Saturday 23, May 2026
Pyramids of Giza, Giza, Egypt
promoter:Spencer Brown (Goldstar),
Eddie Hearn (Matchroom Boxing)
matchmaker:Tom Dallas
view on DAZN PPV
那須川天心vsフロイド・メイウェザーのエキシビション。前日計量も公開されないとんでもないハンデキャップマッチに〝神童〟の勝ち目はありませんでした。
その天心vs井上拓真の〝ハンデ無し〟の公式戦。戦前予想は天心やや有利でしたが、天心というメジャーを前にして、常に兄の陰に隠れていた拓真のモチベーションは「人生最高」。マイルド・アップセットを起こして〝主役〟になって見せました。
今回の「キックボクサーvsボクサー」は、天心のメイウェザー戦ほどの悲惨なワンサイドにはならないでしょうが、序盤で見せ場を作った拓真戦のような展開にもならない、その中間的な試合になるのではないでしょうか。
日本で温室栽培された〝神童〟の天心と、オランダのキック界から叩き上げられたリコ・バーホーベンには、共通点があります。
それは「ボクシングについて完全な素人ではない」。
天心は早くから帝拳ジムに出入りしていました。その鍛錬には、単純にキックに活かせるパンチを磨くというだけでなく、葛西裕一をはじめ、多くの指導者が「ボクシングでも世界を獲れる」とその才能を認めていたのは、純粋なボクシングテクニックの学習も含まれていたからです。
もちろん、そこもまた「帝拳」という名の温室だったのですが…。
そして、リコも「ボクシング素人」ではありませんでした。天心の葛西に当たるのが、タイソン・フューリーの叔父、ピーター・フューリーでした。
今回のウシク戦でも、ピーターがコーナーに付くはずです。
2013年、つまり今から13年も前にリコは、のちのヘビー級王者タイソン・フューリーがデビッド・ヘイ戦に向けてのスパーリングパートナーに抜擢されます(2度の延期の末に結局中止)。
もちろん、一部のキックファンが騒ぎ立てるようにフューリーと練習では互角であったなんてことはなく、何人もいるパートナーの一人に過ぎませんでした。
タイソン・フューリーの練習相手として勧誘されたリコは二つ返事で引き受けますが「ボコボコにされてしまった」。それでもキャンプに残っていると、タイソンもピーターも目にかけてくれるようになりました。
すでに「世界最強」と見られたジプシーキングとのスパーリングでボロボロにされても頑張るリコの評判は高まり、一族のフューイ・フューリーはもちろん、アジット・カバエルやディリアン・ホワイト、デイブ・アレンなどヘビー級のトップボクサーとのスパーリングパートナーをつとめることになります。
タイトルホルダーでもない天心が、相性の良い現役の世界王者クリスチャン・メディナを気軽にパートナーに呼びつけるのとは正反対です。それにしても、軽量級のタイトルって何なの?という世界です。
リコはヘビー級のトップ選手にとって優秀なスパーリングパートナーに成長しますが、所詮はそこまで。要は「良い練習台」ということです。
リコは温室とは無縁のボクサーとしては全く無名(0勝5敗の選手と1試合だけ経験あり)で、拓真がメジャーのシンボルとして打倒を目指した天心のようなステイタスもありません。
しかし、ボクシングだけでなくUFCヘビー級王者トム・アスピナルともボクシングのスパーリング経験があるのです。
アスピナルは「ウシクは疑いようもなく、世界最高のボクサー。リコの体格は大きなアドバンテージにならない。ただ、リコはウシク以上に非常に強い勝負根性を持っている。ウシクはアマチュア時代も含めてボクシング経験がとんでもないほど豊富だ。しかし、戦闘という点ではリコも恐ろしいほど経験豊富。精神的にもスタイル的にもやりにくさを感じるのは、間違いなくウシクの方。勝つ可能性はゼロではない」。
リコは「何も知らない人がいろんなことを言っているのは知っている。私はボクシングの公式戦こそ1試合だけでも、トップ選手とのスパーリングは数多くこなしてきた。挑戦資格があるかどうかは、私が決めることではないが、WBCはタイトルをステイクしてくれた。長いボクシング史上で最大の番狂せを起こして見せるさ」。
その天心vs井上拓真の〝ハンデ無し〟の公式戦。戦前予想は天心やや有利でしたが、天心というメジャーを前にして、常に兄の陰に隠れていた拓真のモチベーションは「人生最高」。マイルド・アップセットを起こして〝主役〟になって見せました。
今回の「キックボクサーvsボクサー」は、天心のメイウェザー戦ほどの悲惨なワンサイドにはならないでしょうが、序盤で見せ場を作った拓真戦のような展開にもならない、その中間的な試合になるのではないでしょうか。
日本で温室栽培された〝神童〟の天心と、オランダのキック界から叩き上げられたリコ・バーホーベンには、共通点があります。
それは「ボクシングについて完全な素人ではない」。
天心は早くから帝拳ジムに出入りしていました。その鍛錬には、単純にキックに活かせるパンチを磨くというだけでなく、葛西裕一をはじめ、多くの指導者が「ボクシングでも世界を獲れる」とその才能を認めていたのは、純粋なボクシングテクニックの学習も含まれていたからです。
もちろん、そこもまた「帝拳」という名の温室だったのですが…。
そして、リコも「ボクシング素人」ではありませんでした。天心の葛西に当たるのが、タイソン・フューリーの叔父、ピーター・フューリーでした。
今回のウシク戦でも、ピーターがコーナーに付くはずです。
2013年、つまり今から13年も前にリコは、のちのヘビー級王者タイソン・フューリーがデビッド・ヘイ戦に向けてのスパーリングパートナーに抜擢されます(2度の延期の末に結局中止)。
もちろん、一部のキックファンが騒ぎ立てるようにフューリーと練習では互角であったなんてことはなく、何人もいるパートナーの一人に過ぎませんでした。
タイソン・フューリーの練習相手として勧誘されたリコは二つ返事で引き受けますが「ボコボコにされてしまった」。それでもキャンプに残っていると、タイソンもピーターも目にかけてくれるようになりました。
すでに「世界最強」と見られたジプシーキングとのスパーリングでボロボロにされても頑張るリコの評判は高まり、一族のフューイ・フューリーはもちろん、アジット・カバエルやディリアン・ホワイト、デイブ・アレンなどヘビー級のトップボクサーとのスパーリングパートナーをつとめることになります。
タイトルホルダーでもない天心が、相性の良い現役の世界王者クリスチャン・メディナを気軽にパートナーに呼びつけるのとは正反対です。それにしても、軽量級のタイトルって何なの?という世界です。
リコはヘビー級のトップ選手にとって優秀なスパーリングパートナーに成長しますが、所詮はそこまで。要は「良い練習台」ということです。
リコは温室とは無縁のボクサーとしては全く無名(0勝5敗の選手と1試合だけ経験あり)で、拓真がメジャーのシンボルとして打倒を目指した天心のようなステイタスもありません。
しかし、ボクシングだけでなくUFCヘビー級王者トム・アスピナルともボクシングのスパーリング経験があるのです。
アスピナルは「ウシクは疑いようもなく、世界最高のボクサー。リコの体格は大きなアドバンテージにならない。ただ、リコはウシク以上に非常に強い勝負根性を持っている。ウシクはアマチュア時代も含めてボクシング経験がとんでもないほど豊富だ。しかし、戦闘という点ではリコも恐ろしいほど経験豊富。精神的にもスタイル的にもやりにくさを感じるのは、間違いなくウシクの方。勝つ可能性はゼロではない」。
リコは「何も知らない人がいろんなことを言っているのは知っている。私はボクシングの公式戦こそ1試合だけでも、トップ選手とのスパーリングは数多くこなしてきた。挑戦資格があるかどうかは、私が決めることではないが、WBCはタイトルをステイクしてくれた。長いボクシング史上で最大の番狂せを起こして見せるさ」。
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