2025年のFighter Of The Year はテレンス・クロフォードで決まり…とほんの2ヶ月前には多くのボクシングファンが確信していましたが…。

クロフォードが最右翼であるのは間違いありませんが、他の候補がFighter Of The Year を掻っ攫う可能性も十分ありそうです。

クロフォードの弱みは、①カネロ・アルバレス人気でメガファイトになったとはいえ、カネロは完全劣化版で、戦前予想もオッズも接近していた、②人気がないのは可哀想だが、それにしても相変わらず試合数が少ない、今年もこの1試合で打ち止め、という2点。

①については、オレクサンデル・ウシクもダニエル・デュボアとの再戦(5回KO勝ち)の1試合だけ。デュボアはPFPファイターではありませんでしたが、初戦の敗北からジャレル・ミラー、フィリップ・フルコビッチ、アンソニー・ジョシュアのトップ選手をKOで下しての3連勝、対戦時の年齢も27歳と勢いに乗っていました。

そして、いつものようにウシクとデュボアは16ポンドもの体重差のあるハンデキャップマッチ。PFPの俎上では「ウシクはキングではない」と断じるのはかなり勇気のいる作業です。

ただ、Fighter Of The Year になると話は違ってきます。PFP的な強さはもちろん、印象的な活躍をしたファイターが選ばれます。

ウシクはPFP的な強さは文句無しでも、デュボアに勝ったインパクトは、カネロに勝ったクロフォード以下。

クロフォードに話を戻すと、彼が落ち目のカネロを下した1勝と、バム・ロドリゲスが無敗の対立王者プメレレ・カフとフェルナンド・マルチネスをKOで倒した2勝はどちらが上か?これを「議論する必要はない」と突き返す人は少数派でしょう。

バムは①の対戦相手の質では意見は分かれるでしょうが、②の戦う王者という点ではクロフォードを上回っています。

2023年の Fighter Of The Year はPFPファイターのエロール・スペンスJr.とのライバル決戦を制してウエルター級のUndisclosed championになったテレンス・クロフォードと、やはりジュニアフェザー級でUndisclosed championになった井上尚弥の一騎打ちでしたが、軍配は井上に。

決め手となったのはクロフォードがスペンスとの1試合しかこなさなかったのに対して、井上はスティーブン・フルトンとマーロン・タパレスの2試合を戦ったこと。

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来年のFighter Of The Yearは、この試合の勝者で決まり?



この〝合わせ技一本〟の理屈なら、今年の井上は1月にキム・イエジュン、5月にラモン・カルデナス、9月にムロジョン・アフマダリエフ、そして12月にアラン・ピカソと、45年前の具志堅用高ばりに年間4試合を戦います。

対戦相手の質には目をつぶっても、クロフォードの4倍、バムの2倍です。軽量級は注目度もレベルも低いというのがNGなのはPFPと同様にFighter Of The Yearでも同じです。

井上の2度目、前回同様に〝合わせ技一本〟で、少しは可能性がある気もします…。贔屓目かな。