウハウは出来上がっています。

また、終電の時間から終映が早い日本と違い、自動車社会の米国では遅くまで映画館を営業する習慣があります。ボクシングの試合の場合、メインの試合が終わるのは終電間際ではないものの、終映よりも遅くなります。人件費をはじめ、コストが上乗せされるのは当然です。

そして、PPV以上にクローズドサーキットに馴染みのない日本で〝薄利多売〟なビジネスは出来るわけがありませんから、単価が高くなるのも仕方がありません。米国のように映画を観るのと変わらない価格設定は出来ないのです。

そして…このブログではすでに何度もご紹介済みですが、無料の地上波からクローズドサーキット、PPVへと有料化していく流れがこのスポーツのニッチ化、マニア化、つまりは後戻りできないマイナー化を決定づけた大きな要因であることも間違いありません。

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