私の感覚が時代についていけてないだけなのでしょうが、ルイス・ネリを「最恐の敵」「6年出禁」とか軽いノリでプロデュースするのは違和感しか覚えません。

井岡一翔がABEMAボクシングチャンネルYouTubeの生配信に出演、視聴者からの質問等に答えてくれていますが、モデレーターはTKOの木下隆行。

お笑いタレントがダメ、スキャンダルを起こしたからダメとはいいませんが、軽薄な空気が充満するのが気になります。

新進気鋭の映像作家や脚本家を起用してプロモーションビデオを制作していたHBOやSHOWTIMEの手掛けるメガファイトと比べるのがそもそもの間違い、と言われたらそれまでです。

何よりABEMAという若いプラットフォームが新しいボクシングファンを開拓してくれているのは事実でしょうし、HBOの連作PV作品なんて今の若い人は長くて見てられないかもしれません。




さて、井岡一翔です。

「もうベルトやタイトルっていうよりかは、この階級で井岡一翔が一番強いなって評価してもらえる試合をしないと意味がないなと思う」と語りました。

この思いが、次戦にIBFジュニアバンタム級王者フェルナンド・マルティネスを選び、長らくPFPランキングに名前を連ねたファン・フランシスコ・エストラーダをゴールに見据えた、キャリアプランなのでしょう。

すでに対戦願望を公言しているWBO王者田中恒成との試合については「自分で今思い描くストーリーには彼はもういない」と興味を示しませんでした。

4-Belt Eraにおいて、スター選手が目指す方向はいくつもあります。

初戦では試合が決まる前から井岡が「メリットがない」と口にした恒成でしたが、あの勝利が井岡のキャリアで最も価値があるものの一つだったことは本人以外の誰もが認めるところでしょう。

オーレイドン・シスマーチャイや八重樫東、ファン・カルロス・レベコというB〜C級王者から勝利を収め、元PFPファイターのドニー・ニエテスも破りました。

また、フェリックス・アルバラード、キービン・ララ、ハビエル・シントロンなどの勢いに乗ったホープの自信もヘシ折って来ました。

しかし、それでもキャリア最高の勝利は八重樫か恒成との試合でしょう。

まあ、もちろん、現時点で恒成との再戦は「メリット」がなく「ストーリー」に載っていないのは納得できますが。

例えば、中谷潤人はもはやPFPファイター。井岡が勝って「中谷は過大評価」とは誰も言わない領域に足を踏み入れています。

「中谷よりエストラーダのブランドの方が上」という見方も、否定はできませんが。