HBOがこのリマッチをスケジュールから削除し、番組宣伝を流していない。クローズドサーキットの会場からPPV受信・放映の設備・資材が撤去された。

…という“状況証拠”から、4月10日の聴問会で、ネバダ州体育協会は試合中止を決断する…ESPNのダン・ラファエルは、そう見ているようです。

一方で、リング誌のマイケル・ウッズは「ビジネス、特にショウビジネスを最優先するのが米国で、ネバダ州ラスベガスはそのシンボル。試合は“雨天決行”される」と確信しています。
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リング誌の親会社ゴールデン・ボーイ・プロモーションの看板選手だけに、カネロは老舗マガジンのカバーを何度も飾っています。


。。。。。私は、山中慎介のルイス・ネリとの再戦について「山中慎介は絶対に勝たなければならない」と書いてしまいました。

この再戦ではドーピングは発覚しなかったものの、体重超過という重大なルール違反がありました。

この時点で「試合中止」で「山中の不戦勝」にすべきなのに、それがスポーツとして唯一正当なジャッジであることをわかっていながら、私は「卑劣なネリを叩きのめしてくれ!」と思ってしまいました。

そんな問題ではないのに。

ネリはスポーツの世界で「重犯罪」を2度も犯したのですから、相応の「懲役刑」に処するのが適当です。しかし、世界的な統轄団体を持たないボクシング界には、そのシステムもメソッドも、悲しいかなありません。

それでも、日本のコミッションが、永久追放「死刑」判決を下したのは、真っ当な判断です。

帝拳の浜田剛史代表は「(中止の選択肢もあったが)山中がやりたいと言ったら、もうやるしかないですから」と語りました。

それは、そうです、ボクサーなら誰でもそう言います。何ヶ月もの間、文字通り身も心も削ってそのリングを目指して死に物狂いで走り続けてきたのですから。

しかし、帝拳プロモーションの代表は、そんなプレーヤー目線で物事を語っちゃダメです!浜田が死ぬまで“プレイヤー”なのは周囲もわかってるでしょう。私も、おそらくほとんどのボクシングファンも、この目線で見てしまいました。「神の拳で悪を懲罰してくれ!」と。

…正真正銘、本当のバカは、浜田の上のトップです。興行主の彼こそが、試合を止めるべきだったはずです。

あの試合が「山中の不戦勝」となって、納得できないからチケット代を返せと怒るファンがいたでしょうか。

アンダーカードはもちろん実施します。メインは山中のロープや、ミット、スパーリングです。試合をいつも見てくれているファンにとって、リアルな練習風景は垂涎です。

プロ野球でやる雨天中止のファンサービス、パフォーマンスと同じです。

ミット、スパー、そのあとは解説席の長谷川穂積と勝負。長谷川を倒して喜ぶ山中に「俺を倒さなければ日本人最強じゃない」と村田諒太がリングイン。体格で上回るミドル級世界王者は、先輩を押しまくるものの、山中の左にはたじろぎ、最後はやはり「神の左」が炸裂、村田は大の字にダウン、テンカウント。

彼らの“プロレス”は盛り上がるでしょうね。

パフォーマンスとして面白いし、観客もTV受けもいいとは思いますが…「冗談でもリングで倒れたくない」というのがボクサー心理ですから、実現は難しいかもしれません。

それでも、プロなら、そういうことを考えるべきだと思います。

ネリのような貧困で不人気で暗愚なボクサーには損害賠償を請求しても支払い能力がありません。

しかし、日本は「軽量級のラスベガス」です。ネリのようなボクサーにとって、永久追放は致命的です。

「日本でルールを犯すと試合は中止」ということを、徹底すべきです。そして、中止になってもファンが楽しめる補填的イベントを用意したら、文句を言う人はほとんどいないでしょう。