初めて阪神タイガースの試合を見に、蔦のからまる甲子園球場に行ったのは小学生の頃でした。

松井秀喜も「とにかくカッコ良かった」というスターは、特にサードの守備に華がありました。

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「華がある」。

ものすごく不思議な言葉です。



上手い、巧い、というのとは違います。もちろん、下手とか拙いわけではありません。

ボクシングでいうと、モハメド・アリやシュガー・レイ・レナードには誰が見ても「華」があります。彼らと比べてしまうと、同じように派手な振る舞いをするタイソン・フューリーやフロイド・メイウェザーには「華」は、可哀想ですが、全くありません。



「華がある」。

ものすごく不思議な言葉です。



大昔、なんば花月の幕間で、島田紳助と明石家さんまの短いアドリブ漫才を見る幸運に恵まれました。

紳助の計算し尽くされた話術に会場は大爆笑。しかし、クライマックスはさんまのダジャレでした。

さんまに向かって紳助は「真面目な話してもええか?俺はファインプレーいっぱい重ねて小さい笑いを積み重ねた。お前のダジャレって、ボテボテのイージーゴロを大袈裟に捌いただけやないか?お客さんも、おかしいやろ!?俺が同じダジャレゆうたらこんな笑わんやろ!」。

間髪入れずに、会場の中年女性が「さんまちゃんには華があんねや!」と冗談っぽく叫びました。

紳助は「俺には華ないんけ!オバハン!教えてくれ!華ってなんやねん!?」。



「華がある」。

ものすごく不思議な言葉です。