「PFPなんて興味ないですよ。誰が一番強いか、そんなんタイソン・フューリーに決まってるじゃないですか」(村田諒太)。

そのフューリーが昨年10月28日、サウジアラビアでダウンを奪われたものの2−1のSDで辛くも勝利を収めました。

その相手が、元UFCヘビー級王者、フランシス・ガヌーです。

「一番強いに決まっているフューリー」が、ボクシングデビュー戦の素人に倒された挙句、10ラウンド30分間も躍動されてしまったのです。

MMAの急成長で、ボクシングの世界ヘビー級王者が「最強」とは考えられなくなって、四半世紀以上の歳月が流れました。

それでも「ボクシングは最も高度に成熟した格闘技であり、他競技から安直に参入するのは不可能」という神話が信じられてきました。

その信仰がMMAファイターの拳によって揺るがされたのです。

まさに、それは「ボクシングの敗北」と受け止められました。

もちろん、ボクシングは一発勝負の個人競技。あの1試合だけで「ガヌーが強かった」のか「フューリーが舐めてかかって弱すぎたのか」は分かりません。

とはいえ「フューリーが舐めていてもガヌーには勝ち目はない」というのが大方の予想であったのも事実です。



もし、日本時間本日早朝のサウジアラビアでも、ガヌーがアンソニー・ジョシュアと互角に戦うようなら、WBCが認めたように「ガヌーは世界基準のヘビー級ボクサー」であることは、ほぼ確実。

つまり「ボクシングは最も成熟した格闘技であり、他競技からの安直な参入は不可能」という神話が崩壊してしまいます。