IBFバンタム級12回戦

©︎西田凌佑 vs アヌチャイ・ドンスア

ウィリアムヒルのオッズは前日(西田の勝利が1/12=1.08倍/アヌチャイ15/2=8.5倍)からさらに広がって、1/16(1.06倍)、アヌチャイ8/1(9倍)。

マイク・タイソンとバスター・ダグラスの「42−1」でいうなら、16−1。あの試合よりも番狂せの可能性があると見られていますが、16−1です。

滅多に見られる掛け率ではありません…といいたいところですが、4Belt Eraではしょっちゅう見ることが出来ます。

「(初防衛戦をクリアして)統一戦が出来ないなら、那須川天心との防衛戦をやりたい」(西田)というのは、WBO王者の武居由樹もWBA王者の堤聖也も同じ気持ちです。

わかりやすい注釈をつけると、彼らにとってWBC王者の中谷潤人との統一戦はどうやら統一戦ではないようです。

もちろんこれは、選手の意向よりもジムの経営力学が強く作用する話です。「一つでも防衛戦に勝って稼いでジムに恩返しして欲しい」ということです。

つまり「中谷には勝てない」とはっきり認めてしまっているということ。「別の王者が挑戦してくれて早くジュニアフェザー級に上げないかな」というのが本音です。

経営者としては仕方がありませんが、世界王者が地球上に1人しかいなかったらこんなチキンな状況にはなりません。

逆に、1964年が4Belt Eraならファイティング原田がエデル・ジョフレに挑戦することはなかったかもしれません。

「ジョフレを倒さないとチャンピオンになれない」時代と、「中谷との対戦を回避しても世界チャンピオンのままでいられる」時代の違いです。

いいですねえ。次、中谷とやりましょう。

ここは両者ともより強くなる120のキャッチで統一戦でいいと思います。

西田は負けるつもりはないでしょうし、勝てば何が起きるのかもわかっているでしょう。