ジョージ・フォアマンが天国に旅立ちました。76歳。

1949年1月10日生まれ。アメリカンフットボールからボクシングへ転向、メキシコ五輪1968で金メダルを獲得。翌年プロデビューすると、1973年世界ヘビー級統一王者ジョー・フレージャーを大番狂せのKOでタイトル奪取、世界中を驚かせました。



「象をも倒す」と形容されたパンチで、いまなお史上最強のヘビー級の1人に数えられています。あのときのフォアマンに勝てるファイターがいるとしたら、過去も現在も未来も、モハメド・アリただ1人だけでしょう。

1974年に「ジャングルの決闘」「キンシャサの奇跡」「ロープ・ア・ドープ」…やはり誰もが知っているフレーズで語られる正真正銘のメガファイトに敗れてタイトルを失うと、1977年にジミー・ヤングにいいところなく判定負けして、引退。

10年のブランクを経てカムバックしたときは、笑いものでした。

リング誌は「ヘビー級のレベルが地に堕ちている今の時代なら、10年のブランク明けで38歳になったフォアマンでも通用する可能性がある」とレポートしていましたが、誰も本気にしませんでした。

しかし、現実は「通用する」などというレベルではありませんでした。

「マイク・タイソンを倒すことは出来た。レノックス・ルイスを下がらせることも出来た。しかし、フォアマンはびくともしなかった。全盛期はどれほど強かったことか。そしてアリは何だったのか」(イベンダー・ホリフィールド)。

タイトルを失ってから20年後の1994年、WBC /IBF王者マイケル・モーラーを10ラウンドKOで沈めたとき、45歳9ヶ月。

史上最強のPuncher であり、敬虔なPreacherは、スポーツで絶対視されている「後世の方が優れている」という進化論を根底から打ち砕きました。


さて、ビッグマックでも食いながら、フォアマンが見せたスペクタクルな名勝負を見直しましょうか…。