Saturday 13, June 2026


Desert Diamond Arena, Glendale, Arizona, USA

commission:Arizona Boxing & MMA Commission
promoter:Eddie Hearn (Matchroom Boxing)
matchmaker:Kevin Rooney Jr

view on DAZN 

WBAバンタム級12回戦



会場となるデザート・ダイヤモンド・アリーナはアイスホッケーやラクロスのプロチームが本拠地としていた、横浜や有明と同規模のキャパ1万7,000人の巨大アリーナ。

29歳の王者はこれが初防衛戦。「この試合に勝利することが何を意味するのか、私が一番よくわかっている」というように、26歳のPFPファイターである挑戦者とは評価の差が歴然。

「タイトル戦1試合のファイトマネーよりも那須川天心のスパーリングパートナー報酬の方が多い」というWBOストラップを持つクリスチャン・メディナと同じ、貧困軽量級を代表するタイトルホルダーです。

2週間後に迫ったバムとの対戦も、DAZNで配信されますが大きなスポンサーはつかず、ファイトマネーも貧困階級の範囲内でしょう。

しかし、もし大番狂せを起こすと、バム陣営が口にしていた「9月に日本でWBC王者井上拓真と団体統一戦」というボーナスが舞い込む可能性もあります。いずれにしても、軽量級が注目される唯一の先進国・日本のリングに再び高待遇で迎えられると期待できます。

オッズはバルガスが8/1(9倍)、バム1/16(1.06倍)で、王者がミスマッチレベルでアンダードッグ。

バルガスのKOは17倍、バムは1/5(1.2倍)。

前半(6ラウンド以内のKO・TKO)の決着ではバルガスの21倍に対して、バムはなんと4/7(1.57倍)。いやいや、早い決着もありえますが1.57倍はちょっと極端な見方に映ります。しかし、それが大方の評価なのです。

Then Rodriguez will make a move to push for Inoue next.

バルガスに勝利したあとは、WBC王者の井上拓真を指名していたエディ・ハーンと、トレーナーのロベルト・ガルシアでしたが、拓真陣営に逃げられたのか「(バルガスに勝って)それから次が井上だ」とニュアンスを変えています。

指名された拓真と陣営からはなんのコメントも出ていないことからも、交渉のテーブルにも付かなかったのでしょう。尚弥の前に拓真を屠るのは「ストーリーとして最高」(ガルシア)ですが、屠られる方はたまったもんじゃありません。

Saudi boxing financier Turki Alalshikh was in attendance and declared his desire to make a bout between the undisputed 122lb champion Inoue and two-division titleholder Rodriguez in January 2027 in Japan.

そして、井上尚弥とバムの交渉で、昨年から仲介役をつとめてきたトゥルキ・アルラシク長官も「来年1月に日本開催」と、あらためて当初の予定を繰り返しアナウンスしています。


“I mean outside of Anthony Joshua versus Tyson Fury I think it’s the biggest fight in boxing,” Hearn told DAZN. “I think it’s the best fight in boxing in terms of the ability and the prime of both men. It is a massive fight and it’s the biggest fight between those kinds of weight classes and three or four [divisions] upwards for years and years.

ハーンはDAZNのインタビューで「アンソニー・ジョシュアvsタイソン・フューリーを別枠として考えれば最大の試合。高い能力を持つ全盛期のファイターが激突するという意味では、最高の試合になる。軽量級というクラスだけでなく、3〜4階級上のクラス(ライト級あたりまで)を見渡しても、(日本開催まで考えると)ここ数年で最大の興行規模になるはずだ」と話しています。

井上vsバムはライト級を上回る人気階級を除外しなければ、注目度も興行規模もけして大きくはありません。そして、ハーンが東京ドームのTHE DAYを忘れたわけではないでしょうから「注目度の高い日本人対決も除外」ということです。

ただ「高い能力を持つ全盛期のファイターが激突するという意味では、最高の試合」というのは間違いありません。

26歳のバムと33歳の井上の年齢の開き、井上に劣化の兆候がみられることを考慮すると、この対決をBattle Of Age(世代の戦い)とタグ付けることもできるかもしれませんが、個人的にはまだその段階にないと思います。

この試合がBattle Of Ageの定型句である「バムにとって早過ぎたのか?」と語られても「井上にとって遅過ぎたのか?」は少し違和感があります。

マニアしか注目していないthe biggest fight ということもあり、ポテンシャルオッズを発表しているブックメーカーはありませんが、バムにとってキャリア初のアンダードッグ、井上にとってキャリア最接近の掛け率になるのは確実です。

非常に楽しみなファイトですが、バムがバルガスに勝っても苦戦するようなら、一気に瓦解してしまいます。

2週間後のデザート・ダイヤモンド・アリーナに注目です!!!