ネクスト・パッキャオ、リトル・パッキャオ、ベイビー・パッキャオ、ジャパニーズ・パッキャオ…軽量級に現れた新星には必ずといって良いほど、その異名が付いてまわります。
そして、その全員が〝マニー・パッキャオ〟になれないまま、グローブを吊るすことになります。それどころか、パックマンが鎮座した(米国のスターダム)に近づくことすらできずに。
それでも、パッキャオのあとを最も執拗に追い続けたのは誰か?となると、多くのボクシングファンはノニト・ドネアの名前を挙げるでしょう。
「人気階級とは呼べないフェザー級で挫折したドネアと、ウエルター級でメガファイトを繰り広げたパッキャオを比較するのは無理がある」と思われるかもしれませんが、比較するのではありません。
最も熱い情熱で「パッキャオを追いかけ続けた」のがドネアだったということです。
ドネアが「マニー・パッキャオ」の名前を口にすることは極めて稀です。トップランクの言いなりになるしかない人気がない軽量級のドネアでしたが、ボブ・アラムに何度も抵抗したことがあります。
「パッキャオのアンダーカードで戦え」。何度そう指示されても、けして首を縦にふりませんでした。
あるいは、人気の無さを埋め合わせるために「リングサイドにパッキャオを招待する」という提案にすら、眉をしかめました。
しかし、それは身を焦がすほど熱烈に意識していたからでした。
「ライト級まで進出してHBOのPPV興行でメインイベンターになる」という夢も、明らかにパッキャオを意識していたからに他なりません。
夢であるのに、人気階級ど真ん中のウエルター級ではなく「ライト(計量)級」というのが悲哀を含んでいますが。
アラムは日本では大きな関心を集めたフェルナンド・モンティエル戦の頃から「ドネアの試合はいつも赤字。どのチケットが全く売れない不良債権」と業を煮やし始め、ギレルモ・リゴンドーやニコラス・ウォータースをぶつけてドネアの夢を破壊します。
そして「まだ契約期間は残っているが、私にも人情がある」(アラム)とフリーエージェントにされた可哀想なフィリピーノ・フラッシュ。
リゴンドーに眼窩底骨折の重傷を負わされ、ウォータースに痛烈にKOされてからそのキャリアは完全に低迷。
しかし2018年、35歳のとき、大きなチャンスが訪れます。ワールド・ボクシング・スーパー・シリーズ(WBSS)です。

不人気階級や不人気選手を狙い撃ちにしたWBSSは〝貧困ビジネス〟と呼ばれるほど悪名高い大会で、当初いわれていたファイトマネーは10分の1以下のことも。
そればかりか、約束の期限までに支払われないことまで。試合スケジュールも直前になるまで発表されない、運営側との電話が繋がらないことから離脱したり、怪我を理由に試合をキャンセルする選手が続出。
ドネアも「不払いだけでない。連絡がつかない状態が続いている」と離脱を匂わせましたが、踏みとどまりました。
「WBSSは日本では井上尚弥の効果で盛り上がっている。決勝で井上と当たれば、日本側がファイトマネーを用意してくれるだけでなく、生まれて初めて大会場の舞台でメインを張れる」。

そして、その全員が〝マニー・パッキャオ〟になれないまま、グローブを吊るすことになります。それどころか、パックマンが鎮座した(米国のスターダム)に近づくことすらできずに。
それでも、パッキャオのあとを最も執拗に追い続けたのは誰か?となると、多くのボクシングファンはノニト・ドネアの名前を挙げるでしょう。
「人気階級とは呼べないフェザー級で挫折したドネアと、ウエルター級でメガファイトを繰り広げたパッキャオを比較するのは無理がある」と思われるかもしれませんが、比較するのではありません。
最も熱い情熱で「パッキャオを追いかけ続けた」のがドネアだったということです。
ドネアが「マニー・パッキャオ」の名前を口にすることは極めて稀です。トップランクの言いなりになるしかない人気がない軽量級のドネアでしたが、ボブ・アラムに何度も抵抗したことがあります。
「パッキャオのアンダーカードで戦え」。何度そう指示されても、けして首を縦にふりませんでした。
あるいは、人気の無さを埋め合わせるために「リングサイドにパッキャオを招待する」という提案にすら、眉をしかめました。
しかし、それは身を焦がすほど熱烈に意識していたからでした。
「ライト級まで進出してHBOのPPV興行でメインイベンターになる」という夢も、明らかにパッキャオを意識していたからに他なりません。
夢であるのに、人気階級ど真ん中のウエルター級ではなく「ライト(計量)級」というのが悲哀を含んでいますが。
アラムは日本では大きな関心を集めたフェルナンド・モンティエル戦の頃から「ドネアの試合はいつも赤字。どのチケットが全く売れない不良債権」と業を煮やし始め、ギレルモ・リゴンドーやニコラス・ウォータースをぶつけてドネアの夢を破壊します。
そして「まだ契約期間は残っているが、私にも人情がある」(アラム)とフリーエージェントにされた可哀想なフィリピーノ・フラッシュ。
リゴンドーに眼窩底骨折の重傷を負わされ、ウォータースに痛烈にKOされてからそのキャリアは完全に低迷。
しかし2018年、35歳のとき、大きなチャンスが訪れます。ワールド・ボクシング・スーパー・シリーズ(WBSS)です。

不人気階級や不人気選手を狙い撃ちにしたWBSSは〝貧困ビジネス〟と呼ばれるほど悪名高い大会で、当初いわれていたファイトマネーは10分の1以下のことも。
そればかりか、約束の期限までに支払われないことまで。試合スケジュールも直前になるまで発表されない、運営側との電話が繋がらないことから離脱したり、怪我を理由に試合をキャンセルする選手が続出。
ドネアも「不払いだけでない。連絡がつかない状態が続いている」と離脱を匂わせましたが、踏みとどまりました。
「WBSSは日本では井上尚弥の効果で盛り上がっている。決勝で井上と当たれば、日本側がファイトマネーを用意してくれるだけでなく、生まれて初めて大会場の舞台でメインを張れる」。

しかし、大会前の優勝オッズは、ドネアが40倍。1.67倍前後を付ける井上と決勝で戦う可能性はほぼゼロと見られていました。
ドネア以下の大穴は、ジェイソン・マロニーとファン・カルロス・パヤノ。二人とも50倍という大きな数字でした。
まさかまさかの決勝進出、惨敗確実と見られていた井上戦でも大健闘。
そして、井上との初戦からここまで8試合のうち4試合を日本で戦い、米国では得られなかった注目と安定したファイトマネーを得ています。
多くのファンは「ドネアの全盛期を日本でも見たかった」と思っていますが、全盛期でも人気はなかったとはいえ、日本のプロモーターが全盛期のドネアなど呼ぶわけがありません。
完全劣化バージョンになってから、日本で大きな需要が生まれたドネア。ここ8試合の内訳は3勝5敗。
デタラメランキングのデタラメタイトルマッチの恩恵に浴せば、もう一度チャンピオンに返り咲けるかもしれませんが、それはデタラメが大前提…ということは、デタラメが加速しまくってるボクシング界では十分ありうる???
現実、今のドネアにかつての輝きはなく、タンクの中も空っぽです。
フィリピーノ・フラッシュを総括する時間がやって来てしましました。
まさかまさかの決勝進出、惨敗確実と見られていた井上戦でも大健闘。
そして、井上との初戦からここまで8試合のうち4試合を日本で戦い、米国では得られなかった注目と安定したファイトマネーを得ています。
多くのファンは「ドネアの全盛期を日本でも見たかった」と思っていますが、全盛期でも人気はなかったとはいえ、日本のプロモーターが全盛期のドネアなど呼ぶわけがありません。
完全劣化バージョンになってから、日本で大きな需要が生まれたドネア。ここ8試合の内訳は3勝5敗。
デタラメランキングのデタラメタイトルマッチの恩恵に浴せば、もう一度チャンピオンに返り咲けるかもしれませんが、それはデタラメが大前提…ということは、デタラメが加速しまくってるボクシング界では十分ありうる???
現実、今のドネアにかつての輝きはなく、タンクの中も空っぽです。
フィリピーノ・フラッシュを総括する時間がやって来てしましました。
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