リング誌電子版7月号(不定期)の、ダグラス・フィッシャー編集長へのQ&Aコーナー。

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Q.オレクサンデル・ウシクが24年ぶりの Undisputed world heavyweight champion になったが、IBOのベルトも掲げていた。IBOはUndisputed title に必要な認定団体の一つなのか?ウシクが5団体時代の先駆けになるのでしょうか?

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A.ウシクはアンソニー・ジョシュアとの初戦で獲ったIBOベルトをリングに持ち込んでいる。ウクライナのスーパースターはIBOをタイトルの一つと認めているから、IBOに認定料を支払っている。

しかし、IBOを全てのボクシングファンが認めるかどうかはまた別の話。

ロイ・ジョーンズJr.、ウラジミール・クリチコ、マニー・パッキャオ…リングを代表するスーパースターたちがIBOのベルトを巻いてきたが、特に米国の熱心なファンはIBOを一貫してマイナータイトルとみなしてきた(地球の半分であるヨーロッパ大陸ではすでにマイナータイトルとは呼びにくくなっている)。

近い将来、世界中でIBOが主要団体と認められ、5団体時代になるのは間違いない。

WBOは1988年の創設から1990年代を通して、米国のメディアとファンからは冷淡に扱われてきた。

若きオスカー・デラホーヤや、ヘビー級のレイ マーサー、トミー モリソン、マイケル ムーアといった注目度の高い米国人ファイターが IBOベルトを腰に巻いても、状況は大きく変わらなかった。

2004年のオスカー・デラホーヤとバーナード・ホプキンスのミドル級統一戦が、IBOの存在感をクローズアップさせる一つのきっかけになる。

団体統一戦で露出することで「IBOは必要なパーツの一部」であるとファンに訴求されていく。

ウシクに加えて、ライトヘビー級のWBA王者ドミトリー・ビボルもIBOのベルトホルダーで、ボクシング界から非常に重要視されているアルツール・ベテルビエフとのUndisputed championshipでもIBOベルトはリングに上がるだろう。

すでに主要団体の一つとしてリングに登場しているIBOは、ボクシング界からも歓迎されている。

プロモーターやプラットフォームは “Less is more.” (少なければ少ない方が良い)とは考えずに “More is more,” (多ければ多いほど良い)と信じきっている。

タイトルや階級の数が少なければ少ないほど、傘下の選手を箔付けする誇大広告(つまり嘘)の大風呂敷を広げることができなくなる。彼らにとって、それは困った状況に違いない。

2020年代の終わりまでには米国でも5団体時代に完全に移行しているはずだ。

これは、カジュアルなボクシングファンにとっては複雑で誰が強いのかが分かりにくく、うんざりする状況だが、こうして先細って没落の道を突き進んできたのがボクシング業界だ。

今更、もう後戻りはできない。


My hope is that the fighters will eventually get fed up and drop them in favor of pursuing what I and many others view as the one true world championship in the sport: the Ring Magazine title.


流石にこの惨状にファイターたちが辟易してアルファベットのベルトを投げ捨て、多くの人がたった一つの本物の王者の証と認めるリングマガジン・タイトルを目指す、それが私の希望だ。

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【私見】IBOはもうすでに欧州では5団体の一つとして溶け込んでいるように見えます。

第5団体が米国メディアで認められにくい最大の原因は「WBAから派生していない」からという見方もあります。

透明性のあるランキングとタイトルマッチを標榜するIBOはすでに一定の理解を得て、勢力を持っていますが、これを認めてしまうともうキリがなくなります。

とはいえ、日本のようにJBCが認可しない限りリングにあげることができないのもどうかと思いますが。

日本ほどファンが主要4団体に凝り固まっている国は他にありません。

WBAなどが「認定」団体に過ぎないことも知ろうとせず、階級の呼称にしても権威のあるリング誌やESPNがどう表記しているのかさえ知らずにJBCに従順に従う。

なんの疑問も持たずに〝帝拳発表〟や〝大橋発表〟を真に受けて、何度騙されても、疑うことなくまた騙される…それが日本のボクシングファンです。

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また、マニー・パッキャオの8階級制覇に、日本のボクシングファンが感じる違和感は「主要4団体のタイトルを獲っていない」という一点に集約されます。

パッキャオの8階級制覇で厳しく突っ込まなければいけないのはWBCのジュニアミドル級タイトルですが、あれは「WBC様が認定したからOK」で、リング誌とLineal titleであり最強王者から奪い取ったフェザー級とジュニウエルター級は「主要4団体でないから認めない」というのが日本のボクシングファンのスタンスです。


IBO、認めちゃいしょう。