リング誌の年間表彰が決まりました。

主な受賞は以下の通り。

◾️Fighter Of The Year:オレクサンデル・ウシク

usikuのコピー

中谷潤人、バム・ロドリゲス、オスカー・コラーゾの軽量級3選手もノミネートされていましたが、大本命がその通りに受賞。

ウシクはクルーザー級の完全統一が評価されて選出された2018年以来、2度目の栄冠。現実のリングで50ポンド前後も思い相手を翻弄したウシクは「体重同一時・全ての階級を平等に考えて」というPFPの妄想を根底から破壊した〝PFPキラー〟ですが、リング誌を始め多くのメディアがPFP1位に推しています。

中谷の2024年度は「2月にアレハンドロ・サンチアゴに圧勝TKOを収めて獲得したWBCタイトルを、いずれもノックアウトで2度防衛」と、118ポンドでの階級制圧度が認められました。

「The strong southpaw commonly consided the truest threat to Japanese rival Naoya Inoue(強打のサウスポーは日本人ライバルの井上尚弥にとって真の脅威になると一般的に考えられている)」。




◾️Fight Of The Year:レイモンド・フォードvsオタベク・コルマトフ

これも文句なし。最終回になっても勝敗がどうなるかわからない、すごい試合でした。

「井岡一翔vsフェルナンド・マルチネス」もノミネートされていましたが、リング誌にはマルチネスが主導権を握る単調な流れで、判定も明白だったあの試合が年間最高試合に見える人がいるんだ、と軽い驚き。




◾️Knock Out Of The Year:ダニエル・デュボアvsアンソニー・ジョシュア

恵まれた体格とガラスの顎…同じようなタイプのヘビー級対決はアンダードッグのデュボアに軍配。



◾️Upset Of The Year:ブルーノ・スラスvsハイメ・ムンギア



田中恒成を破ったプメレレ・カフ、重岡銀仁朗をストップしたペドロ・タドュランもノミネートされていましたが、25−1のオッズがひっくり返ったこの試合が「年間最大番狂せ」に選ばれました。

個人的な印象ですが、ムンギアは人気階級のメキシカンにもかかわらず、スターのオーラが全くなく、大番狂せを喰らっても「ふ〜ん」という感じで衝撃はありませんでした。




◾️Comeback Of The Year:ビリー・ディブ

矢吹正道もノミネートされていましたが…。

ディブのComeback Of The Yearは違和感がありますが、広義のComeback Of The Yearですね。




◾️Trainer Of The Year:ロベルト・ガルシア

2011年、12年に続いて3度目の受賞。

元IBFフェザー級王者のロベガルは実弟のマイキーを始め多くの名選手を指導、今回の受賞の決め手となったのはバム・ロドリゲスの活躍。

日本人未到の賞ですが、井上尚弥だけしかまともな成功例のない井上真吾では難しいか?




◾️Event Of The Year:オレクサンデル・ウシクvsタイソン・フューリー第1戦

「東京ドーム(井上尚弥vsルイス・ネリ)」もノミネートされていましたが、世界的な注目度では雲泥の差。

「日本人ボクサーが東京ドームで初メイン」という点もあくまで日本国内の話で、すでに34年も前の1990年にマイク・タイソンが〝使用済み〟の東京ドーム。

ただ「会場の盛り上がり」という最も大切な一点ではサウジアラビアの静謐な雰囲気の中で進行したウシクvsフューリーよりも東京ドームの方がはるかに上回っていました。