マニー・パッキャオの次戦がようやく決まりました。

7月15日、マレーシアはクアラルンプールでルーカス・マティセの持つ世界ウェルター級、WBAのセカンドタイトルに挑みます。

ボクシングファンを驚かせたのは、昨日、この正式発表が、マティセをプロモートするゴールデンボーイプロモーションズのオスカー・デラホーヤから発信されたということです。

かねてから噂されていたパッキャオとトップランクのボブ・アラムの関係が離れていることを裏付ける決定的な“事件”です。

もともと、この世界2大プロモーターと二重契約を結んでいたこともあるパッキャオが、キャリアのフィナーレに向かって、今後アラムから離れてより独立的な立場を鮮明にしていくのは確実でしょう。

トップランクは、パッキャオvsマティセ戦のESPNでのTV放送を主導しますが、イベントのプロモートには関わりません。今回のプロモートは、パッキャオ自身が代表を務めるMPプロモーションズが担います。

そして、それ以上に大きな驚きをもって受けとめられたニュースが飛び込んできました。

パッキャオが米国に殴り込みをかけた2001年から、足掛け17年34試合にわたってタッグを組んできたフレディ・ローチと袂を分かったというのです。
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2009年、七階級制覇を賭けたミゲール・コットとの大勝負に備えて激しいトレーニングを重ねるパッキャオとローチ。例えそれが親子であっても、ボクサーとトレーナーほど、結果だけが求められる打算的で刹那の関係はありません。それでも「この二人だけは特別」と多くの関係者は信じていましたが…

“Pacquiao will go into the fight without his longtime trainer, International Boxing Hall of Famer Freddie Roach, overseeing his camp or corner. 
 ” 
長年連れ添った殿堂入りトレーナー、フレディ・ローチは、パッキャオのキャンプにも試合にも帯同しない。

パッキャオのアドバーザー、マイケル・コンツはESPNの取材に「マニーが決断したことだ。幼馴染で長年アシスタントトレーナーをつとめているブボイ・フェルナンデスがチーフに昇格する。マニーとブボイは阿吽の呼吸だ、心配はない」と新しいコーナーを説明。

トップランクとの関係については「今回も協力しあってイベントを盛り上げていく。私たちは長い間、ウィン・ウィンの関係だったし、それは今後も変わらない。あなたたち(メディア)が騒ぐような、確執はない」と答えています。

また、パッキャオは「この試合はアラムも観戦に来る。私達には対立の問題はない」と語り、マティセ戦後の将来については「ワシル・ロマチェンコとの交渉が始まるはずだ。今年の秋か冬にロマチェンコと戦うことになるかもしれない。ただ、今はマティセ戦に集中している。マティセ戦が調整試合だと書くのはやめてくれ」とPFP最高ボクサーとの決戦をほのめかしました。

パッキャオvsロマチェンコ、実現したら楽しみではありますが、ホルヘ・リナレスがウクライナのハイテクを破壊したら、パッキャオvsリナレスもありえなくはないですね。
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こんなツーショットは、もう見ることができない?

とはいえ、その出会いから映画のような物語がいくつもちりばめられたローチとパッキャオが決別してしまうとは…なんだかショックです。

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「マニーというのか?ミットは打てるか?(こんな小さなアジア人に何が出来るというんだ)」

「ワンツーから打ちますよ(このオッサン、震えてるじゃないか。滑舌も悪いし、マニラのスラムにたむろしてる酔っ払いみたいだけど大丈夫か?きっと米国では三流のトレーナーだろう)」

…最初は手加減していたパッキャオは徐々に本気で打ち込みます。

「このトレーナーは只者じゃない。私のパンチを全部真芯で受けて、全くミットがぶれない」。

そして絶望と不安に駆られます。

「もし、この人が三流なら、米国ボクシングの山はとてつもなく高い。米国で一旗挙げようなんて絶対不可能だ」。

「マニー、もうおしまいだ」。ローチがミットを下ろした時、パッキャオはテストが不合格だったと勘違いして「もう少しチャンスを下さい」と頼みます。

ローチはミットを外しながら感嘆しました。「マイク・タイソンを知っているか?彼のパンチも受けていたが、ミットで『怖い』と思ったことなんて、ただの一度もない……今日が初めてだ」。

多くのノンフィクションやドキュメンタリーによると最初に出会った時、二人は互いのことを全く知らなかったそうです。ローチは「こんなすごい才能がいきなりジムを訪ねて来るなんて、夢でも見てるんじゃないか」と思い、パッキャオは「この人と練習したいけど、タイソンを教えていたとか虚言癖がある人だな」と疑っていたそうです。
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パックマンの伝記やら自伝やら、リング誌のバックナンバーやらを引っ張り出して、ボクシング史上最高のコンビ、ローチとパッキャオの運命の物語を紹介していきます。