米国への強烈な憧れのなかで育まれた歴史と文化、アマチュアとプロを通じて他のスポーツとは別格の人気を集め続けてきた野球が、我が国で特別なスポーツであることは論を待ちません。

長嶋茂雄や王貞治は特別でした。



そして、野茂英雄やイチロー、松井秀喜、松坂大輔らは他のスポーツに注がれるのとは違う種類の期待を背負って太平洋を渡りました。

米国が驚くような活躍を見せてくれ。

しかし、胸の奥底に秘めた期待の根っこを、多くの日本人は口にすることはありませんでした。

パワーの米国をパワーでねじ伏せる活躍を見せてくれ。

それを口にはしないで、胸の奥底にカギをかけてしまっていた理由は、日本人には不可能であることを、私たちは身に沁みて理解していたからです。

ところが、そんな奥ゆかしい堅固なカギを力ずくてぶっ壊し、「いや、俺たちいくらなんでもそんなことまで期待してなかったのに…」という「世界スポーツ史でトップレベルの衝撃」(ニューヨークタイムズ)と表現された、空前絶後の偉業を成し遂げたのが大谷翔平でした。


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今日のお話のテーマは、21世紀に現れた、存在しないはずの生き物、ユニコーンではありません。

ユニコーンの相棒のお話です。

法律に照らし合わせなくても、どんな角度から見ても相棒のやったことは犯罪です。

ただ、いろんな人の声を聞くにつけ、あまりにも彼への当たりが強すぎるように感じています。

もちろん、ほぼ神の大谷翔平を騙して盗んだ行為を許せないと思うのは、何となくわからなくもありません。

同じ金額を誘拐して身代金を要求したのなら、言い訳無用の凶悪犯罪ですが、そうではありません。

そして、最も憎むべき断罪されるべきは、マフィアと強くつながっている違法賭博の胴元です。

FBIがマフィアにからむ違法賭博を捜査している過程で浮上してきたのが元通訳です。

本丸のマフィアの大元まで吊し上げるのは難しいかもしれませんが、胴元は判明しているわけですから、追求出来るところまで踏み込んで欲しいという願いが先に立ちます。

ちなみに日本では、アルコールやギャンブルの依存症は保険対象の疾病です。


もちろん、元通訳の行為は日本中に対する裏切りと受け止められるのは仕方がありません。

さらに、先日書いたように、米国スポーツ界では選手とその周囲の人間の賭博に関しては、たとえ合法であれ自身がかかわるスポーツに対して非常に敏感になっています。

今回、元通訳が重篤な疾病に冒されながらも、その意味での最後の一線を越えなかったという報道には一抹の救いを感じています。

もちろん、教科書に載るような信頼関係が元に戻るわけもありませんが、十羽一絡に元通訳を救いようのない大悪人とする報道、それに追従する馬鹿な人々にはなんだかなぁな思いです。