井上尚弥は4つの階級でトップ選手を次々と撃破してきました。
ジュニアフライ級でアドリアン・エルナンデス、ジュニアバンタム級でオマール・ナルバエスと河野公平、バンタム級ではジェイミー・マクドネル、ファン・カルロス・パヤノ、エマヌエル・ロドリゲス、ジェイソン・マロニー、ポール・バトラー、ジュニアフェザー級でスティーブン・フルトン。
この9人はいずれも認定団体のデタラメランキングを糾弾する記者たちで結成したTransnational Boxing Rankings Board(TBRB)や、ESPN、リング誌が作成したまともな世界ランキングで10位以内に入っていたコンテンダーです。
4団体17階級時代で特徴的な認定団体のエゴ丸出しのデタラメの王者や、デタラメ〝世界ランカー〟との対戦はほとんどありません。
安易な対戦者を選んでいないのです。
その一方で、文句無しの強豪との対戦はナルバエスだけという〝不思議〟が横たわっています。
井上信者が盲信する〝10年無敗の絶対王者〟マクドネルはWBAのセカンド王者に過ぎず(井上がバンタム級タイトルを最初に獲得したのはロドリゲスのIBF)、リング誌ランキングでは下位、誰もが認める階級最弱王者でした。
世界王者に就くまでは評価が高かったロドリゲスは世界戦ではパッとしない試合が続き、株価は暴落。
リング誌122ポンドで1位評価を受けていたフルトンもパンチスタッツのデータを見るまでもなく、防御に難がある、驚くほど非力なボクサー。世界戦わずか4試合(3勝1敗)で最高の勝利は減量苦で脱水状態だったブランドン・フィゲロアにMDで辛勝したものというお粗末さ。
フルトンがフェザー級で覚醒、強豪に明白な勝利を収めながらランクを上げ、王者に返り咲くようなら、井上の評価にも跳ね返ってきますが…。
そして、唯一の文句無しの強豪であるナルバエスはフライ級とジュニアバンタム級で無敗の2階級制覇、それぞれ二桁防衛という数字を並べながら「これでPFPに入らない方が難しい」と馬鹿にされるほど、対戦相手の質は低いものでした。
そして、3階級制覇を狙ったドネア戦で見せた勝つ気ゼロの試合ぶりから世界中のメディアとファンから「ライセンスを返上しろ」「2度とリングに上がるべきではない」と、さらに軽蔑される始末。
そんなナルバエスが日本に来ると「伝説の名王者」。
ナルバエスは、ゾラニ・テテ戦でもドネア戦と同じ、スポーツを侮辱するような行為を繰り返し、ボクシング界を呆れ果てさせ、確かに〝伝説の迷王者〟になるのですが。
井上には一片の責任もなく、〝不思議〟の正体は井上が攻め込む階級はレベルが落ち込んだ時期だったということでした。
ナルバエスではなく、ファン・フランシスコ・エストラーダだったなら…同じキャリア末期で劣化バージョンの強豪王者でも世界評価には天地の差があります。
井上のタイミングには、不運としか表現のしようがありません。

井上と対照的なファイターがマニー・パッキャオでした。
最初の世界戦でユーリ・アルバチャコフを破って王座とPFPランキングを引き継いだチャチャイ・ダッチボーイジムを大逆転KO。
さらに、マルコ・アントニオ・バレラ、エリック・モラレス、ファン・マヌエル・マルケスというPFPトップ5に数えられる人気と実力を兼ね備えたのメキシカンが居並ぶ、軽量級では歴史上ありえない豊穣な時代に恵まれるのです。
ちなみに、井上は現役PFPファイターとの対戦は1試合もありません。PFPに接近していた相手もいません。元PFPでもドネアだけという残念さ。
死んだ子の歳を数えるような虚しいことですが、「モンスターがすれ違った上等の獲物たち」を振り返ってみます。

もし、ちょうど8年前の2015年11月に井上がフライ級進出のタイミングなら…。PFP2位、デビューから43連勝、昇り龍のローマン・ゴンサレスと戦う幸運に恵まれていたかもしれません。
あるいはバンタム級なら、PFP9位、やはり無敗の山中慎介との史上最大の日本人対決が実現していたかもしれません。
そして、ジュニアフェザー級ならやはり無敗でPFP5位のギレルモ・リゴンドーの超絶技巧に挑んでいたかもしれません。

あるいは、5年前の2018年。井上があとほんの少しだけジュニアバンタムにとどまっていたら、115ポンドで勃発するPFPラッシュ(カルロス・クアドラス、ローマン・ゴンサレス、シーサケット・ソールンビサイ、ファン・フランシスコ・エストラーダ、ドニー・ニエテス、井岡一翔ら最多3人が同時にPFP入り)に遭遇、入れ食い状態のPFP10傑の〝上等の獲物たち〟と激闘を繰り広げていた公算大です。
あるいは、井上があと10年早く生まれて2011〜2015年のバンタム級からジュニアフェザー級シーンに飛び込んでいたらアンセルモ・モレノ、ノニト・ドネア、アブネル・マレス、レオ・サンタクルス、カール・フランプトンら、PFPファイターと拳を交えていたはずです。
これほどタイミングに恵まれないファイターも珍しいとはいえ、マイク・タイソンやロイ・ジョーンズJr.もそうでした。
〝上等の獲物たち〟とのニアミスを重ねてきた井上に、いつの日かその実力に相応しいライバルが現れてくれるのでしょうか?
現在のジュニアフェザー級は無惨な状況、一つ上のフェザー級も荒れ果てて、PFPファイターなど〝元〟すらいません。ロベイシ・ラミレスが脅威の王者にのし上がってくれたら嬉しいのですが…。
ジュニアフライ級でアドリアン・エルナンデス、ジュニアバンタム級でオマール・ナルバエスと河野公平、バンタム級ではジェイミー・マクドネル、ファン・カルロス・パヤノ、エマヌエル・ロドリゲス、ジェイソン・マロニー、ポール・バトラー、ジュニアフェザー級でスティーブン・フルトン。
この9人はいずれも認定団体のデタラメランキングを糾弾する記者たちで結成したTransnational Boxing Rankings Board(TBRB)や、ESPN、リング誌が作成したまともな世界ランキングで10位以内に入っていたコンテンダーです。
4団体17階級時代で特徴的な認定団体のエゴ丸出しのデタラメの王者や、デタラメ〝世界ランカー〟との対戦はほとんどありません。
安易な対戦者を選んでいないのです。
その一方で、文句無しの強豪との対戦はナルバエスだけという〝不思議〟が横たわっています。
井上信者が盲信する〝10年無敗の絶対王者〟マクドネルはWBAのセカンド王者に過ぎず(井上がバンタム級タイトルを最初に獲得したのはロドリゲスのIBF)、リング誌ランキングでは下位、誰もが認める階級最弱王者でした。
世界王者に就くまでは評価が高かったロドリゲスは世界戦ではパッとしない試合が続き、株価は暴落。
リング誌122ポンドで1位評価を受けていたフルトンもパンチスタッツのデータを見るまでもなく、防御に難がある、驚くほど非力なボクサー。世界戦わずか4試合(3勝1敗)で最高の勝利は減量苦で脱水状態だったブランドン・フィゲロアにMDで辛勝したものというお粗末さ。
フルトンがフェザー級で覚醒、強豪に明白な勝利を収めながらランクを上げ、王者に返り咲くようなら、井上の評価にも跳ね返ってきますが…。
そして、唯一の文句無しの強豪であるナルバエスはフライ級とジュニアバンタム級で無敗の2階級制覇、それぞれ二桁防衛という数字を並べながら「これでPFPに入らない方が難しい」と馬鹿にされるほど、対戦相手の質は低いものでした。
そして、3階級制覇を狙ったドネア戦で見せた勝つ気ゼロの試合ぶりから世界中のメディアとファンから「ライセンスを返上しろ」「2度とリングに上がるべきではない」と、さらに軽蔑される始末。
そんなナルバエスが日本に来ると「伝説の名王者」。
ナルバエスは、ゾラニ・テテ戦でもドネア戦と同じ、スポーツを侮辱するような行為を繰り返し、ボクシング界を呆れ果てさせ、確かに〝伝説の迷王者〟になるのですが。
井上には一片の責任もなく、〝不思議〟の正体は井上が攻め込む階級はレベルが落ち込んだ時期だったということでした。
ナルバエスではなく、ファン・フランシスコ・エストラーダだったなら…同じキャリア末期で劣化バージョンの強豪王者でも世界評価には天地の差があります。
井上のタイミングには、不運としか表現のしようがありません。

井上と対照的なファイターがマニー・パッキャオでした。
最初の世界戦でユーリ・アルバチャコフを破って王座とPFPランキングを引き継いだチャチャイ・ダッチボーイジムを大逆転KO。
さらに、マルコ・アントニオ・バレラ、エリック・モラレス、ファン・マヌエル・マルケスというPFPトップ5に数えられる人気と実力を兼ね備えたのメキシカンが居並ぶ、軽量級では歴史上ありえない豊穣な時代に恵まれるのです。
ちなみに、井上は現役PFPファイターとの対戦は1試合もありません。PFPに接近していた相手もいません。元PFPでもドネアだけという残念さ。
死んだ子の歳を数えるような虚しいことですが、「モンスターがすれ違った上等の獲物たち」を振り返ってみます。

もし、ちょうど8年前の2015年11月に井上がフライ級進出のタイミングなら…。PFP2位、デビューから43連勝、昇り龍のローマン・ゴンサレスと戦う幸運に恵まれていたかもしれません。
あるいはバンタム級なら、PFP9位、やはり無敗の山中慎介との史上最大の日本人対決が実現していたかもしれません。
そして、ジュニアフェザー級ならやはり無敗でPFP5位のギレルモ・リゴンドーの超絶技巧に挑んでいたかもしれません。

あるいは、5年前の2018年。井上があとほんの少しだけジュニアバンタムにとどまっていたら、115ポンドで勃発するPFPラッシュ(カルロス・クアドラス、ローマン・ゴンサレス、シーサケット・ソールンビサイ、ファン・フランシスコ・エストラーダ、ドニー・ニエテス、井岡一翔ら最多3人が同時にPFP入り)に遭遇、入れ食い状態のPFP10傑の〝上等の獲物たち〟と激闘を繰り広げていた公算大です。
あるいは、井上があと10年早く生まれて2011〜2015年のバンタム級からジュニアフェザー級シーンに飛び込んでいたらアンセルモ・モレノ、ノニト・ドネア、アブネル・マレス、レオ・サンタクルス、カール・フランプトンら、PFPファイターと拳を交えていたはずです。
これほどタイミングに恵まれないファイターも珍しいとはいえ、マイク・タイソンやロイ・ジョーンズJr.もそうでした。
〝上等の獲物たち〟とのニアミスを重ねてきた井上に、いつの日かその実力に相応しいライバルが現れてくれるのでしょうか?
現在のジュニアフェザー級は無惨な状況、一つ上のフェザー級も荒れ果てて、PFPファイターなど〝元〟すらいません。ロベイシ・ラミレスが脅威の王者にのし上がってくれたら嬉しいのですが…。
コメント
コメント一覧 (8)
フシ穴の眼
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フシ穴の眼
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エストラーダもその一人では?
フシ穴の眼
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Sフライスキップ
フシ穴の眼
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フシ穴の眼
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日本に生まれる以上ファイトマネーも本場よりバイアスがかかり高くなり、国内における人気や評価も軽量級にして高騰します
これがアメリカになるとファイトマネーも人気も低いからマッチメークもキツくなり、どんどん階級も上げていくようになると思います
メキシコ生まれだったら最初からsフライでスタートして全盛期のロマゴンやクアドラスをぶつけられたり、
ファイトマネーを求めて山中から日本に呼び出されるようなこともあるんじゃないかと
こんなきつい環境だと、最初からボクシングを選択しない気がします
フシ穴の眼
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フシ穴の眼
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