5月2日に行われる「井上尚弥vs中谷潤人」をメインとするTHE DAYが全国116の映画館でライブビューイングされるそうです。
価格は8200円。PPVが6050円ですから割高感は否めません。しかし、この割高感は米国のPPVとクローズドサーキットとの比較においてです。米国ではPPV>クローズドサーキットが一般的です。

「ジョージ・フォアマンvsモハメド・アリ」。屋外特設リングで行われた現地(キンシャサ)では後方は無料で解放されました(あの環境で有料にするとリングから離れた場所は無法地帯になります)が、米国ではクローズドサーキットで展開されました。
米国でボクシングが地上波無料で見ることが出来なくなったのは意外と古く、1960年代にはライブビューイングと同じ仕組みのクローズドサーキットが広がり始めます。日本と違い、映画館などの施設にクローズドサーキット用の機材を設置するノウハウは出来上がっています。
また、終電の時間から終映が早い日本と違い、自動車社会の米国では遅くまで映画館を営業する習慣があります。ボクシングの試合の場合、メインの試合が終わるのは終電間際ではないものの、終映よりも遅くなります。人件費をはじめ、コストが上乗せされるのは当然です。
そして、PPV以上にクローズドサーキットに馴染みのない日本で〝薄利多売〟なビジネスは出来るわけがありませんから、単価が高くなるのも仕方がありません。米国のように映画を観るのと変わらない価格設定は出来ないのです。
そして…このブログではすでに何度もご紹介済みですが、無料の地上波からクローズドサーキット、PPVへと有料化していく流れがこのスポーツのニッチ化、マニア化、つまりは後戻りできないマイナー化を決定づけた大きな要因であることも間違いありません。
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