ワールド・ボクシング・スーパー・シリーズ(WBSS)のシーズン2は、三階級で展開されると発表されています。現時点ではバンタム級とジュニアウェルター級の二階級が明らかになっていますが、残る一階級はまだ発表されていません。

日本のボクシングファンにとって注目は、もちろんバンタムです。

WBAスーパー:ライアン・バーネット、 WBO(ゾラニ・テテ)、IBF(エマニュエル・ロドリゲス)がすでに「シード」としての参加が決定。

そして、5月25日に東京で行われるWBAセカンドのタイトルマッチ(ジェイミー・マクドネルvs井上尚弥)の勝者(正式決定ではないが、もしかしたら敗者も) がトーナメントに加わることも内定しています。

他の承認団体ではIBO(マイケル・ダスマリナス)、WBA第三王者(暫定)のレイマート・ギャバロ、空位のWBC(6月23日決定戦:ノルディン・ウーバーリvsペッチ・チーパッタナ)参戦は明らかにされていません。

バーネット、テテ、ロドリゲスは「シード」と言われていますが、トーナメントである限りこの三人と戦うボクサーも事実上のシードに当たるなど、参加選手はもちろん対戦方式についても不透明な部分が数多く残されています。

実際のキックオフは今秋とはいえ、マクドネルvs井上は〝開幕戦〟のはずですが、「正式決定ではないが敗者の参戦もありうる」というのも、井上が敗れたときの防護網としてジャパンマネーを期待しているのか、非常に曖昧です。

井上vsマクドネルの勝者、ギャバロ、まで数えて五人、残る三人は誰になるのでしょうか?

WBCの新王者が参戦したら、優勝者は完全統一王者(Undisputed Champion)、リング誌王者、リネラル王者です。

四団体時代になってから、Undisputed Championはバーナード・ホプキンス(ミドル級)とテレンス・クロフォード(ジュニアウェルター級)の二人しか誕生していませんから、史上三人目の快挙となります。

バンタム級で振り返ると2010年にWBO王者フェルナンド・モンティエルがWBC王者長谷川穂積を番狂わせでTKO、二団体統一は果たしましたが、他の誰にも世界王者を名乗ることを許さないUndisputed Championとなると、エデル・ジョフレ〜ファイティング原田〜ライオネル・ローズ〜ルーベン・オリバレス〜チューチョ・カスティーヨ〜オリバレス〜ラファエル・エレラの系譜を継いだエンリケ・ピンダー(1972年)まで遡ります。

統一への力学が働きやすいミドル級やヘビー級などの人気階級と違い、バンタムでは半世紀近くもUndisputed Championが誕生していないのです。
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WBSSの優勝者はモハメド・アリトロフィーはもちろん、四団体のベルトに加えて、リング誌ベルトまで手に入れることになります。

最後の勝者は世界バンタム級の歴史に大きな爪痕を残すことになりますが、さて、井上尚弥は生き残れるのか?!