(5)PFPは階級難易度を考慮すべき!
世界的に見てもミニマム級とウェルター級では世界王者になる難易度は、これはもう明らかに違います。
日本でボクシングの世界戦を見ているとすぐに分かることですがミニマム級からスーパーフェザーまではよく見るのに、ライト級以上になるとさっぱり見かけません。現在、日本よりボクシング経済力が強い国は、アメリカと英国だけ。この二つの国(この2カ国を活躍の舞台とすることが出来る英連邦の国々)でメジャーな階級を日本に引っ張り込むのは至難の技です。
ミニマムからスーパーフェザーでも英国の人気選手(カール・フランプトンなんか典型ですね)は呼べません。
内山高志や三浦隆司の活躍でお馴染みの日本人が普通に挑戦できる上限階級、スーパーフェザーは、スター選手にとってはより注目度の高い、つまりより報酬の大きなライト、スーパーライト、そして夢のウエルターに進出する〝踏み台階級〟〝通過階級〟です。それだけに、ここでスーパースターの座を伺うワシル・ロマチェンコは呼べません(万一呼べても呼びません)。
このように階級格差は厳然と存在します。
【「伝説」「レジェンド」という言葉が大安売りの昨今ですが、本物中の本物です、ロベルト・デュラン。】
ということで、ライト級のガッツ石松とミドル級の竹原慎二です。石松は〝幻の右〟でロドルフォ・ゴンザレスを沈めて難関階級を獲得。竹原も〝人間蒸気機関車〟ホルヘ・カストロからダウンを奪って明白な判定勝ち。竹原は初防衛戦で何もできないまま惨敗、幸運なタイトル獲得だったことを改めて印象づけましたが、ガッツはライト級王座を5度も防衛しました。
この2人の人気階級攻略は日本ボクシングの歴史に燦然と輝く偉業ですが、2人とも日本に試合を引っ張り込んでいるんです。正確に言えば、日本に引っ張り込めたんです。ライト級やミドル級は普通なら日本に引き込めません。
この点も幸運でした。その当時の階級、団体は人気王者を欠く冬の季節だったのです。ロベルト・デュランやバーナード・ホプキンスが相手なら呼ぶことはできませんでした。
階級難易度は反対意見が多いでしょうけど、考慮すべきだと思います。あの日あの時のカストロ以外にはノーチャンスだったであろう竹原をPFPの俎上に上げるのはさすがに憚られますが、ガッツは資格ありと思います。
(6)敗れざる者たち
PFPの議論に挙げるべきではないでしょうが、伝説の王者と拳を交えて散った勇敢なボクサーたちが世界王者よりも輝きを放って見えるのは私だけではないでしょう。
デュランとパナマで戦ったガッツなんて、後付けだと言われるかもしれませんが、こんな勇敢なボクサーは他にはいません。
ロイヤル小林は世界王者になりましたが、そんなことはどうでもいいんです、ロイヤル小林はアレクシス・アルゲリョ、ウィルフレド・ゴメス、エウセビオ・ペドロサとの戦いをもって永遠に記憶されるのです。
敵地でアーロン・プライアーからダウンを奪った亀田昭雄も忘れてはならない敗れざる者です。ルペ・ピントール、ジェフ・チャンドラーと互角に渡り合った村田英次郎は、リアル「あしたのジョー」でした。彼らは、間違いなく最高のボクシング世界大使でした。
【デュラン、アルゲリョ、ゴメス、ペドロサ、プライアー、チャンドラー…彼らの偉大さを日本人ボクサーを通して体感できたのは幸せでした。〜リング誌「年間PFP」より】
「(ルーベン・オリバレスやカルロス・サラテ、アルゲリョ、ピントールらを育てた)クーヨ・エルナンデスの最高傑作なわけがない」とリカルド・ロペスと真っ向勝負した大橋秀行もロペスの凄みを十二分に伝えてくれました。
最近ではローマン・ゴンザレスはもちろん、ゲンナディ・ゴロフキンのPFP1位の牙城に挑んだ日本人ボクサーも、その勇気を歴史に刻んでくれています。
世界戦ではないので「番外編」ですが、パッキャオと戦った寺尾新も忘れてはいけない敗れざる者です。
誤解を恐れずに言うと、来日して初めて名前を知るようなボクサー、名前は知ってるけどとっくにピークが過ぎたロートルを相手に防衛する王者よりも、「えーー?」という相手に乾坤一擲の戦いを挑む挑戦者の方がずっと、ずっと輝いて見えてしまいます。
世界的に見てもミニマム級とウェルター級では世界王者になる難易度は、これはもう明らかに違います。
日本でボクシングの世界戦を見ているとすぐに分かることですがミニマム級からスーパーフェザーまではよく見るのに、ライト級以上になるとさっぱり見かけません。現在、日本よりボクシング経済力が強い国は、アメリカと英国だけ。この二つの国(この2カ国を活躍の舞台とすることが出来る英連邦の国々)でメジャーな階級を日本に引っ張り込むのは至難の技です。
ミニマムからスーパーフェザーでも英国の人気選手(カール・フランプトンなんか典型ですね)は呼べません。
内山高志や三浦隆司の活躍でお馴染みの日本人が普通に挑戦できる上限階級、スーパーフェザーは、スター選手にとってはより注目度の高い、つまりより報酬の大きなライト、スーパーライト、そして夢のウエルターに進出する〝踏み台階級〟〝通過階級〟です。それだけに、ここでスーパースターの座を伺うワシル・ロマチェンコは呼べません(万一呼べても呼びません)。
このように階級格差は厳然と存在します。
【「伝説」「レジェンド」という言葉が大安売りの昨今ですが、本物中の本物です、ロベルト・デュラン。】
ということで、ライト級のガッツ石松とミドル級の竹原慎二です。石松は〝幻の右〟でロドルフォ・ゴンザレスを沈めて難関階級を獲得。竹原も〝人間蒸気機関車〟ホルヘ・カストロからダウンを奪って明白な判定勝ち。竹原は初防衛戦で何もできないまま惨敗、幸運なタイトル獲得だったことを改めて印象づけましたが、ガッツはライト級王座を5度も防衛しました。
この2人の人気階級攻略は日本ボクシングの歴史に燦然と輝く偉業ですが、2人とも日本に試合を引っ張り込んでいるんです。正確に言えば、日本に引っ張り込めたんです。ライト級やミドル級は普通なら日本に引き込めません。
この点も幸運でした。その当時の階級、団体は人気王者を欠く冬の季節だったのです。ロベルト・デュランやバーナード・ホプキンスが相手なら呼ぶことはできませんでした。
階級難易度は反対意見が多いでしょうけど、考慮すべきだと思います。あの日あの時のカストロ以外にはノーチャンスだったであろう竹原をPFPの俎上に上げるのはさすがに憚られますが、ガッツは資格ありと思います。
(6)敗れざる者たち
PFPの議論に挙げるべきではないでしょうが、伝説の王者と拳を交えて散った勇敢なボクサーたちが世界王者よりも輝きを放って見えるのは私だけではないでしょう。
デュランとパナマで戦ったガッツなんて、後付けだと言われるかもしれませんが、こんな勇敢なボクサーは他にはいません。
ロイヤル小林は世界王者になりましたが、そんなことはどうでもいいんです、ロイヤル小林はアレクシス・アルゲリョ、ウィルフレド・ゴメス、エウセビオ・ペドロサとの戦いをもって永遠に記憶されるのです。
敵地でアーロン・プライアーからダウンを奪った亀田昭雄も忘れてはならない敗れざる者です。ルペ・ピントール、ジェフ・チャンドラーと互角に渡り合った村田英次郎は、リアル「あしたのジョー」でした。彼らは、間違いなく最高のボクシング世界大使でした。
【デュラン、アルゲリョ、ゴメス、ペドロサ、プライアー、チャンドラー…彼らの偉大さを日本人ボクサーを通して体感できたのは幸せでした。〜リング誌「年間PFP」より】
「(ルーベン・オリバレスやカルロス・サラテ、アルゲリョ、ピントールらを育てた)クーヨ・エルナンデスの最高傑作なわけがない」とリカルド・ロペスと真っ向勝負した大橋秀行もロペスの凄みを十二分に伝えてくれました。
最近ではローマン・ゴンザレスはもちろん、ゲンナディ・ゴロフキンのPFP1位の牙城に挑んだ日本人ボクサーも、その勇気を歴史に刻んでくれています。
世界戦ではないので「番外編」ですが、パッキャオと戦った寺尾新も忘れてはいけない敗れざる者です。
誤解を恐れずに言うと、来日して初めて名前を知るようなボクサー、名前は知ってるけどとっくにピークが過ぎたロートルを相手に防衛する王者よりも、「えーー?」という相手に乾坤一擲の戦いを挑む挑戦者の方がずっと、ずっと輝いて見えてしまいます。
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