リング誌のPFPが更新されました。

カネロ・アルバレスが「ドーピングによるライセンス停止」でようやくランクアウト、ギレルモ・リゴンドーも「2年半以上にわたって勝利なし」で〝Mystical ranking(妄想ランキング)〟から外されてしまいました。

メキシコのお坊っちゃまと、キューバの天才が弾かれたことで軽量級のドニー・ニエテスと、重量級のオレクサンダー・ウシク、二人の超強豪がランクイン。
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リング誌PFP(年間ではありません)に瞬間的とはいえ、アジアから3人がエントリーするのは史上初です。(あまりにも長くPFPに君臨し続けたマニー・パッキャオの時代はカウントしません=パッキャオ、ノニト・ドネア、ポンサクレック・ウォンジョンカムは長らく同時ランクしていました)

そして4位カネロが消えたことで、6位井上尚弥が5位に繰り上がりました! 自身の持つ「日本人最高ランク」を塗り替えたわけです。

PFPは「階級を超越したランキング」なだけに、「ライバルを倒して上に行く」という至ってスポーツライクで常識的な勝利からランクアップを図ることが難しいというジレンマがあります。

といっても井上を除く9人はPFPランカーか、ESPNでPFP入りを伺うボクサー、あるいはマイナーメディアでPFP10傑に入っている強豪を倒しています。

その本物の強豪には勝っていない井上の対極が、シーサケット・ソールンビサイです。PFP1位のローマン・ゴンザレスに2連勝、多くのメディアで10傑入りのファン・フランシスコ・エストラーダに快勝と、のべ3人のPFPを直近3試合で蹴ちらしているのです。

PFPレベルの強豪に一度も勝つことなしにリング誌で5位まで登りつめたのは、異例中の異例でしょう。

リング内では強豪とのマッチメイクが難航している井上ですが、リング外での評価は順調です。これは、井上だけでなく山中慎介、内山高志、長谷川穂積らにも共通していますが…。

逆に言うと、レベルの低い相手でもその傑出したパフォーマンスが認められているということです。

「井上尚弥がどこまで強いのか」「バンタムで通用するのか」…日本のファンがウヤムヤにされてきた真実を、謙虚な青年が世界に証明する舞台が整いました。

日本のボクサーと軽量級をこよなく愛する私たちにとって、なんという幸せでしょう。そして、なんという緊張でしょう。

当たり前ですが、万一、井上尚弥がWBSSの序盤で惨敗しても日本の軽量級の敗北ではありません(セーフティネットを張ってるわけじゃありません)。

たった一度の敗北で、すでに大きな実績を積み重ねてきている日本軽量級の偉大な歴史が、否定されるわけもありません。

これは単純に、井上尚弥という才能豊かな青年の存在証明のリングです。

といっても、もちろん彼の優勝は、日本軽量級の偉大さのあらためての証明になることも間違いありません。

井上尚弥もまた、正真正銘の日本代表です。

がんばれ、がんばれ、がんばって下さい。 モハメド・アリ杯を日本に持ち帰って来て下さい!