地球規模で見ると、野球は米国の影響下(キューバも含めて)にある東アジアとカリブ海の一部の国でしか人気がないマイナースポーツです。

しかし、日本から見ると地球的に最も重要な国は米国。しかし、米国で野球よりも人気のあるアメフトやバスケの日本での立ち位置は歴史・文化的に親密なスポーツではなく、野球のステイタスだけが特別であり続けています。

「米国で驚天動地の活躍を見せて現地の大手メディアが大騒ぎしてくれる」大谷翔平は、日本スポーツ界にとってこれ以上ない最高の存在です。

もちろん、野球が人気のない地球上のほとんど全ての国や地域では、一般的なスポーツファンは野球に対して全く関心を持っていません。

当たり前です。ルールも知らない、道具もよくわからない、そもそも野球場すら無いのですから。

それでも、野球を知らない英国でBBCなどが思い出したかのようにMLBの特集企画を立ち上げるのは、自分たちが作ったタウンボール、世界に広げたクリケットが華やかに発展したベースボールという競技に、幼い頃に生き別れた子供が立派に逞しく成長したのを見るような思いに近いかもしれません。

そもそも大英帝国の弟分的存在だった米国は、ラグビーやサッカー、フットボールをアメフトに、クリケットを野球にアレンジして、元祖とは異次元の熱狂とマーケットを創造してきました。

これはマイナースポーツのボクシングとMMAの関係にも置き換えることができるかもしれません。




前置きが長くなりました。

野球は米国を弟分と見る英国にとっても気になる存在で、日本にとっては永遠に追いつけない憧れの国から伝来した特別なスポーツです。

そうです。永遠に追いつけないはずでした。

もちろん、1人の例外的な突然変異がMLBの常識を破壊し続けているだけで、日本の野球が米国に追いついたわけではありません。

その特殊すぎる突然変異がたまたま日本人だった、と考えるのが正解なのでしょう。

日本の野球の歴史に大谷翔平のひな形となるような前身が脈々と存在して、その連続性の中で大谷翔平が現れたというなら、日本野球の〝勝利〟という側面もあるかもしれrませんが、そうではありません。

大谷は米国はもちろん、日本でも最初は異端の魔女でした。

プロ入り直後は「そんなこと出来るわけがない」と断定されていたのです。歓迎どころか、全否定されていたのです。さらにMLB入りしたときは、もっと激しい「絶対無理」の声が挙げられました。多くの人が忘れているでしょうが。

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「大谷翔平はとんでもない怪物だ!」MLB史上初の快挙!10登板、20ホーマー、10盗塁…2018年、私たちは確かに、大谷翔平に度肝を抜かれましたが…あのときの驚きはいったい何だったのでしょうか???


〝そんなこと〟つまりトップレベルの二刀流から、「投」がリハビリで「打」に絞るしかなかった今シーズンの開幕前、走塁の練習に注力する大谷翔平を見て、古田敦也は情報番組の中で「今から、ちょっとすごいこと言いますけど、40−40もありうると期待しています」と語り、スタジオを騒然とさせ、「いや、これ夢じゃなくて、彼ならやると思います」と念押ししてました。

私も怪我さえなければ、40−40は達成すると思いましたが、あの時点で「50−50」は、期待の天井を超えていました。






NYYとLADの世界一決定戦は1981年以来、43年ぶり。

両リーグで50ホーマーを打ち込んだ超長距離打者が激突するのは、史上初。

そして、長い長いMLBの歴史の中で、日本列島が最も注目するワールドシリーズの火蓋が、26日土曜日に切って落とされます。

ヤンキースタジアムの激しいブーイングが今から楽しみです。

ヤンキースファンに、忠告しておかなければなりません。

彼は1番バッターで早打ちです。声の限りにブーイングをしないと、プレーボールからほんの一瞬で、みなさん下を向いて静まり返ってしまうことになりますから、ブーイングできるのはほんの短い時間です。しっかりブーイングしましょう!